ネコぶんこ


2023年01月21日 [長年日記]

§ [DnD] 『OGL 1.2:最新情報の入手先、そしてよくある質問と回答(OGL 1.2: Where to Find the Latest Information, Plus FAQs)』

OGL 1.2はTRPGのクリエイターがD&Dのコンテンツを作るために使えるフリーのライセンスです。OGL 1.2についての私たちの声明は以下にありますので、クリックして確認してください。

よくある質問と回答

OGL 1.2とD&Dの将来について、ソーシャルメディアで多くの素晴らしい質問を受け取りました。以下はこれらの質問と回答のまとめです。

OGL 1.2でオンセは締め出されますか?

いいえ。私たちはオンセが大好きで、締め出したくありません。現在オンセのポリシーについて多くのフィードバックを得ており、さらに多くのものをお待ちしております。

ウィザーズはコメントを含めた調査によって得られたフィードバックを確認していますか?

はい。私たちにはフィードバックをまとめ、分析し、それに基づいて行動することを主な仕事にしているデザイナがいます。これまでの十年間、皆さんのフィードバックはゲームをよりよくしてきました。皆さんのフィードバックはD&Dの未来の中心です。

オンセとビデオゲームをどう区別していますか?

オンラインセッションツールとビデオゲームはゆるやかな連続体だと理解しています。オンセのポリシーはアップデートされるので、プレイテストのアンケートでオンセのポリシーの質問にご意見をお願いします。

D&D Beyondは30ドルの月会費をリリースしますか?

いいえ、それは噂です。

D&D Beyondの自作コンテンツはなくなってしまいますか?

自作はD&D Beyondの中心です。削除されませんし、料金を請求することもありません。皆さんの自作品はこれからもずっと皆さんのものです。D&D Beyondの内外で皆さんの作品を見るのをいつも楽しみにしています!

ウィザーズはAIのDMに取り組んでいますか?

いいえ、AIのDMには取り組んでいません。私たちはヒューマンのDMが大好きです。DMを探しているなら、DMやパーティがプレイヤーを募集しているDiscordにアクセスするのをおすすめします。

OGL 1.2の文脈でヘイト表現あるいは有害なコンテンツは何だと考えますか?

ヘイト表現や有害なコンテンツの定義は難しく、センシティブな話題だと考えています。私たちは皆さんの意見を真剣に受け止めています。これについての文言は次のドラフトで明確にする予定です。

OGL 1.2の影響を受けない創作活動は?

これについては2022年1月18日(訳註:2023年の間違い)の声明で詳しく読めます。ですが要約すれば、OGL 1.2は少なくとも次の物には影響しません。

  • 動画コンテンツ
  • あなたが所有するコンテンツのアクセサリ
  • 請負サービスなどの非公開作品
  • オンラインセッション用コンテンツ
  • DMs Guildのコンテンツ
  • OGL 1.0aで公開されたコンテンツ

さらに、OGL 1.2には権利料や財務報告の要件はなく、ライセンス取り消しの要項もありません。

開発中のOGL 1.0aのプロジェクトがある場合はどうすればいいですか?

OGL 1.2へのフィードバックをしてOGL 1.0aでプロジェクトの開発を続けてください。OGL 1.2での公開が皆さんのTRPG製品に適していると確認していただければ幸いで――成功を祈っています。そうでないと考えるなら、提案されたOGL 1.2へのアンケートで知りたいと思っています。アンケートは2月3日までです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスはどこにありますか?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC-BY-4.0)はクリエイティブ・コモンズのウェブサイトにあります。

OGL 1.2のドラフトでお金について触れてないのはなぜですか?

OGL 1.2はフリーのライセンスです。今後の改訂でこれをより明確にする予定です。

OGL 1.2のドラフトが「プレイテスト」と呼ばれるのはなぜですか?

このドラフトが「プレイテスト」なのはD&Dのコミュニティでよく知られている言葉だからです!つまり、フィードバックを得られた後に変更するということです。1月20日(金)に開始されたOGL 1.2のアンケートは、そのフィードバック行程の始まりです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとOGL 1.2にさらにコンテンツは追加されますか?

はい。CCとOGL 1.2の両方に以前の版のコンテンツを追加することを検討しています。いち早くフィードバックを得るために5.1に焦点を当ててきましたが、これらの議論全体にはより多くのコンテンツが含まれています。

アンケート開始にあたり、また新しい記事がDDBに追加されていたので乗りかかった泥船……でざっと訳しましたぁ。

フリー(自由)ではなくなるので滑稽なほどフリー(無料)である点を強調し続けているけど、旧来コンテンツ(3eやModernのSRD)もOGL 1.2に囲い込むのは、もう捨てたはずの死体まで囲い込んでユーザを不自由にしたいのかと呆れるばかりですぅ。

§ [DnD][5e] アドベンチャー:イノシシ退治(1レベル)

今週の小冒険は1~2人の1レベル向けですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は1レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちはウィラノ村という村で牧場主のイシュマー夫妻から柵を壊すイノシシを退治してくれと依頼される。イノシシを退治すればアドベンチャーは成功となる。

冒険への導入

キャラクターたちがウィラノ村という村に滞在していると、牧場主のイシュマー夫妻(ハーフリング)に声をかけられる。近ごろ森の奥から牧場にイノシシがやってきて、土や柵を荒らすので、退治してほしいという話だ。報酬は1人当たり金貨1枚(1gp)である。

依頼を受けると、イシュマー夫妻は家で食事をごちそうしてくれる。

1.現場

イシュマー夫妻が牛を飼っている牧場は柵で囲われているが、その一部が破壊されている。

柵が壊された近くの牧草地は掘り返されており、イノシシが泥浴びをしていたのがわかる。

2.罠か追跡か

イシュマー夫妻は柵を検分しながらキャラクターたちと話をして、また来るだろうから罠でも準備するか、足跡を追跡して森でやっつけるのはどうかとイノシシ対策のアイデアを出す。

3.罠

すぐに準備できる罠といえば、壊された柵の近くに落とし穴を掘るくらいである。しばらく時間をかければ深さ10フィートほどの穴を掘れる。この上にぼろ布を敷いて、枯れ草などで偽装するには【判断力】〈生存〉で判定を行なう。結果はメモしておくこと。この結果が偽装を見破る時の難易度になる。

夜になると1体のボアが現われる。ボアは壊れた柵のあたりをうろつく。この時さきほど罠を仕掛けた時の結果を難易度にしたボアの【判断力】〈知覚〉判定を行なう。これに失敗した場合、ボアは落とし穴に落ちて1d6の[殴打]ダメージを受ける。成功したならボアは罠に気づき、そこを避けて別の柵を壊そうとする。キャラクターたちが攻撃に入るなら今がチャンスだ。

ボア

中型・野獣、無属性


AC:11(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 11(+0) 12(+1) 2(−4) 9(−1) 5(−3)

感覚:受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


しぶとさ(小休憩あるいは大休憩後に再チャージ):ボアが7以下のダメージを受けてヒット・ポイントが0になるなら、それはその代わりに1ヒット・ポイントになる。

突撃:ボアが目標まで少なくとも20フィート直線で移動して牙による攻撃が目標にヒットしたなら、目標は追加で3(1d6)[斬撃]ダメージを受ける。目標がクリーチャーの場合、それは難易度11の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

アクション

牙:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。

4.追跡

難易度10の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、イノシシの足跡を追って森を進むことができる。森の奥には1体のボアが寝そべっている。これを倒せばイノシシの被害はなくなる。

ボア

中型・野獣、無属性


AC:11(外皮)

hp:11(2d8+2)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 11(+0) 12(+1) 2(−4) 9(−1) 5(−3)

感覚:受動〈知覚〉9

言語:-

脅威度:1/4(50XP)


しぶとさ(小休憩あるいは大休憩後に再チャージ):ボアが7以下のダメージを受けてヒット・ポイントが0になるなら、それはその代わりに1ヒット・ポイントになる。

突撃:ボアが目標まで少なくとも20フィート直線で移動して牙による攻撃が目標にヒットしたなら、目標は追加で3(1d6)[斬撃]ダメージを受ける。目標がクリーチャーの場合、それは難易度11の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

アクション

牙:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。

結末

ボアを倒せば、キャラクターたちは農場の危機を救ってくれた英雄として村で扱われるようになる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。