ネコぶんこ


2012年04月19日 子供と大人のどちらも、メディアが提供する生の素材をそれぞれ自分の目的に合わせて加工するのだ。 [長年日記]

§ [DnD][4e][DSH] 『テーマ(Theme)』

The Dungeon Survival Handbook』プレビュー

バート・キャロル

種族とクラスは君のキャラクターが世界の中で何者なのか決定するのを助けるが、テーマは君の物語と個性を洗練させるために追加できる第3の要素である。Dungeon Survival Handbook: Into the Unknownで紹介されるテーマは君のキャラクターがダンジョンの冒険について知っていることと、君が彼や彼女のロールプレイをするに必要な物語のきっかけを提供する。

テーマは多くの異なるクラスを広く包含する。いくつかの範囲を絞ったテーマはよりクラスや種族を――たとえば、アンダーダーク・アウトキャストは地底種族でなければならない――限定している。そのような条件についてはテーマの項目に書かれている。

これらのキャラクターの背景情報は君がそのテーマをプレイするにあたっていくつかのアイデアを与える。君がキャラクターを準備していない時、あるいは君がキャラクターの背景情報を思いつかない時、そんな時に君は彼や彼女をロールプレイすることができる。

この本で紹介されるテーマは以下の通りである。

  • ブラッドスウォーンは特定の敵を殺すためにダンジョンへ向かい、キャラクターの人生とクエストは復讐に彩られている。エラドリンのミリエラはドラウが彼女を裏切って以来、平和を求める弁舌家から憎しみで動く狩人になった。
  • ディープ・デルヴァーは地下環境を探検することの専門家で、陽光がそそぐ地上の丘よりもアンダーダークの暗い隧道を好む。深み歩きのカールは彼の相棒がグリムロックに殺されるのを見たため、現在この若いヒューマンは裏切り者を彼の周囲から捜し出そうとしている。
  • エスケープド・スロールは他のクリーチャーによる精神支配から自ら逃れた者だ。彼らはいまだに囚われていた頃に受けた肉体と精神の傷に耐えている。モードは彼の幼い頃の記憶を失ったが、しばしば奴隷時代の夢をみる。このハーフオークはアイウーンのしもべとして、ささやかな安らぎを得た。
  • トラップスミスは危険で致命的な装置を作成する。彼らは発明の才、脳内麻薬、そして寝食を忘れる体力に恵まれている。凶運のトリーはコボルドの罠に数本の指を持っていかれたスヴァーフネブリンだ。彼は仲間から安全な仕事に就くことを薦められたが、ダンジョン探検の生活に惹かれ続けている。
  • トレジャー・ハンターは栄光と富を求め、相当な値打ちがある特別なアイテムを探している。ハーフリングのエラは謎めいた木の精に彼女の兄弟とともに――高い代償で――助けられた。彼女は彼の王冠、王錫、そして鎧を見つけ出さない限り、彼女は兄弟や姉妹と再開できない。
  • アンダーダーク・エンヴォイはアンダーダーク社会の外交官だ。彼らは間諜、謎めいた主の代弁者、あるいは商人であるかもしれない。バードのカヒーラは生家の7女として生まれて磨かれた彼女の策を、彼女を狩ろうとする他のドラウと彼女を非常に恐れ憎む者たちから隠れるために使っている。
  • アンダーダーク・アウトキャストは彼らの社会で失脚した追放者で、無明の領域で必死に生き残ることを強いられている。コーラグはその傲慢によってグリムロックから一族を虐殺されたドワーフで、彼はその不名誉により追放された。
トレジャー・ハンター

「Xは違う、ここはもう見た」

トレジャー・ハンターは富と栄達への意気は薄く独自の目的を持っているかもしれないが、それでよいのだ。彼らは大きな財宝を手に入れるために大きな賭けと危険を引き受ける。トレジャー・ハンターは時に中毒といってもいいほど、価値ある何かを求めるときの危険を楽しむが、この冒険精神は伝染性でもある。失われていたり隠された財宝を発見することは、最初からわかっているものを見つけるより非常に難しい。

トレジャー・ハンターは常により多くの富を求める。彼らは必要にして充分な知識を発見して伝説や古文書を――目標に言及したもの以外を――ふるいにかける。しかし、少数派彼らが調べる古代の遺産について特別な歴史を学ぶことを好む。彼らは正規の教育で以外で彼らが求めることに関連した領域を学び、特定のことがらについての専門家にさえなる。

トレジャー・ハンターは一般的に単独行動を行なう。時々類似した目的を達成するために共闘はするが、彼らはお互いを信用しない。誰もが他人を自分の探しているものを横取りしようとする盗賊や傭兵とみなしている。

ダウンロード(1078キロバイトのPDF)

バート・キャロル

バート・キャロルは1980年からのD&Dプレイヤー(そしてイラストに色を塗った第1版のMonster Manualが好きだった)で、2004年からウィザーズ・オヴ・ザ・コーストで働いている。彼は現在D&Dのウェブサイトのプロデューサで、ヒーローとモンスターについてのブログをhttp://ourheroesjourney.wordpress.comで書いている。君は彼をツイッターで見つけることもできる(@wotc_bart)。

遅れてしまったけどThe Dungeon Survival Handbookのプレビュー第2弾はテーマで、トレジャー・ハンターが紹介されているですぅ。新しい要素である典型的なキャラクターの紹介は、そのまま使わなくても設定やシナリオを考えるヒントになるから便利ですぅ。