2012年06月26日 それを言うなら、ぼくはオレゴン州ポートランド出身だけど、ちかごろでは出身地はなんとなく意味がない感じがする(「誰もがミニ=モールの同じ店で買い物をするからだよ」弟のタイラーによれば、そういうことだそうだ)。 [長年日記]
§ [DnD][3.5e] 『第3.5版再販(3.5 Edition Reprints)』
今年の初め、私たちは第1版の基本ルールブックを特装版で再販する発表をした。そして今、私たちはこの9月に第3.5版の基本ルールブックを特装版で再販する発表ができることに喜びを禁じえない!
9月18日に発売されるこれら第3.5版の再販用特装版は――新しい表紙、箔押しの小口、そして最新のエラッタ――が特徴なので、君たちはそれを行きつけの地元書店やゲーム店で受け取ってほしい!
- 『プレイヤーズ・ハンドブック』にはプレイヤーがキャラクターを作成し、装備を選択肢、そしてさまざまな神秘的で神話的な敵と戦うために必要なすべてのルールが収められている。
- 『ダンジョン・マスターズ・ガイド』ではDMへの助言、ガイドライン、そして彼や彼女が挑戦、冒険、さらには完全なD&Dのキャンペーンを作成するために必要なものすべてが上級クラス、魔法のアイテム、そしてキャラクターの報酬も含めて提供されている。
- 『モンスター・マニュアル』にはプレイヤーとDMの双方に有用なものが収められている。あらゆるレベルのダンジョンに棲息させられる数百のモンスター、さらにこの書にはモンスター作成ルール、モンスターをキャラクターとしてプレイするための情報、モンスターの戦術解説、そして標準的なクリーチャーを強化する方法まで含まれている。
これら3冊によって、ダンジョンズ&ドラゴンズというゲームは第3.5版の基本ルールが構成されている。
また、君が第3.5版から他の気に入ったものを私たちに再販してほしいと話したいなら、SurveyGizmoを使ったこの簡単な調査に協力していただきたい。調査のためにはここをクリック。
ちょっと前にBarnes & Nobleに予約ページができていたりして出るかと噂されていた3.5eのコア再販が公式で告知されたですぅ。今回もショップ専売をうかがわせるような文章があるけど、どうなるかはまだよくわからないですぅ。
あわせて3.5eサプリメントの再販希望投票も始まっているですぅ。
1st再販はそれなりに趣味系メディアにとりあげられたことだし、Nextへ向けたゲームから離れた直撃世代への宣伝としてもコアの再販は割と有効な手法に感じられたですぅ。
§ [Promiscuus] 『魔法にシステムは必要か ― 西洋ファンタジー界に起こりつつある異変 : Kotaku JAPAN』の(中略)
部について
きのうTwitterで『魔法にシステムは必要か ― 西洋ファンタジー界に起こりつつある異変 : Kotaku JAPAN』という記事へのリンクを目にしたけど、筆者の主張はともかく、日本語へ訳された時に二段落一段落が(中略)
されたことで、(訳者が意図したものであるかどうかはさておき)筆者の意図した文脈で読むことが困難かつ、無駄に扇情的な内容になっていると感じたので、以下でその二段落一段落を補足しておくですぅ。
問題の文章は原文のOK, let's get personal.
から始まる二段落一段落で、以下がその訳ですぅ。
こんなことを書いていて恥ずかしい話ながら、(中略)
部分がもう一段落あるのを見落としていたので、訳をして修正しましたぁ。既にこのエントリのURIが広く出回っているので、あえてins要素とdel要素でどこを修正したか明らかにしたですぅ。
また、“写字術”と“神々の魔法”が“死すべき者たち”と“神々”の対比を強調しているという筆者の文意がわかり辛いのではないかという指摘をTwitterで受けたので、併せてそこも修正したですぅ。
原文で“narcomancy”と書かれていた箇所を“necromancy”と読み違えていたこと指摘されてようやく気づいたので、そこも補足しましたぁ。
よし、私の話をしよう。『Inheritance』三部作。これには写字師は神々の言語を書く学習をしなければならないという仕組みの、魔法システムがあった。これは彼らによる体系的知識で、非常に正確で、非常に細かい原理を持つ杓子定規で経験的知識に裏付けられたものだった――そして私はあえてそれに焦点を当てず、もっとも表面的な部分以上の解説を行なわなかった。なぜ私はそうしたか? 私にはしくみが重要ではなかったからだ。私が写字術を創造したのは、神々の魔法という枠組みと対置し、死すべき者たちと神々の根本的な相違点を示す、ただそれだけのためだった。
私が写字術を創造したのはただ神々の魔法という枠組みを強調し、死すべき者たちと神々の根本的な違いを示すためのものだった。写字術は限定的で、一般化された、ゲイリー・ガイギャックスが作ったご自慢のじゅうぶんに複雑なシステムだ。神の魔法は絶対の力、ただそれだけだ。うん、君はギリシア人がゼウスと楽しい仲間たちのために、能力値を決めたとでも思うかい? (お願いだから私に誰がゼウスと楽しい仲間たちの能力値を決めたかというリンクを送ってこないでくれ。)私が知るかぎり、神々について書かれた訳知り顔の文章にはある共通点を持っている「なぜ彼らはそんなことをするのだろう」。彼らが神だからだ。彼らは不可思議な理由で行動する。そうさ、それは魔法なんだから。私が『Dreamblood』シリーズで使った夢操術
死霊術はそれがよりシステム化されているじゃないかと反論する人もいるだろうが、それはユングが考察した精神疾患についてのことがらを部分的な下敷きにしているからだ。さあ、もういいだろう。
上記の段落が(中略)
されたことで、物語を考えるよりも設定を考えることに傾倒する作家の卵たちへの“愚痴”になっている以降の段落があたかも普遍論であるかのように読めてしまうので、これはあまり誠実ではない(中略)
ですぅ。
このエントリは2012年06月27日に追記を行なったですぅ。
このエントリは2012年07月05日に追記を行なったですぅ。
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