2021年01月26日 [長年日記]
§ [DnD][5e] 怪物誌:コボルド
よく使う種族で使い回しの効くデータがほしかったので作ったものをOGLでおすそわけしようと、設定付きで公開しますぅ。今回(次回があるのかは謎)はコボルドですぅ。
設定は私が考えたもので、特に何かの作品のものというわけではないですぅ。
コボルドは鱗あるものの特徴をそなえた小柄な人型種族である。彼らは自分たちを同じ鱗あるものの王、ドラゴンの末裔だと信じており、その考えは文化にも浸透している。
群れと部族
コボルドは多産の卵生で、赤子は群れ全体の子として扱われる。彼らは生まれて数ヶ月で体格や手先の器用さごとに振り分けられ、自分たちの仕事を習い、4~5年で成年となる。
すばしこいがとにかく貧弱な者が多いコボルドの共同体では、ちゃんと歳を取っただけで尊敬の対象になる。魔法が使えたりブレスを吐けるなど、竜の血を引く者がいない群れや部族の場合、一番年かさの者が知恵ある者として長になることが多い。
彼らは群れ単位で鉱山を掘り、金属や宝石を使って武器や罠を作り、これらで狩猟を行なう。彼らは数が多くよく増えるため、それを狙って奴隷にしたがるより強く邪悪な勢力も多い。
コボルドの群れは数十から数百人からなり、数名の剣士に加え、たまに竜司祭がいる。戦闘ができる者は群れのおよそ半分だ。
これらの群れは竜伯と呼ばれるより強い長に率いられ、いくつかがまとまった部族を形成することもある。
いつの日か竜へ
コボルドには魂を鍛えることで、いつの日か本当のドラゴンになれるという伝説がある。臆病なコボルドにその志を持つ者は少ないが、竜の血を濃く引く者や魔法を授かる者がいることは事実なので、嘘ではないようだ。
竜の力に目覚めた者は死んでもまた竜の血を引くコボルドとして生まれ変わり、その果てにドラゴンに生まれ変わる。そのため、コボルドたちはかつて自分たちの同胞であったドラゴンに憧れ、信仰する。
ドラゴンのねぐらの近くにコボルドの群れや部族が神殿を築き、勝手に守備隊を気取っていることもしばしばである。
他種族との交流
コボルドは臆病で、他の種族とも没交渉な場合が多い。しかし、ドラゴンに対してだけは別で、属性に関わらず勝手に神殿を建てたり貢ぎ物を持って行くなど、彼らを崇拝する行動を取る。
坑道で採掘した金属や宝石をその他の物資に交換するために他種族の共同体に使者を送るコボルドの群れや部族もいるが、自分たちがどこから来たのかは教えたがらない。より強い種族に攻められ、鉱山奴隷にされることを恐れているからだ。
コボルドは対等な関係を苦手とするため、背の高さが同じくらいのゴブリンやハーフリング等との交流は特に少ない。なかでも同じように坑道を掘るノームとは不倶戴天の敵同士である。
コボルド
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:12
hp:5(2d6-2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
7(-2) | 15(+2) | 9(-1) | 8(-1) | 7(-2) | 8(-1) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8
言語:共通語、竜語
脅威度:1/8(25XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。
コボルドは武器を扱える成年のコボルドである。
コボルドの剣士
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:14(スタテッド・レザー)
hp:14(4d6)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
10(+0) | 17(+3) | 12(+1) | 8(-2) | 9(-1) | 8(-2) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:共通語、竜語
脅威度:1/4(50XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ショート・ソード:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
ライト・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージ。
他の同胞より若干長く戦いを生き延びたコボルドがコボルドの剣士である。彼らは主に分捕り品でよりよい装備を調えることに余念がない。
コボルドの竜司祭
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:12(メイジ・アーマーで15)
hp:15(6d6-6)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(-2) | 14(+2) | 9(-1) | 10(+0) | 10(+0) | 14(+2) |
技能:〈宗教〉+3、〈ペテン〉+5
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語、竜語
脅威度:2(450XP)
呪文発動:コボルドの竜司祭は3レベルの術者である。コボルドの竜司祭の呪文発動能力値は【魅力】である(呪文セーヴ難易度13、呪文攻撃+5)。コボルドの竜司祭は以下のソーサラー呪文を準備している。
初級呪文(無限回):ファイアー・ボルト、マイナー・イリュージョン、メイジ・ハンド
1レベル(4スロット):エクスペディシャス・リトリート、バーニング・ハンズ、メイジ・アーマー
2レベル(3スロット):スコーチング・レイ
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ダガー:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。
コボルドの竜司祭は、彼らの遠い親戚筋である竜から魔法の力を授かったと考えられている者だ。彼らは群れの指導者として尊崇の念を集め、自らを竜へ昇華させようとしている。
竜司祭は日課としてメイジ・アーマーを発動していることが多い。戦いとなれば、スコーチング・レイでレッド・ドラゴンよろしく遠くから敵を丸焼きにするのを好む。
このデータ・ブロックで紹介するのはレッド・ドラゴンの裔を称する竜司祭である。他の色の竜を信奉する場合、適度に呪文を入れ替えてもいいだろう。
コボルドの竜伯
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:16(スタテッド・レザー)
hp:36(8d6+8)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
9(-1) | 18(+4) | 12(+1) | 9(-1) | 10(+0) | 12(+1) |
技能:〈威圧〉+4、〈ペテン〉+4
ダメージ抵抗:[火]
感覚:暗視60フィート、疑似視覚10フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語、竜語
脅威度:3(700XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
複数回攻撃:コボルドの竜伯はレイピアで2回の攻撃を行なう。
レイピア:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[刺突]ダメージ。
ライト・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+7、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[刺突]ダメージ。
火のブレス(再チャージ5~6):コボルドの竜伯は15フィートの円錐形に火を吐く。範囲内のすべてのクリーチャーは難易度12の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、セーヴに失敗したら24(7d6)[火]ダメージを受け、成功したら半分のダメージを受ける。
コボルドの竜伯は竜の血を濃く受け継いだり、成長の過程で発現させたコボルドである。彼らは複数の群れを束ね、大規模な部族を形成する。
自らを部族の信仰対象とさせ、微弱ながらも神力を得る竜伯もいる。
このデータ・ブロックで紹介するのはレッド・ドラゴンの血を継ぐコボルドの竜伯である。他の色の竜の血を引く場合、ブレスの種類を変えること。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。