2012年10月09日 満足できる職業をもったことのない人によっては、しばしば満足すべき職業選択と考えられている。 [長年日記]
§ [DnD][4e][LnL] 『D&D Nextの魔法のアイテム(Magic Items in D&D Next)』
伝説と伝承
次のプレイテスト・パックはダウンロードの準備ができた。魔法のアイテムの一団を君のゲームへ加えるため、すぐにパックをダウンロードしてくれ。このパックは私たちが時々行なう後付けでの追加方式を使っており、ここで私たちは多くのキャラクター・オプションを加えるよりは異なる要素をゲームに加えている。
私たちは『The Caves of Chaos』で使える財宝など、以前のパックでいくつかの魔法のアイテムを公開した。それらのアイテムを置き換えることができる。この魔法のアイテムのパックは私たちが最初に試みる魔法のアイテムについての完全なシステムだ。アイテムがどう作用するかの概要、魔法のアイテム固有の新ルール、そしてアイテムの見本の小目録。
私たちが持つ魔法のアイテム全体の目標は、それらが面白く刺激的であるようにすることだ。魔法のアイテム――ポーションのように単純なアイテムを除き――はそれを聞くと思わずテーブルの全員が体を起こすようなものでなければならない。私たちは魔法のアイテムがありきたりであったり、華がないものであってほしくない。では、私たちはそれらを刺激的にするため何かしているだろうか?
私たちは魔法のアイテムをより楽しくするために、ちょっとしたことをした。まず、私たちはシステムの数値が魔法のアイテムを規定するという考えを取り去った。いいかえれば、私たちは魔法のアイテムが単純に君をより強くするシステムにした。9レベルファイターは+1の鎧、+2の武器、そして【筋力】を+2することがクラスとして期待されるような“必須事項”ではないようにしたのだ。
この変化はシステムの流れに合わせるためだけに君が強化されるアイテムを準備する必要がなくなったということだ。さらに、私たちはノン・プレイヤーズ・キャラクター(NPC)に魔法のアイテムを与える必要すらなくなる。私たちが多くの複雑さをすべてのNPCやゲーム内のキャラクターへ加えることを心配する必要はなくなり、私たちはすべてのアイテムを少しだけより複雑にしたり、意味を含めることができる。攻撃ロールやアーマー・クラスに+1を与えるだけのアイテムはお払い箱にできる。
より重要なのは、私たちにより多くのアイテムを雰囲気に合わせた利益や面白い使い方でデザインする余裕ができる。DMもキャラクターの期待される力に依存しないと知れば快適になる。キャラクターはモンスターやNPCと対抗するために自分以外の武器に頼る必要はなくなる。また、それはデザインに柔軟性のある領域を作り出す。
私たちはアイテムの扱い方を異なるものにする一方、DMがアイテムを制御するのを助け、アイテムがより味わい深いものになる新たな概念をゲームに導入した。それを調律という。
調律
D&D Nextで魔法のアイテムには調律の概念をゲームにもたらす。調律は魔法のアイテムがその力を使い手の魂と一体にし、その結びつきによって彼や彼女がアイテムから真の力を引き出すことを表現する。アイテムと調律するまで、君はその中で潜む秘密があるという感覚を持つかもしれない。それは秘術の力で輝いたり、あるいはそれを使うたびに君の心が高鳴るかもしれない。
もちろん、調律には若干の危険がある。それを使っている時に使い手の狂戦士が死んで遺したものなら、アイテムはそれを使う者に酷い破壊衝動を与える呪いがかかっているだろう。聖騎士団のために作られたアイテムなら、正義の道にもとった場合、君に贖罪のクエストを強要することになるだろう。アイテムには眠れる目的を持つものがある。それは君に爆発する炎の塊を敵にぶつけさせられるようにするが、君はいつかホワイト・ドラゴンと戦わなければならない。そのアイテムは新たな力を得て雄叫びをあげ、竜殺しの欲望に憑かれている。調律が必要なアイテムすべてが危険なわけではないが、危険性を持つアイテムは隙あらば利用するだろう。 アイテムがうまくデザインされているなら、それは歴史と目的を持った独自のものであるという感覚を得られる。
さらに、キャラクターが調律できるアイテムは3つだけだ。多くのアイテムは調律を必要としないが、もっとも協力なものはそれらのもっとも強い能力を引き出すために調律を必要とする。調律の制限により、キャラクターが魔法のアイテムによって強化される度合いについて、私たちは若干の制限を提供できる。
財宝としてのアイテム
これまで書いたように、私たちは発見してより楽しいアイテムを作りたい。下記のアイテムは数週間後に発表する予定のプレイテスト用アドベンチャーから引用している。これらは調律のルールを使っておらず――これらのアイテムは私たちがルールをデベロップする中での過渡的なものを意味する。いいかえれば、これらは出版されるアドベンチャーで見ることができるものを君に見せているともいえる。できることなら、今の私たちは君が単純にもうひとつの資料から見つけられる財宝を挙げていくよりは、アドベンチャー独自のアイテムをデザインする時間を大きく取りたい。
ポントゥス
この可憐なショート・ソードの刃は硬められた水でできているかのように見える。
シー・エルフはこのような剣をいくつか鍛えて作り、それらはさまざまな土地へ――はるかな昔、色々な要求と引き換えに住んでいる場所の王への――贈り物とされた
効果:ポントゥスは+1ショート・ソードである。
この剣を装備した者は水中で呼吸できる能力を得て、さらに、どれだけ深く潜水しても苦痛を受けることがない。
ポントゥスの攻撃でダメージを受ける水棲クリーチャーは、常に追加で1d8のダメージを受ける。
フィンブリック
このロングソードの刃は金属的だが、大理石のような筋がある。刃にうっすらと浮かぶドワーフのルーンは、剣の名前、フィンブリックをつづっている。それは石が丘のアルリカという、彼女自身も百年前に金鉱、銀鉱、そして宝石の鉱脈を発見して少し名の知れた山師のために鍛えられた。
効果:フィンブリックは+1ロングソードである。
貴重な鉱石を見つけよと命じられれば、そうした鉱石が100フィート以内にあると剣は鍔鳴りを起こす。
装備した者はフェザー・フォール呪文の利益を1日3回まで得られる。装備した者が10フィート以上の高さから落下して剣に抑止を命じていない限り、剣は自動的に呪文を発動する。
これらのアイテムをはじめとしたものは、君も近日プレイテスト・パックで見ることができる! 私たちは君がこれらについて話してくれることを聞くのを楽しみにしている。
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。