2022年10月22日 [長年日記]
§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:季節外れのスキー場(5レベル)
今週の小冒険はMansions & Monstersで少人数の5レベル向けですぅ。
データ関係は主にOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は5レベルのキャラクター2~3人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
キャラクターたちは密売人から仲介され、あるスキー場のオーナーと接触する。彼女が所有するスキー場はまだシーズンではないのに大量の雪が降り、大量の野犬がうろついているというのだ。
キャラクターたちはデッドゾーンのものと思われるこの雪と野犬を排除するよう依頼される。成功報酬は3財力点である。
スキー場で探索を行ない、デッドゾーンの核になっているヤング・ホワイト・ドラゴンを倒せば依頼は成功となる。
冒険への導入
密売人に呼ばれたキャラクターたちは品のいい年老いた女性を紹介される。彼女が今回の依頼人で、スキー場のオーナーである。
異変はスキー場で起こっているもので、まだそういう季節ではないのに雪が降り、それに呼ばれたかのように野犬がうろついているというもの。地元の管理人が調べに行こうとしたが、山を登っていいるうちに車が動かなくなり本人も体調を悪くしてそれ以上調べられなかったという。
本当のスキーシーズンになるまでに問題を解決しなければ危なくて開業できないため、オーナーはキャラクターたちにデッドゾーンの調査を頼んでくる。
報酬は成功報酬で3財力点である。
1.デッドゾーンへ
スキー場の近くまではオーナーや管理人の車で来ることができる。
雪が積もっている場所の近くまで来ると車の調子は悪くなり、デッドゾーン特有のめまい、吐き気といった感覚に襲われる。管理人やオーナーが同行していても、ここから先に行くことはできず、無理に連れて行こうとすると倒れてしまう。
2.雪山を探索する
スキー場は広く、どこに目標がいるかは探索しなければわからない。
難易度13の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、イヌ科の動物とおぼしき足跡を見つけることができる。後を追うなら「3.狼の群れ」へ。
この判定には1時間かかり、[冷気]ダメージへの抵抗や完全耐性を持たなかったり、防寒具を装備していないキャラクターは1時間ごとに難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したキャラクターは1段階の消耗状態を受ける。
3.狼の群れ
足跡を追いかけてくると、そこには野犬を引き連れた薄青色の毛並みを持つ神秘的な狼がいる。狼はキャラクターたちを見つけると、「この世界にも獲物がいたとはな。ものども狩りの時間じゃ」と野犬を引き連れて襲いかかってくる。
狼はウィンター・ウルフである。野犬はウルフのデータを使用し、4体いる。
ウィンター・ウルフ
大型・魔物、中立にして悪
AC:13(外皮)
hp:75(10d10+20)
移動速度:50フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 13(+1) | 14(+2) | 7(-2) | 12(+1) | 8(-1) |
技能:〈隠密〉+3、〈知覚〉+5
感覚:受動〈知覚〉15
言語:共通語、ウィンター・ウルフ語、巨人語
脅威度:3(700XP)
鋭敏聴覚/嗅覚:ウルフは聴覚あるいは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群狼戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、ウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
雪への擬態:ウルフは雪が積もった地形での【敏捷力】〈隠密〉判定に有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ、。目標がクリーチャーであるなら、目標は難易度14の【筋力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら伏せ状態になる。
冷気のブレス(再チャージ5~6):ウルフは長さ15フィートの円錐状に冷たい風を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら18(4d8)[冷気]ダメージを受け、成功したら半分のダメージを受ける。
ウルフ
中型・野獣、無属性
AC:13(外皮)
hp:11(2d8+2)
移動速度:40フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
12(+1) | 15(+2) | 12(+1) | 3(-4) | 12(+1) | 6(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1/4(50XP)
鋭敏聴覚・嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群狼戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(2d4+2)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度11の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。
4.真の主
ウィンター・ウルフたちを撃退すると、大きな羽ばたきの音が聞こえる。この地に発生したデッドゾーンの核、ヤング・ホワイト・ドラゴンが血の臭いを嗅ぎつけてやってきたのだ。
ドラゴンはキャラクターたちを見つけると喉を鳴らし「狼ばかりか人の血肉にありつけるとは。今日はついておる」とたどたどしい言葉で叫び、上空からキャラクターたちに向かって急降下してくる。
ヤング・ホワイト・ドラゴン
大型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:17(外皮)
hp:133(14d10+56)
移動速度:40フィート、穴掘り20フィート、水泳40フィート、飛行80フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 10(+0) | 18(+4) | 6(-2) | 11(+0) | 12(+1) |
セーヴィング・スロー:【敏】+3、【耐】+7、【判】+3、【魅】+4
技能:〈隠れ身〉+3、〈知覚〉+6
ダメージ完全耐性:[冷気]
感覚:疑似視覚30フィート、暗視120フィート、受動〈知覚〉16
言語:共通語、竜語
脅威度:6(2300XP)
雪歩き:ドラゴンは凍った面を能力値判定の必要なく移動や登攀ができる。さらに、氷や雪による移動困難な地形では追加の移動が必要ない。
アクション
複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で、3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い10フィート、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび4(1d8)[冷気]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
冷気のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは長さ30フィートの円錐状に氷の爆発を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら45(10d8)[冷気]ダメージを受け、成功したら半分のダメージを受ける。
結末
ドラゴンを倒せばデッドゾーンは消え、数日中には狼たちも元の世界へ戻る。出来なかった場合、デッドゾーンは徐々に拡大し、人里まで野犬が降りてくることになる。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。