2023年06月17日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:鐘楼のコウモリ(1レベル)
今週の小冒険は1レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
カーレリアの街には、今はもう使われていない古い鐘楼がある。最近になってこの鐘楼にジャイアント・バットが住みつき、近くの食べ物を食い荒らしたり、夕方に通行人を襲ったりしているので、駆除の依頼が出ている。
キャラクターたちが鐘楼の中に入り、ジャイアント・バットを討伐すればアドベンチャーは終了となる。
冒険への導入
踊る黄金樽亭をはじめとしたカーレリアの酒場に、使われていない鐘楼に巣食うジャイアント・バットの討伐依頼が貼られる。報酬は金貨100枚である。
問題の鐘楼は街に入ってすぐの場所にある高い建物で、待ち合わせにも使われているが、そこにジャイアント・バットが住みつき、食べ物を食い合わしたり、通行人を襲ったりしている。
鐘楼の鍵は近くに住むノームのポンティ翁が持っていることを、依頼を受けたら教えてもらえる。ポンティは話を聞くと、キャラクターたちを快く鐘楼に案内してくれる。
1.入口
鐘楼の扉を開くと数匹のネズミが鳴きながら光の下に飛び出し、ポンティは尻餅をついてしまう。
中は縦横9m(30フィート)、天井までの高さ12m(40フィート)で、壁際に上に行く階段がしつらえられている。建物の中は窓も閉じられており、“暗闇”の空間だ。
キャラクターたちが中に入ると、のそりと四つ足の獣が立ち上がる。ここが使われなくなってから住みついたラスト・モンスターである。
このラスト・モンスターは住み家を荒らされることを好まないが、階段を上がるなら追撃は行なわない。目安としては12m移動すれば、ラスト・モンスターの住み家から脱出できるとしてよいだろう。
ラスト・モンスターは住み家の中で移動中のキャラクターのみに攻撃をしようとする。
階段を上ったなら、「2.2階」へ進む。
ラスト・モンスター
中型・魔物、無属性
AC:14(外皮)
hp:27(5d8+10)
移動速度:40フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 12(+1) | 13(+1) | 2(-4) | 13(+1) | 6(-2) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉11
言語:-
脅威度:1/2(100XP)
金属腐食:ラスト・モンスターにヒットした非魔法的な金属の武器は腐食する。武器はダメージ・ロールへの永続かつ累積する-1のペナルティを受ける。ペナルティが-5になると、武器は壊れる。ラスト・モンスターにヒットした金属製の非魔法的な矢弾はダメージを与えた後に破壊される。
鉄嗅覚:ラスト・モンスターは臭いを嗅ぎ、30フィート以内にある鉄の位置を正確に知ることができる。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。
触覚:ラスト・モンスターは5フィート以内に見える非魔法的な鉄の物体を腐食させる。物体が着用あるいは運搬されていない場合、接触すると1フィート立方が破壊される。物体がクリーチャーによって着用あるいは運搬されている場合、クリーチャーは難易度11の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、ラスト・モンスターの接触を回避できる。
触れられた着用あるいは運搬されている物体が金属製の鎧あるいは金属製のシールドなら、それはACへの永続かつ累積する-1のペナルティを受ける。ACが10まで減少した鎧、あるいは+0ボーナスまで低下したシールドは壊れる。触れられた物体が手に持たれた金属製の武器である場合、金属腐食の特性で説明されているように腐食する。
2.2階
2階は縦横9m(30フィート)、天井までの高さ6m(20フィート)の“暗闇”の空間である。
かつては番人が住んでいたのだろうか、空のベッドと物入れに使っていた箱がまだ置いてある。箱の中を調べるなら小銭が少し、3spと21cp残っている。
昼間ここに入ってきたなら、部屋の中心に木屑が積もっており、木漏れ日のような光が差し込んでいるのがわかる。上を見たなら、上の階の床板が朽ちかけていてぼろぼろになっているのがわかる。
階段は上に続いている。上に行くなら「3.屋上」へ進む。
3.屋上
今はもう鐘が外された鐘楼の最上階である。縦横9m(30フィート)で、四辺に柱があり、3m(10フィート)上に屋根がついている。昼間にここに来たなら、ここは“明るい”空間である。
屋根の裏には3匹のジャイアント・バットがぶら下がっており、キャラクターたちが入ってくると襲いかかってくる。バットはhpが半分以下になるとこの場から飛んで逃げ出そうとする。
この階の床は腐りかけており、下に落ちてしまう危険性がある。床を見たキャラクターは難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、床の危険な場所を見抜け、この階を危険なく移動することができる。
失敗した場合、「壁のへり沿いに移動する」など足元に注意する宣言をしない限り、移動するたびに難易度10の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、失敗すると2階まで落下して2d6[殴打]ダメージを受ける。
ジャイアント・バット
大型・野獣、無属性
AC:13
hp:22(4d10)
移動速度:3m(10フィート)、飛行18m(60フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 16(+3) | 11(+0) | 2(-4) | 12(+1) | 6(-2) |
感覚:疑似視覚18m(60フィート)、受動〈知覚〉11
言語:-
脅威度:1/4(50XP)
音波探知:バットは聴覚喪失状態になると疑似視覚を使えない。
鋭敏聴覚:バットは聴覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
結末
ジャイアント・バットを討ち取るか逃亡させるかすれば、依頼は達成である。キャラクターたちは街の名物を守ったのだ。
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