ネコぶんこ


2023年11月25日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:珍獣捕獲作戦(1レベル)

今週の小冒険は1レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は1レベルのキャラクター用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちが滞在している町の近くにある山に、鷲の頭と翼を持つ馬のヒポグリフが現われた。町の領主である“伯爵”はこれをとらえた者に報償を出すと布告した。

キャラクターたちが山に挑戦してヒポグリフを捕獲すればアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちが滞在している町の近くにある山に、ヒポグリフが巣をかけた。町の領主“伯爵”はこの珍獣を乗騎として望み、500gpの賞金をかけた。

今、町に滞在している冒険者たちの話題はヒポグリフとその賞金でもちきりだ。キャラクターたちが旅立つ様子がないなら、滞在している宿の娘に尻を叩かれることになる。

1.山のふもと~獣道

くだんの山までは町から歩いて半日ほどだ。GMは望むならランダムな遭遇を起こしてもよい。

山のふもとから頂上までは踏みならされた獣道があり、道案内や探索は必要なさそうだ。しかし、途中で道は2つに分かれる。岩山に穿たれた暗く細い洞窟に入るなら「2.洞窟」、崖沿いの細い道を進むなら「3.崖沿いの道」へ進むこと。

2.洞窟

洞窟は地下水がポタポタ落ちるひんやりと湿っぽい空間だ。2人ほどで並んで進むことができる。明かりのない“暗闇”の空間だ。

洞窟の天井には石筍に擬態したダークマントルがおり、通りがかった先頭のキャラクターに向かって覆い被さってくる。ダークマントルは死ぬまで戦おうとする。

ダークマントルをなんとかしたなら「4.ヒポグリフを捕まえろ」へ進む。

ダークマントル

小型・怪物、無属性


AC:11

hp:22(5d6+5)

移動速度:3m(10フィート)、飛行9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 12(+1) 13(+1) 2(-4) 10(+0) 5(-3)

技能:〈隠密〉+3

感覚:疑似感覚18m(60フィート)、受動〈知覚〉10

言語:-

脅威度:1/2(100XP)


偽装:ダークマントルは動かないかぎり、鍾乳石や石筍などの洞窟の地形と見分けがつかない。

反響感覚:ダークマントルは聴覚喪失状態では疑似感覚を使えない。

アクション

握りつぶし:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、クリーチャー1体。ヒット:6(1d6+3)[殴打]ダメージ、およびダークマントルは目標にへばりつく。目標が中型以下でダークマントルが攻撃ロールに有利を得ているなら、目標の頭を呑み込んでへばりつき、ダークマントルがこのようにへばりついているなら、目標は盲目状態かつ呼吸ができない。

ダークマントルは目標にへばりついている間、目標以外のクリーチャーを攻撃できないが、その攻撃ロールに有利を得る。ダークマントルの移動速度は0になって移動速度へのボーナスも受けられず、目標と共に移動する。

難易度13の【筋力】判定に成功したクリーチャーはダークマントルを引き剥がせる。ダークマントルは自身のターンに1.5m(5フィート)移動することで目標から自分を外すことができる。

暗黒のオーラ(1回/日):ダークマントルから半径4.5m(15フィート)に魔法的な暗闇が発せられ、それと共に移動し、角を曲がって広がる。暗闇はダークマントルが(呪文への精神集中のように)精神集中を維持している限り、最大10分まで持続する。暗視はこの暗闇を見通せず、自然の光が暗闇を照らすこともできない。暗闇のどこかが2レベル以下の呪文で作られた光の区域と重なる場合、光を作成している呪文は打ち消される。

3.崖沿いの道

この道は足場に石ころがたくさん転がっており、移動困難地形として扱う。

山道を進んでいくと、首にかけた鈴をガラガラと鳴らして大きな山羊が道を通せんぼする。この山羊はふもとの村で飼われていたが潰して肉にされる前に逃げ出し、この山の“ぬし”になった個体だ。“ぬし”は9ダメージを受けたら崖を滑り降りてその場から逃げ出そうとする。

ジャイアント・ゴートをなんとかしたなら「4.ヒポグリフを捕まえろ」へ進む。

ジャイアント・ゴート

大型・野獣、無属性


AC:11(外皮)

hp:19(3d10+3)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 11(+0) 12(+1) 3(−4) 12(+1) 6(−2)

感覚:受動〈知覚〉11

言語:-

脅威度:1/2(100XP)


確かな足元:ゴートは伏せ状態にする効果への【筋力】あるいは【敏捷力】セーヴィング・スローに有利を得る。

突撃:ボアが目標まで少なくとも6m(20フィート)直線で移動して牙による攻撃が目標にヒットしたなら、目標は追加で5(2d4)[斬撃]ダメージを受ける。目標がクリーチャーの場合、それは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

アクション

頭突き:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:8(2d4+3)[殴打]ダメージ。

4.ヒポグリフを捕まえろ

頂上近くにある平たい場所に、その辺りにあった木の枝などを組み合わせてヒポグリフが巣をかけている。ヒポグリフはこの一帯を縄張りとしているので、踏み込んできたキャラクターには容赦なく攻撃する。

ヒポグリフを手懐けるには、難易度18の【魅力】〈動物使い〉判定に成功する必要がある。干し肉などの餌になる物を食べさせながらなら、判定に有利を得られる。

倒した場合、気絶したものとして扱って地上までパーティ全員で抱えて帰ることも可能とする。

ヒポグリフを乗用に調教するには、手懐けて1ヶ月かけ、難易度12の【魅力】〈動物使い〉判定に成功する必要がある。

ヒポグリフ

大型・怪物、無属性


AC:11

hp:19(3d10+3)

移動速度:12m(40フィート)、飛行18m(60フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 13(+1) 13(+1) 2(-4) 12(+1) 8(-1)

技能:〈知覚〉+5

感覚:受動〈知覚〉15

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏視覚:ヒポグリフは視覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を受ける。

アクション

複数回攻撃:ヒポグリフは1回のくちばしおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:6(1d10+3)[刺突]ダメージ、あるいは両手持ちでの近接攻撃の場合6(1d8+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[斬撃]ダメージ、あるいは両手持ちでの近接攻撃の場合6(1d8+2)[刺突]ダメージ。

結末

キャラクターたちはヒポグリフをとらえることができただろうか? その後は報償をもらうか、あるいは自分たちのペットにするか……さまざまなことが考えられる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。