ネコぶんこ


2022年09月03日 [長年日記]

§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:遺品整理(3レベル)

今週の小冒険はMansions & Monstersで少人数の3レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター2~3人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

最近亡くなった美術コレクター、雑賀万蔵さいがまんぞうの倉庫で、コレクションを整理しようと入った美術商や運送業者が次々と怪我をしたり、事故が起きるなどの怪事が連続している。

実は雑賀家の倉庫はデッドゾーンと化し、陳列されている美術品も怪物と化しているのだ。

キャラクターたちはこの事件の解決を依頼される。怪物と化した美術品を始末すれば冒険は終了となる。

冒険への導入

キャラクターたちは密売人から最近亡くなった美術コレクター、雑賀万蔵さいがまんぞうの倉庫を整理するよう依頼される。遺族が一般の業者を雇ったが、怪我人が続出したり事故が起きるなど霊障が多く、続けることが不可能になったからだ。

雑賀家は郊外にあり、経営しているアパートの一室を美術品の倉庫にしている。このため、入居者や近所に悪い評判が広まらないうちに解決したがっている。

キャラクターたちには口止め料込みの報酬が約束される。

1.玄関

玄関を開けると、デッドゾーンに入ったときのめまいや吐き気を伴う違和感に襲われる。ここではそれが特に強く、難易度12の【魅力】セーヴィング・スローに失敗すると13(3d10)[精神]ダメージを受ける。

2.DK

玄関を入ったらそこはダイニングキッチンになっており、玄関脇にはバス、トイレへの扉、奥には左と右にそれぞれ別の部屋に続く扉がある。

部屋の雨戸は閉められている。ここには刀掛けがラックの中に並べられており、刀剣類が納められている。

キャラクターたちが部屋に入ると、その刀剣類がガタガタと震え、3振りのフライング・ソードが飛びかかってくる。

フライング・ソードはこの部屋に入った者に斬りかかるが、別の部屋や家の外まで追いかけることはない。

フライング・ソード

小型・人造、無属性


AC:17(外皮)

hp:17(5d6)

移動速度:0フィート、飛行50フィート(ホバリング)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
12(+1) 15(+2) 11(+0) 1(-5) 5(-3) 1(-5)

セーヴィング・スロー:【敏】+4

ダメージ完全耐性:[精神]、[毒]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、石化状態、聴覚喪失状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉7

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


外見偽装:ソードは動かないでいる間、ただの剣と区別がつかない。

魔法抑止が弱点:ソードはアンティマジック・フィールドの範囲内で無力状態になる。ディスペル・マジックの対象となった場合、ソードは術者の呪文セーヴ難易度に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間気絶状態になる。

アクション

ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[斬撃]ダメージ。

3.右の部屋

右の部屋はぱっと見た感じ何もないがらんとした部屋だ。雨戸も閉じられている。しかし、天井を見てみるとそこには棚やそこに飾られていたものが散乱し、その中に鎧兜だけが天地逆になって鎮座している。

この部屋は天井と床が逆転している。不用意に入れば天井に向かって“落下”し、3(1d6)[殴打]ダメージを受ける。

ここで唯一姿勢を崩していない鎧兜はアニメイテッド・アーマーである。アーマーはこの部屋に入った者を執拗に攻撃するが、部屋の外には出てこない。

アーマーを倒せば部屋の天地逆転は解除される。この時部屋の中にいるキャラクターは、天井から床に向かって落下し、3(1d6)[殴打]ダメージを受ける。

アニメイテッド・アーマー

中型・人造、無属性


AC:18(外皮)

hp:33(6d8+6)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 11(+0) 13(+1) 1(-5) 3(-4) 1(-5)

ダメージ完全耐性:[精神]、[毒]

状態完全耐性:恐怖状態、消耗状態、石化状態、聴覚喪失状態、毒状態、麻痺状態、魅了状態、盲目状態

感覚:暗視60フィート(この半径外は見えない)、受動〈知覚〉6

言語:-

脅威度:1(200XP)


外見偽装:アーマーは動かないでいる間、ただの鎧と区別がつかない。

魔法抑止が弱点:アーマーはアンティマジック・フィールドの範囲内で無力状態になる。ディスペル・マジックの対象となった場合、アーマーは術者の呪文セーヴ難易度に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、1分間気絶状態になる。

アクション

複数回攻撃:アーマーは2回の近接攻撃を行なう。

叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。

4.左の部屋

この部屋も雨戸は閉じられている。この部屋には大きめの絵画や彫刻が並べられている。人物画が老人を描いたものと少女を描いたもの、壮年の男女を描いたものの3点、この近くと思われる山を描いたものと、異国のカフェから見たものを描いたのだろう風景画が2点、そして大きなカボチャのようなものと、立っている婦人のような彫刻が2点である。

このうち、大きなカボチャのような彫刻はミミックで、このデッドゾーンの核でもある。

ミミックはキャラクターが間合いの中に入ったら不意討ちをし、疑足で絡め取って捕食しようとする。

ミミック

中型・怪物(変身生物)、真なる中立


AC:12(外皮)

hp:58(9d8+18)

移動速度:15フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 12(+1) 15(+2) 5(-3) 13(+1) 8(-1)

技能:〈隠密〉+5

ダメージ完全耐性:[酸]

状態完全耐性:伏せ状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉11

言語:-

脅威度:2(450XP)


偽装(物体形態のみ):ミミックは動かないかぎり、ただの物体と見分けがつかない。

吸着(物体形態のみ):ミミックは触れたものすべてに吸着する。ミミックに吸着された超大型以下のクリーチャーはつかまれた状態(脱出難易度13)になる。このつかみから逃れるために行なわれる能力値判定には不利を受ける。

つかみの達人:ミミックはそれによりつかまれた状態のクリーチャーへの攻撃ロールに有利を得る。

変身生物:ミミックはアクションを使用し、物体に変身したり不定型な真の姿に戻ることができる。そのステータスはすべての形態で同じである。身につけていたり持ち運んでいる物品は変身しない。死ぬと元の姿に戻る。

アクション

疑足:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[殴打]ダメージ、ミミックが物体形態の場合、目標はその吸着の特徴の対象になる。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージおよび4(1d8)[酸]ダメージ。

結末

ミミックを倒せば、このデッドゾーンで動いていた美術品たちの暴走は収まり、霊障事件もなくなる。美術品はかなり破損したが処分もできたので依頼主も満足し、1人あたり1財力点の報酬を得られる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。