ネコぶんこ


2022年10月20日 [長年日記]

§ [DnD][5e] ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版の製品紹介

12月16日にウィザーズ・オブ・ザ・コーストから発売されるD&Dの各種製品について、特に『スターターセット』と『デラックス・プレイ・ボックス』の違いがわかりづらそうなので、それらを紹介する記事を書きましたぁ。

これがD&Dを新しく始めたい人の助けになれば幸いですぅ(新しく始めたい人がこんな場末のblogを見るのかというのはナシで)。

スターターセット:竜たちの島ストームレック

ダンジョン・マスター、プレイヤー共に初めてプレイする人たちに向けたセットが、この『スターターセット』ですぅ。箱の中にはルールブックとダンジョン・マスターが読み聞かせするアドベンチャーの他に、作成済みのキャラクター、ダイスが入ってますぅ。

セットに入っているアドベンチャー(シナリオ)、「竜たちの島ストームレック」はプレイヤーが操るキャラクターたちがそれぞれ目的を秘めてストームレック島を訪れ、この島を支配するドラゴンたちの争いに関わっていくあらすじで、数時間もあればプレイできる小規模なアドベンチャー4本連作の形式ですぅ。

ゲームの運営をするダンジョン・マスターに向けたアドバイスやコラムも豊富で、最初に手に取るアイテムとして洗練されたものになってますぅ。

なお、こちらは英語版でも2022年に発売された新しいセットで、グリーン・ドラゴンが描かれたホビージャパン版の『スターター・セット』とは違うものですぅ。

デラックス・プレイ・ボックス

こちらも『スターターセット』と同じ箱入りの製品ですぅ。仲介人を通してある程度自由に行く冒険を選べたり、プレイヤーが1人の場合ダンジョン・マスターがお助けキャラクターを管理したり、キャラクターの自作が推奨されていたりと管理する情報がちょっと複雑になっているので、ダンジョン・マスター経験のある人が新規プレイヤーを誘ってレクチャーしながら遊ぶのにちょうどいい造りになっているですぅ。

箱の中にはルールブックとアドベンチャーの他に、ゲーム中に使う表などが書かれたスクリーン(ついたて)、状態異常の内容が書かれたカード、拠点の村や周辺を描いた地図、依頼内容などを書いているさまざまなカード、作成済みのキャラクター、ダイスが入ってますぅ。

中に入っているアドベンチャーの「アイススパイア山の竜」は、数時間ほどで終わる小規模なアドベンチャーがたくさん入っていて、それをクリアしていくことでこの地方に起こっている異変の正体に迫っていくようになっている歯応えのある内容ですぅ。

プレイヤーズ・ハンドブック

こちらはプレイヤーが自分でキャラクターを作成するための種族やクラスなど、さまざまなデータが掲載されている本ですぅ。

D&Dは無償公開されている範囲でもエルフ、ドワーフ、ハーフリング、ヒューマンの4種族とウィザード(魔法使い)、クレリック(僧侶)、ローグ(盗賊)、ファイター(戦士)の4クラスを組み合わせて最高レベルの20レベルまでプレイ可能だけど、『プレイヤーズ・ハンドブック』を導入すれば、さらに多くの種族やクラス、呪文を扱えるようになりますぅ。

また、ダンジョン・マスターも敵が使う呪文を参照するために持っているほうがいいですぅ。

ダンジョン・マスターズ・ガイド

こちらはダンジョン・マスターが自分で世界やアドベンチャーを作るための手引きに数百ページを作った想像して創造するための本ですぅ。冒険の合間にできる行動や罠、乗り物、屋外で遭遇する危険など、さまざまな要素がゲームのデータとしても収録され、想像力を羽ばたかせる手助けをしてくれますぅ。

剣と魔法の世界での冒険を彩る魔法のアイテムや、それにちょっとしたアクセントを添えるための表などもこの本にまとまっているですぅ。

モンスター・マニュアル

D&Dの世界にいるさまざまなモンスターのイラストや生態、そしてゲーム用のデータを紹介する本ですぅ。アドベンチャーを自作したいダンジョン・マスターにはうってつけのおもちゃ箱になること間違いなしの一品ですぅ。

極論何かモンスターを出してそれと戦う模擬戦みたいなゲームでも、そこの中でプレイヤーと話しながら物語をつけていくと面白さは勝手に生まれるので、そういう遊び方から入るのも一興ですぅ。

ザナサーの百科全書

プレイヤー向けには『プレイヤーズ・ハンドブック』で紹介されたクラスを掘り下げるさまざまなオプションや、ダイスを転がすだけで生い立ちを決められるいろいろな表、そして呪文が追加され、ダンジョン・マスターにも新たな罠のルールや新たな魔法のアイテム、遭遇の作り方、さまざまな文明での名前表などが紹介されるサプリメント(追加ルールブック)ですぅ。

必須ではないけど、ゲームに慣れてきた頃にちょっと足したらより味わい深くなるような本ですぅ。

なお、ザナサーというのは表紙に描かれた金魚鉢を覗き込むビホルダーの名前ですぅ。