ネコぶんこ


2021年11月27日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:沼に沈んだ神殿(5レベル)

今週の小冒険は5レベル向けの遺跡探検ですぅ。

データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

沼地に沈んだ神殿の解放を依頼されたキャラクターたちは、ついにその地にやってくる。

この神殿はブラック・ドラゴンのプルパスがねぐらと定めており、復興するためにやってくる信徒たちを追い払い、悪いときは餌にしているのだ。

キャラクターたちがプルパスを打ち払えば冒険は終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちはさる豊穣の神を信仰する者たちから、沼沢地で朽ちている彼らの聖地、シェブの神殿を奪還するよう依頼される。神殿はかつて彼らの祖先たちが大いなる儀式を行なった聖地なのだが、いつしか悪しき竜に蹂躙され、信徒は追い払われてしまったのだ。

神殿は文明の地より120マイル(歩いて5日)ほど離れた場所にある。GMは望むならその道中にも遭遇などを盛り込み、アドベンチャーにするのもよいだろう。

1.不本意な門番

シェブの神殿は地上にあった原始的な石造りの構造物が半壊し、緑がかった不気味な色をした沼地へと瓦礫が崩れ落ちている。

その周囲は内と外を区別する石柱で区切られており、この石柱がある辺りに1人のトロールが座っている。彼はぶつくさと愚痴を呟きながら、焼けただれた傷口を掻いている。

彼は冒険者を見つけると、のろのろと立ち上がって通せんぼをするが、どう見てもやる気がなさそうだ。

話をするなら、彼は[酸]の攻撃を行なえるプルパスに脅され、ここで見張りをさせられているトロールだとわかる。名前を求められれば“ブツクサ”だと名乗る。一番の関心事は自分が死なずにプルパスから逃れられることで、キャラクターたちと結託することも厭わない。

トロル

大型・巨人、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:84(8d10+40)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 13(+1) 20(+5) 7(-2) 9(-1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉12

言語:巨人語

脅威度:5(1800XP)


鋭敏嗅覚:トロルは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

再生:トロルはそのターン開始時に10hpを回復する。トロルが[酸]あるいは[火]ダメージを受けると、この利益はトロルの次のターン開始時まで作用しなくなる。トロルが死ぬのはそのターン開始時に0hpかつ再生が行なわれなかった時だけである。

アクション

複数回攻撃:トロルは3回の攻撃を行なう。1回は噛みつき、および2回は爪で。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d6+4)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。

2.シェブの神殿

シェブの神殿は巨石を組み合わせて作られた原始的な構造物で、中央部には黒い石を削った神像の足元らしきものが残っている。

神殿の半分は崖の下に崩れ落ち、瓦礫を階段のようにして沼地の縁を歩けるとわかる。難易度10の【筋力】〈運動〉判定あるいは【敏捷力】〈軽業〉判定に成功すれば、沼地の岸辺に下りていける。失敗した場合、沼の中に落下する。沼は強い酸性で、この中でターンを開始したキャラクターは5(1d10)[酸]ダメージを受ける。

3.沼地の縁

キャラクターが沼地の縁に降り立ったなら、沼の中に住んでいる獰猛な捕食者、ジャイアント・シャークが飛びかかってくる。下りてくるときに沼へ落下したキャラクターがいるなら、そのキャラクターを最優先の攻撃目標にする。ジャイアント・シャークは水の中から間合いに入っている者にしか攻撃できない。このジャイアント・シャークは[酸]への完全耐性を持つ。

ジャイアント・シャーク

超大型・野獣、無属性


AC:12(外皮)

hp:126(11d12+55)

移動速度:0フィート、水泳50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
23(+6) 11(+0) 21(+5) 1(-5) 10(+0) 5(-3)

技能:〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:5(1800XP)


水中呼吸:シャークは水中でしか呼吸できない。

血の狂乱:シャークはそのヒット・ポイントが最大値ではないクリーチャーに対する近接攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+9、間合い5フィート、目標1体。ヒット:22(3d10+6)[刺突]ダメージ。

4.酸の沼の黒竜

沼地の縁には小さなくぼみがあり、そこでは沼の水に浸かったプルパスがまどろみを楽しんでいるが、目の前をキャラクターたちがうろつくならばこれを食そうと首を持ち上げる。

ヒット・ポイントが半分以下になったらプルパスは一旦酸の沼に逃げ込み、そこから飛んで逃げ去ろうとする。

ヤング・ブラック・ドラゴン

大型・ドラゴン、混沌にして悪


AC:18(外皮)

hp:127(15d10+45)

移動速度:40フィート、水泳40フィート、飛行80フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
19(+4) 14(+2) 17(+3) 12(+1) 11(+0) 15(+2)

セーヴィング・スロー:【敏】+5、【耐】+6、【判】+3、【魅】+5

技能:〈隠れ身〉+5、〈知覚〉+6

ダメージ完全耐性:[酸]

感覚:疑似視覚30フィート、暗視120フィート、受動〈知覚〉16

言語:共通語、竜語

脅威度:7(2900XP)


水陸両用:ドラゴンは空気中と水中で呼吸できる。

アクション

複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で、3回攻撃する。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い10フィート、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび4(1d8)[酸]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。

酸のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは幅5フィートの長さ30フィートの直線上に酸を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度14の【敏捷力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら49(11d8)[酸]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。

結末

ドラゴンを撃退すれば、豊穣の神の信徒たちは神殿を復興するために巡礼団を結成する。彼らの顛末も新しい冒険の題材になるだろう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。