2012年06月09日 研究者のなかには、学問の場で発言もせず論争もせず、沈黙したままただ出席するだけに生涯の大半を過ごす者がいる。 [長年日記]
§ [DnD][DnDNext] 『レンジャーのデザインが目指すところ(Ranger Design Goals)』
2012年6月7日、木曜日、午前9時19分
投稿者:WotC_Bruce私たちはクレリック、パラディン、ローグ、そしてファイターといったD&Dのクラスいくつかのデザインが目標とするところを共有してきた。今回はレンジャーのターンだ。
レンジャーは何十年もゲームの一部だった。アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズの第1版で、レンジャーは“森林生活、追跡、斥候、そして潜入と密偵の熟練者”と解説されていた。レンジャーの概念をずっとさかのぼっていくと、アラゴルンというキャラクター、そしてJ.R.R.トールキンによる中つ国神話の北方の野伏が浮かび上がってくる。レンジャーは荒野を我が家とし、彼らは敵を確実に見つけ出すことができる。第1版以来ゲームのあらゆる版で、レンジャーは少しづつ、少しづつ変化してきた。
最近のレンジャーの概念にはドリッズトという名のR.A.サルヴァトーレによって創造されたドラウのレンジャーも反映されている。ドリッズトは両手に武器を携えて忠実な動物の相棒に背中を護らせ、フォーゴトン・レルムを縦横無尽(そして地下も)に冒険した。ドリッズトがレンジャーを象徴したものではなかったとしても、それでも彼の特徴は広く知られるレンジャーの概念を塗り替えた。
私たちにはクラスの基準を満たすようにレンジャーのデザインを見つけ出すまでもなく多くの素材を持っていた(D&Dのプレイヤーが認識でき、他のクラスになく、そして原型としての物語と響きあえる飾りを持つ)。
以下のデザインの目標はクラスに対する重要性によって並べられているが、私たちはそれらのすべてがレンジャーを形作るために重要だと感じている。
1.レンジャーは荒野の狩人にして追跡者である。
レンジャーは薄暗い森林、不毛の山脈、あるいは光なき暗がりのどこだろうと、未踏の荒野を我が家としている。彼らが追跡者である時、レンジャーは捉えがたく油断ない。彼らは曇天の中に鷹を見つけ出し、役立つ薬草を見つけることができる。彼らは通れそうな道や待ち伏せに目ざとく気づく。彼らが狩人である時、レンジャーは獲物を選んで見つけ出し、彼らの狩人としての本能を発揮して研ぎ澄ました致命的な打撃を加えることができる。
2.レンジャーは戦士である。
レンジャーは獲物を追うのにふさわしい軽装鎧を着ることができ、彼らは軍用武器を使いこなせる。荒野で厳しい修行を積み、レンジャーは他の者よりかなり手ごわく、よりよく苦痛に耐えることができる。多くのレンジャーは特定の戦闘法、伝統的には二刀流あるいは弓術に精通しているが、彼らは適切なテーマによってそれを再現する。
3.レンジャーは守護者である。
レンジャーは自然を尊び、彼らはしばしば特定の樹木やクリーチャー、森や群れ、あるいはフェイのクリーチャーから保護を求められる。レンジャーは荒野にふさわしくない存在からクリーチャーを護り、導くだけではなく、自然や非自然の脅威に対する個人的な守護者となることもできる。
4.レンジャーは野生クリーチャーの友である。
レンジャーが動物と友情を結べる能力を持っているように、野獣は一般的にレンジャーに好意的で、その逆もしかりである。レンジャーが信頼と忠誠でより深く動物と絆を結ぶオプションを持てば、斥候、情報屋、他にもさまざまな役に立つ支援を提供し、レンジャーを助けることができる。レンジャーと絆を結ぶ新たな動物はすべて、レンジャーが自然世界への理解と認識を深める助けになる。