2012年10月10日 長期的職業安定性あるいは恒久的住居を犠牲にしてまで、常習的に旅することに耽溺する人々のグループ。 [長年日記]
§ [DnD][4e] 技能チャレンジ『軍の編成~会戦』
先日の神話級セッションで使った、軍の編成を行なって会戦するまでをひとつにまとめた技能チャレンジを公開しますぅ。
以前も『平原での合戦』の技能チャレンジを作ったけど、今回は戦闘遭遇の前座として、PCが全軍を指揮して軍勢に守られた敵首領への到達を楽にする(失敗した場合、戦闘遭遇の敵が増える)ためのものになっているですぅ。
神話級なのでPCの凄さを表現するために段階1で時間のスケールは1日にしてあるけど、ここはやりたいことに合わせて変更するといいですぅ。
軍の編成~会戦
セットアップ
この技能チャレンジは敵の軍勢に対し、PCたちも軍勢を編成し迎え撃つためのものである。ここでPCたちは軍勢の指導者として指揮を行なう。
レベル:なんでも
複雑度:3(3回失敗する前に8回成功しなければならない)
段階1:軍の編成
戦を始めようにも、PC側の勢力が持つ手勢は少ない。まずは兵士を集めて相手にぶつけられるだけの軍を編成する必要がある。
この段階で、PC1人は1日あたり1回技能チャレンジの判定を行なえる。ただし、敵もPC側の勢力に妨害を行なう。このため、1日が経過する毎に判定の難易度は+2される。
また、難易度通常の判定を難易度困難で成功させた場合、そのPCはその日もう1度技能チャレンジの判定を行なうことができる。この効果は1日に1回のみ適用される。
段階1から段階2へはプレイヤーの宣言でいつでも移行できる。段階1での成功数がなかった場合、段階2ですべての成功数を得られないことはプレイヤーに伝えておくこと。
敵と戦おうにも、こちらには手勢がいない。君たちの人徳や人脈で味方になりそうな者たちをかき集め、軍として編成せねばならない。
主要技能:〈威圧〉、〈看破〉、〈交渉〉、〈盗賊〉、〈歴史〉
〈威圧〉(難易度困難;上限2成功):犯罪者を集めて懲罰部隊を編成する。
〈看破〉(難易度通常;上限1成功):兵士の適性を見抜き、適材適所に配置する。
〈交渉〉(難易度通常;上限2成功):傭兵と交渉して彼らを雇用する。
〈盗賊〉(難易度通常;上限2成功):裏社会の者たちに働きかけ、彼らを兵として使う。
〈歴史〉(難易度通常、上限1成功):あらかじめ作戦を立案し、味方に周知する。
副次技能:〈事情通〉
〈事情通〉(難易度通常、成功に数えない):あらかじめ情報収集を行なって下準備をする。次に味方が行なう主要技能の判定に+2のボーナスを与える。
成功(この段階で成功した場合):君たちの働きは完璧だ。充分な人数の軍勢をまとめあげて作戦を練り、戦に出るまでもなく勝ちが約束された軍勢を編成した。
失敗(この段階で失敗した場合):君たちは間に合わなかった。敵の軍勢はすぐそこまで迫っている。こうなれば、君たちが敵将を討って士気の崩壊を狙うよりほかないだろう。
段階2:会戦
段階2は、段階1で整えたPCの軍勢と敵の軍勢がぶつかる会戦である。PCたちは軍勢全体の指揮を行なわなければならない。この段階では技能チャレンジの判定を行なうのに1回分の回復力を消費する必要がある。
君たちは急造ではあるが軍を編成し、敵軍の侵攻に備えた。さあ戦いだ。
主要技能:〈運動〉、〈隠密〉、〈自然〉、〈治療〉、〈はったり〉
〈運動〉(難易度困難;上限1成功):一騎駆けを行ない、敵を引き寄せているうちに味方を進軍させる。判定に失敗した場合、1回分の回復力を失う。
〈隠密〉(難易度困難;上限1成功):先行して偵察を行ない、味方の消耗が少ない道を探す。判定に失敗した場合、1回分の回復力を失う。
〈自然〉(難易度困難;上限1成功):地形を利用して優位に立つ作戦を考える。
〈治療〉(難易度通常;上限1成功):後方で兵を治療し、傷の浅い者を前線に復帰させる。この判定は段階1での成功数が1以上あった場合、上限2成功となる。
〈はったり〉(難易度通常;上限1成功):兵を叱咤激励し、士気を維持する。この判定は段階1での成功数が1以上あった場合、上限2成功となる。
副次技能:〈持久力〉
〈持久力〉(難易度通常、成功に数えない):囮となり敵を引きつける。次に味方が行なう主要技能の判定に+2のボーナスを与える。判定に失敗した場合、1回分の回復力を失う。
成功:君たちの活躍によって敵軍は敗走を始めた。あとは追撃して敵の大将を倒すだけだ。
失敗:奮戦つたなく君たちの軍勢は壊走を始めた。せめて大将の首級だけは取りたいものだが……。