ネコぶんこ


2015年04月12日 [長年日記]

§ [BoA] 2015年04月12日『武勇の証明』(西方暦1070年)

ハンス(24・♂・ルナ=アクア=ディアボロス):マティアス・フォーゲルヴァイデ側仕えの魔“拳”をもつあくまで執事の青年。「少年公の秘密」を知る側近中の側近ではあるが、ブルーダーシャフトの大兄から悪党を「闇は闇へ」葬ることを遺言された始末人という一面も持つため、いつかは主君のもとを離れる覚悟をしている。プレイヤは荒原の賢者氏。

マクベス(?・♂・オービス=アクシス=マーテル):天慧院で魔術を研究していた博士。数年前から見聞を広めるため世界を放浪してハイデルランド地方を訪れ、行きがかりで上北狄大征伐にも参加してしまい「ベルクフリートの誓い」を行なってしまうことになった。現在はミンネゼンガー公国の復興に助力している。プレイヤは隠者氏。

ハインリッヒ・アイゼンハウエル(24・♂・ディアボロス=アダマス=レクス):ウニオンに所属するヒルデガルドの騎士だが、実は彼女の「分かたれた半身」であり、リューテスバーデンのトーナメントが開かれなくなった現在「最強の騎士」候補のひとりではないかと目されている。いつの頃からか持っている「運命のサイコロ」の加護も得ている恩寵多き男。プレイヤは森聖氏。

この面子で久しぶりにやる『ブレイド・オブ・アルカナは、オーソドックスなものにしようと『キング・オブ・ザ・ランド』の一大キャンペーンより、まだ幼くか弱い少年公を護って君主へと育てていくオーソドックスなミンネゼンガー編をやることになりましたぁ。

公式シナリオの内容なので、ネタバレ注意ですぅ。

北狄との戦いの傷がまだ癒えぬミンネゼンガー公国の復興を支援するためにさまざまな方面で尽力していた三人の刻まれし者は、ある日マティアスの後見人であり実質的にこの国を動かしているエヒターブルク宮中伯ユリウスに呼び出され、貴族たちが公の能力に疑問を持っているため、公国北方の山砦を根城にする北狄の残党退治を手伝うように依頼されたですぅ。

マティアスと秘密を共有し忠義を誓ったハンス、北狄大征伐でも戦った宿敵“ずる賢い”ガイネルとの再戦であるマクベス、ヒルデガルドからマティアスの器を見極めるよう命じられたハインリッヒの三名はいずれもこれを断る理由なく、数日の後には公都ヤークトブロンからマティアス率いる北狄討伐軍が出陣することになったですぅ。

しかし、いくらも進軍しないうちに兵士からは兵糧が足りないと不満が漏れ聞こえ、これを調査してみると道中の伝令がうまくいってないことが判明し、刻まれし者たちが近くの村で交渉していくばくかの兵糧を確保して軍の崩壊は防がれたですぅ。

いよいよ北狄の支配域に近い北方の山岳地帯にやってくると、地の利を持つ敵が夜襲をかけてきて、しかもそれに混じって兵士に偽装した刺客がマティアスを狙って突撃してきたですぅ。とっさに気づいて彼らを取り押さえたハンスが尋問して口を割らせると、彼らはエヒターブルク宮中伯の食客で、別働隊がガイネルの部下に接触してさらなる増援を誘導する手筈になっていると口を割りましたぁ。

こうなると最初からユリウスを怪しんでいたハンスとハインリッヒが俄然生き生きし始め「北狄とか今そんなこと言ってる場合じゃないだろ……」「北狄討伐の前に宮中の奸賊を討たねば公国の復興はない!」と兵に檄を飛ばし、追ってくる北狄軍にくるりと背を向け、ヤークトブロンへの大返しを始めたですぅ。

このとき活躍したのがマクベスで「《神罰の光》《煉獄》《水の紋》……って炎と水が混じってるけどどんな攻撃だろう?」「ゴグとマゴグを焼いた火でも連想すればいいDEATHゥ」といった感じで追撃の豚人たちを天から投げ込まれる火と硫黄との池へ溺れさせて振り切り、脱落した兵士たちは置いていきながら刻まれし者とマティアスは公都へ帰還してユリウスの屋敷を襲撃したですぅ。

「どうしたことだ、ウニオンが我が国へ干渉するということか」
「あろうことか北狄と結ぶ奸物ほどではありませぬよ」
「北狄退治より、まずは貴様のような君側の奸を闇へ葬る」
「た、助けてくれマリエン! ∵不可知∵でシーンに出てきてくれ!」
「今、∵封印∵を使った。このシーンで倒せばこっちのもんよ」

こうして、∵封印∵の奇跡によって静寂に包まれたユリウス邸で刻まれし者と殺戮者の暗闘が始まり、ユリウスの攻撃をハインリッヒが防ぎ、危ういところは《恩讐を越えて》でマクベスが補助しつつ、舞台裏から出たがっているマリエンの∵不可知∵をマティアスが打ち消しているうちにハンスの拳がユリウスを叩きのめし、ここに公国を中から喰い荒らしていた悪漢の運命は潰えたですぅ。

そして、パトロンであり恋人のユリウスが死んだことを知って逃げようとしていた“毒使いの”マリエンも同じ手順でその魂を無へと還され、ミンネゼンガー公国の悪党退治はひと段落がつき、マティアスが今度こそ自らの意志をもって北狄を倒しに行く決意をしたところで、アクトは終了したですぅ。

§ [BoA] 2015年04月12日『武勇の証明(ONE MORE)』(西方暦1070年)

ハンス(24・♂・ルナ=アクア=ディアボロス):マティアス・フォーゲルヴァイデ側仕えの魔“拳”をもつあくまで執事の青年。「少年公の秘密」を知る側近中の側近ではあるが、ブルーダーシャフトの大兄から悪党を「闇は闇へ」葬ることを遺言された始末人という一面も持つため、いつかは主君のもとを離れる覚悟をしている。プレイヤは荒原の賢者氏。

マクベス(?・♂・オービス=アクシス=マーテル):天慧院で魔術を研究していた博士。数年前から見聞を広めるため世界を放浪してハイデルランド地方を訪れ、行きがかりで上北狄大征伐にも参加してしまい「ベルクフリートの誓い」を行なってしまうことになった。現在はミンネゼンガー公国の復興に助力している。プレイヤは隠者氏。

ハインリッヒ・アイゼンハウエル(24・♂・ディアボロス=アダマス=レクス):ウニオンに所属するヒルデガルドの騎士だが、実は彼女の「分かたれた半身」であり、リューテスバーデンのトーナメントが開かれなくなった現在「最強の騎士」候補のひとりではないかと目されている。いつの頃からか持っている「運命のサイコロ」の加護も得ている恩寵多き男。プレイヤは森聖氏。

一応、公式シナリオの内容なので、ネタバレ注意ですぅ。

マティアスの叔父であり後見人、エヒターブルク宮中伯ユリウスは北狄討伐にかこつけ甥を除こうとしていたという事実は、刺客として使われた彼の食客たちによる証言や刻まれし者たちの尽力もあって立証されたですぅ。しかし、そうなると問題はこれまで表では能吏だったユリウスが取り仕切っていた政務がマティアスの肩にかかるようになったということで、宮廷雀たちは早速彼の実力について囀り始めていたですぅ。

一方で前回放置した公国北方の北狄残党軍は相変わらず周辺域を脅かしていたため、やはりマティアス公の親征によって脅威を討ち払って民の不安を除いてミンネゼンガー公としての武勇を立てることが望まれ、マティアスも自らの意志によって刻まれし者たちに協力を要請し、二度目の遠征軍が組まれることになったですぅ。

今回のシナリオ前回のアクトから一時間も準備期間がなかったので、こうして戦争へのモチベーションを高め、展開ステージは『キング・オブ・ザ・ランド』の戦争ルールで“ずる賢い”ガイネルの砦までを踏破していくことになりましたぁ。

戦場チャートで思いがけぬことが次々と発生し、武勲チャートで刻まれし者たちが輝く中、軍は公国北方の山地に建つガイネルの居城へ攻め寄せると、一天にわかに掻き曇り「捧げよ聖痕! 今宵は殺戮の宴なり」の叫びとともに戦いが始まりましたぁ。

とにかく力押しの攻撃を2ndアクションも含めて繰り返してくるガイネルには刻まれし者も苦戦し、打撃力の弱さでなかなか削れない事態が危惧されたけど、武勲チャートによりガイネルへ向かって次々とダメージが飛んだこともあり、結構楽に倒されてしまったですぅ。

かくしてミンネゼンガー公国北方の脅威は討ち払われ、マティアスも武勲の証明を立てて貴族たちを黙らせることに成功しましたぁ。

そしてしばらく後、マティアスは宮廷で自らの正体であるマルレーネの姿を明かし、偽りなき君主としてミンネゼンガー公であることを宣言したですぅ。その裏で、彼女はハンスに先日まで“毒使いの”マリエンに与えられていたクリューター伯の地位を与え、どこかに消えそうな彼に腹心でいてほしいと願っていたですぅ。

マクベスはマルレーネが正体を明かしたところで真教教会の代表として彼女を祝福して場を収めた後は、ふたたび毎日の仕事へと戻っていきましたぁ。

そしてハインリッヒはウニオンへ帰還するとマティアス改めマルレーネがミンネゼンガー公にふさわしい器と剛毅さを持っているとヒルデガルドに証言し、ここに『キング・オブ・ザ・ランド』ミンネゼンガー編は幕となったですぅ。

ところで、マティアスが正体を明かしたところで「男の娘っぽさがなくなったのでGMのやる気が一気に減ったな」といわれたのはなかなかにアレだったですぅ。

今回はシナリオで指定された特殊因果律に加え、プレイヤが使いたい特殊因果律というレギュレーションでプレイしたけど、こうするとGMがこんなネタを使う予告(シナリオの特殊因果律)と、それはそうとマイPCはこういうところを強調したい(プレイヤが選んだ特殊因果律)という感じになり、プレリュードの時点である程度ネタ絞れるから色々すっ飛ばして殺戮者と戦うだけでも満足度高く遊べた印象があるですぅ。