2008年11月17日 あの時、未来は光り輝き、友は永遠だと思った。 [長年日記]
§ [Liber] 山本ひろ子『中世神話』
神道の諸派が興隆して仏教などとまじりあい、古代とはまた違う様相を見せる中世の宇宙観を具体例を示しながら概説した良い本ですぅ。一次史料を最初から現代文訳して引用するのには賛否あると思うですぅが、原文を引用してもどうせ著者の解釈による解説をつけることだし、読者の目が滑らないようにするにはいい割り切りをしていると思いましたぁ。
伊勢神道の成立過程で起こった豊受大神と天御中主神の習合、本地垂迹説による天の瓊矛と天の独鈷との習合、瓊瓊杵尊が軍神の要素を持つ独杵王となってマトコオフスマが字も変化して寝台から衣になったことなどの三要素ほどを基本に、時代の要請と共に混じり合っていく神話を追いかけてるですぅ。
『神皇正統記』をもって中世神話の終焉のような記述がされていたりと(フォローはあるですぅ)、物語的にすぎると感じる人がいるかもしれないですぅが、中世に展開された神話世界のとば口を覗いてみるにはいい本だと思いましたぁ。
そういえば、『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』、『黎明に叛くもの』、『安徳天皇漂海記』など宇月原晴明作品も、中世神話をはじめとして神話の習合を強くその主題に取り込んでいる奇想の書でありかなりおすすめですぅ。
§ [Ludus] 11月16日のカルカソンヌ
隠者氏(青)、荒原の賢者氏(黄)、森聖氏(黒)と私(アカもとい赤)のカルカソンヌで二回ともトップでしたぁ(前回は負けっぱなし)。やはり赤で大躍進とか言ってたのが勝利の鍵だと思ったですぅ。うらー。
§ [Promiscuus] 忘れてたこと
十六日はよく考えたら朝にカレー食べただけで、スーパーで昼ご飯を買い忘れてセッション中のお菓子でしのぎ夜は遅くてカフェオレとエクレアという口内炎になりそうな食生活だったと気づいたですぅ。