ネコぶんこ


2023年10月14日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:魔の彫刻室(5レベル)

今週の小冒険は5レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は5レベルのキャラクター4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。

キャラクターたちが滞在している町の近くには岩山があり、その麓には小さな洞窟がある。最近、町の者が近くでキノコ狩りに行って戻らなかったため、駆け出しの冒険者がその捜索に行ったが、彼らも戻らなかった。これを重く見た町の者たちはキャラクターたちに町の者と冒険者たちの捜索を頼んできた。

町の者や冒険者たちが戻ってこない原因は、岩山の洞窟に住むメドゥサである。彼女は通りがかった者たちを石像にし、住み家に飾っているのだ。

洞窟を捜索してメドゥサをなんとかすれば冒険は終了である。

冒険への導入

キャラクターたちが滞在している町の近くには岩山があり、その麓には小さな洞窟がある。最近、町の者が近くでキノコ狩りに行って戻らなかったため、駆け出しの冒険者がその捜索に行ったが、彼らも戻らなかった。これを重く見た町の者たちはキャラクターたちに町の者と冒険者たちの捜索を頼んできた。

報酬は2000gpである。

1.岩山までの道行き

岩山までは15km(10マイル)ほどだ。

GMは旅の途中にランダム遭遇を起こしてもよい。

2.岩山の洞窟

岩山の入口には行方不明の者と同じ年格好の石像が3体ほど並んでいる。手配されている者たちで間違いない。

難易度12の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、1つの足跡が何度も出入りしているのがわかる。

さらに難易度15も超えているようなら、4つの足跡が奥に行ったっきり戻っていないのがわかる。ここの捜索を依頼されたのも4人の冒険者だ。

3.立ちはだかる番人

洞窟に入ってすぐの場所にはゴーゴンがいる。ゴーゴンはこの部屋の外までは移動しないが、入ってきた者には躊躇なく攻撃する。

部屋には石像何体か並べられており、中にはこの洞窟を捜索しにきた冒険者の像も3つある。犠牲者たちはいずれも苦悶の表情を浮かべている。

ゴーゴン

大型・魔物、無属性


AC:19(外皮)

hp:114(12d10+48)

移動速度:12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
20(+5) 11(+0) 18(+4) 2(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14

言語:-

脅威度:5(1800XP)


踏み荒らし突撃:ゴーゴンが目標に向かって最低6m(20フィート)直進し、同じターンに角での突きによる攻撃がヒットした場合、目標は難易度16の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。伏せ状態の目標に、ゴーゴンは1回のひづめによる攻撃をボーナス・アクションで行なえる。

アクション

角での突き:近接武器攻撃:攻撃+8、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:18(2d12+5)[刺突]ダメージ。

ひづめ:近接武器攻撃:攻撃+8、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:16(2d10+5)[殴打]ダメージ。

石化のブレス(再チャージ5~6):ゴーゴンは9m(30フィート)の円錐状に石化ガスを噴射する。範囲内のクリーチャーは難易度13の【耐久力】セーヴィング・スローを行なう。セーヴに失敗したら、目標は石化が始まり動けない状態になる。動けない状態の目標は次のターン終了時に再びセーヴィング・スローを行なう。成功したなら、目標への効果は終了する。失敗したら、目標はグレーター・レストレーションの呪文などの魔法で自由になるまで石化状態になる。

4.整備された通路

奥に続く通路は掃除されており、獣脂の明かりもかかっている。

難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、奥からぶつぶつと「動かないですね」や「何が悪いのでしょう」、「まだ試さないと」と声が聞こえるのがわかる。

5.彫刻室

洞窟の最深部は彫刻の工房になっており、そこには先日新しく作った冒険者の石像を前に考え込んでいる頭が蛇の女、メドゥサのエメリがいる。

彼女はこの洞窟に放置してあったガーゴイルやゴーゴンにいたく感動し、自らも動く石像を作ってみたくて通行人や冒険者を石化させているとキャラクターたちに語る。ここにいる像が動くということは、ここで石像を作れば動くはずだ。というのが彼女の思考だ。

キャラクターたちが戦うそぶりを見せるようならエメリは部屋の隅にいるガーゴイルに戦闘をけしかける。

しかし、彼女に普通の石像は動かないと説明し、説得すればエメリはがっかりしてこの洞窟を出て行く。彼女がほしいのはきちんと動く石像だからだ。

ガーゴイル

中型・エレメンタル、混沌にして悪


AC:15(外皮)

hp:52(7d8+21)

移動速度:9m(30フィート)、飛行18m(60フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 11(+0) 16(+3) 6(-2) 11(+0) 7(-2)

ダメージ抵抗:アダマンティン以外の非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、および[刺突]

ダメージ完全耐性:[毒]

状態完全耐性:消耗状態、石化状態、毒状態

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:地界語

脅威度:2(450XP)


偽装:ガーゴイルは動かないかぎり、ただの像と見分けがつかない。

アクション

複数回攻撃:ガーゴイルは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。

メドゥサ

中型・魔獣、秩序にして悪


AC:15(外皮)

hp:127(17d8+51)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
10(+0) 15(+2) 16(+3) 12(+1) 13(+1) 15(+2)

技能:〈隠密〉+5、〈看破〉+4、〈知覚〉+4、〈ペテン〉+5

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14

言語:共通語

脅威度:6(2300XP)


石化睨み:メドゥサの目を視認可能なクリーチャーが、メドゥサから9m(30フィート)以内でターンを開始し、メドゥサが無力状態ではなくそのクリーチャーを視認可能な場合、メドゥサは難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわせることができる。5以上の差でセーヴィング・スローに失敗すると、そのクリーチャーは即座に石化状態になる。それ以下でセーヴに失敗したクリーチャーは、石に変わり始めて拘束状態になる。拘束状態のクリーチャーは次のターンの終了時に再びセーヴィング・スローを行ない、成功すれば効果は終了し、失敗すれば石化状態になる。石化状態はクリーチャーがグレーター・レストレーションの呪文やその他の魔法によって解放されるまで持続する。

不意討ちされていないなら、クリーチャーは目を逸らしてターン開始時のセーヴィング・スローを回避できる。クリーチャーがそうした場合、次のターン開始時までメドゥサを視認せず、ふたたび目を逸らすことができる。この間にクリーチャーがメドゥサを視認した場合、それは即座にセーヴを行なわなければならない。

メドゥサが明るい光の中で9m(30フィート)以内にある磨かれた表面に反射した姿を見ると、その呪いのため、メドゥサは自らの視線の影響を受ける。

アクション

複数回攻撃:メドゥサは1回の蛇の髪および2回のショートソードで3回の近接攻撃、あるいは2回の遠隔攻撃をロングボウで行なう。

蛇の髪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]および14(4d6)[毒]ダメージ。

ショートソード:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。

ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+5、射程45/180m(150/600フィート)、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージおよび7(2d6)[毒]ダメージ。

結末

エメリを倒すか説得すれば冒険は成功である。なお、説得した場合、エメリはキャラクターたちに動く石像を作る秘密を聞きたがる。知らないなら冒険に同行したいと言い、しばらく勝手についてくる。

石化した人々を元に戻すにはグレーター・レストレーションの呪文が必要だ。術者を探すのも冒険になるだろう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。