ネコぶんこ


2022年09月10日 [長年日記]

§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:呪われた祠(3レベル)

今週の小冒険はMansions & Monstersで少人数の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター2~3人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

海岸の道路沿いにある古い祠が道路工事のために解体されることになったが、重機の事故や作業員の怪我が続出している。

これはここに長い間存在していたデッドゾーンとその住民が、侵犯者を攻撃しているためである。

キャラクターたちはこの事件の解決を依頼される。工事を進められるようにすれば冒険は成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちは密売人から、海岸沿いの道路脇にある古い祠にデッドゾーンがあり、そこに住まう存在からこの祠を解体工事を妨害されているため、その対応をしてほしいと依頼される。

少し調べれば、祠は江戸時代の半ば頃から同地にあるもので、長い間地元の人々から世話をされていたが、最近の人口減少もあり、道路の拡張工事と共に撤去されることになっていることがわかる。

1.祠のある広場

海岸沿いの道路は交通量に比べて車線が足りないと感じるくらい混雑している。そんな道路の脇に、数本の木が植わっており、奥に小さな建物が建つ広場がある。道路沿いには、壊れたブルドーザーが放置されている。

この広場に足を踏み入れると背中がざわつき、その後に清涼な気持ちになる。これはデッドゾーンに入ったときの感覚である。

2.壊れたブルドーザー

壊れたブルドーザーにはキャタピラに石や太い木の枝をかまされている。また、何かに引っかかれたような爪痕のようなものがいくつもついている。難易度10の【知力】〈捜査〉判定で調べると、燃料タンクに砂糖が投げ込まれており、これでエンジンが焼き付いたとわかる。

3.木陰の小鬼たち

キャラクターたちが難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すると、広場の脇にある木々から様子をうかがう目があることに気づける。

ここの木陰には赤らんだ肌で角を持つ、昔話に出てくる鬼のような小さい生物(ゴブリンのデータを使用)が全部で6体いる。

彼らはキャラクターたちが祠に向かうようなら攻撃を加えてくるが、1体でも倒されると祠に向かって一目散に逃げ出す。

ゴブリン

小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪


AC:15(レザー・アーマー、シールド)

hp:7(2d6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
8(-1) 14(+2) 10(+0) 10(+0) 8(-1) 8(−1)

技能:〈隠密〉+6

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9

言語:共通語、ゴブリン語

脅威度:1/4(50XP)


器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。

アクション

シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

4.古い祠

祠は小さな神社のような造りをしており、中には畳2枚分ほどの空間がある。

祠の近くが騒がしくなると、そこからぼろぼろの衣を纏った老婆が姿を現わす。

キャラクターたちが問答無用で攻撃をするようなことがなければ、彼女は自らを海ばばあと名乗り(シー・ハグのデータを使用する)、木に住む小鬼たちと共に数百年ここに住んでいたのだと話す。

彼女は、彼女や小鬼たちのような人ならざるものたちはこの祠のような狭間の世界と繋がりやすい場所に住むことで、長い時を人から隠れて生きてきたのだと話す。

海ばばあと小鬼たちの新しい住まいを紹介できるようなら、彼らは大人しくそちらへ移動する。どうやって紹介するかはこれまでキャラクターが行なってきた冒険にもよるが、難易度15の購入判定に成功すれば、しばらく人が訪れそうにないデッドゾーンを紹介できる。

交渉が決裂した場合、海ばばあは小鬼たちを従えて戦う。

シー・ハグ

中型・フェイ、混沌にして悪


AC:14(外皮)

hp:52(7d8+21)

移動速度:30フィート、水泳40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 16(+3) 12(+1) 12(+1) 13(+1)

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉11

言語:共通語、巨人語、水界語

脅威度:2(450XP)


水陸両用:ハグは地上でも水中でも呼吸ができる。

恐怖の容貌:ハグの30フィート以内でターンを開始し、ハグの真の姿を視認できる人型生物は、難易度11の【判断力】セーヴィング・スローを行なう。セーヴに失敗したら、そのクリーチャーは1分間恐怖状態になる。クリーチャーはそれのターン終了時にセーヴィング・スローを再び行なうことができるが、ハグの視線が通っている場合は不利を受け、成功すると自身への効果が終了する。クリーチャーがセーヴィング・スローに成功するか効果が終了すれば、そのクリーチャーは次の24時間ハグの恐怖の容貌からの影響を受けない。

目標が不意討ちを受けていたり、ハグの真の姿が突然明かされない限り、目標は目をそらして最初のセーヴィング・スローを回避できる。次のターンが開始されるまで、目をそらしたクリーチャーはハグへの攻撃ロールに不利を受ける。

アクション

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[斬撃]ダメージ。

死のにらみ:ハグは彼女が視認できる30フィート以内にいる1体の恐怖状態のクリーチャーを目標する。目標が剥ぐを見ることができるなら、それは難易度11の【判断力】セーヴィング・スローに成功しなければヒット・ポイントが0になる。

幻術の外見:ハグは彼女自身および身につけたり持ち運んでいるものすべてを魔法的な幻で覆って彼女を一般的なサイズで別の人型生物のように見せかける。ハグがそれを終わらせるためにボーナス・アクションを行なうか、彼女が死ねば幻は終わる。

この効果による変化は物理的な精査には耐えられない。例えば、ハグの肌はなめらかに見えるかもしれないが、誰かが彼女に触れるなら、彼女の肌はがさがさだとわかるだろう。それ以外の場合、クリーチャーは幻を視覚で調査し、難易度160の【知力】〈捜査〉判定にすればハグの変装を見破れる。

結末

海ばばあたちが祠から移動するか、彼らを倒せば祠の解体工事はとどこおりなく終了する。1人あたり1財力点の報酬を得られる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。