ネコぶんこ


2013年02月20日 ロールプレイング・ゲームの元となったものとしてもう一つあげておかなければならないのが、シミュレーション・ゲーム、とくにミニチュアのフィギュアを用いたウォー・ゲームである。 [長年日記]

§ [Ludus] 『シャドウラン5th Edition――次の一歩(Shadowrun, Fifth Edition—The Next Step)』

When the Shadowrun development team gathered in the secret headquarters of Catalyst Game Labs (okay, in a pleasant living room near Seattle) to discuss Shadowrun, Fifth Edition, one of the first questions why had to answer was: Why? That was a simple one: Because we wanted to. But then the questions got more complicated.

Shadowrun, Fifth Edition—The Next Step | Shadowrun 5

投稿者:jhardy | 投稿日:2013年1月15日

シャドウラン開発チームはカタリスト・ゲーム・ラボの秘密基地(ああ、そこはシアトルに近い快適なくつろぎの空間だ)に集合し、『シャドウラン5th Edition』について会議を行なった。まずは最初の問いについて答えよう。なぜそうする? それは単純だ。私たちがそうしたいから。だが問いはより難しくなる。

たとえばこうだ。新版を貫く原則はどんなものになる? これはより難しいものなので、近くにソーダでいっぱいの冷蔵庫があって助かった。私たちが出した結論はこうだ。

  • 私たちはシャドウラン 4th Editionが好きだ。私たちが思うに、4th Editionの多くはよいものだった。ルールは従来より一貫性がありより使いやすいものになっていた。能力値+技能値を木曽にしたダイスプールもいい。固定された目標値もいい。そして他にもさまざまなよいものがあった。私たちは4th Editionのよさが適切だったと信じている。
  • すべてに価格を。私たちがシャドウランについて話すことで、これがシャドウランナーたちの直面する大きな問題だということがより明白になった。彼らの行動はそのすべてが何らかの取引だ。彼らは安全と企業からの安定した雇用を、独立した人生で得られる自由と交換する。彼らは成功を得る機会と引き換えにその命を賭ける。彼らはその魂のかけらをクソッタレでギリギリな装備と交換し力を、強さを、速さを得る。これらの選択すべては最終的に彼らに利益をもたらすが、それらはすべて価格を持っている。それはルールで参照できなければならない。ランナーは彼らが望む利益を得られなければならない――彼らがそれらの利益に対価を払う気があるなら。無料のものなどない。
  • プレイヤーはヒーローだ。プレイヤー・キャラクターの成功は彼らが何者で何ができるかを根拠にしなければならない――能力値がその中心となり技能は上昇させるのが難しくなる。それは彼らのダイスができるだけさまざまな要素から得られなければならないということだ。そして私たちが物語と冒険をデザインしているとき、その中心は凄いことをやってのけるシャドウランナーでなくてはならない。プレイヤーは他の誰かの物語の添え物ではないのだ。
  • もっとサイバーパンクを。私たちはシャドウランが始まったときのサイバーパンクを愛していたが、最初にサイバーパンクが根付いた日から多くが変わったことも理解している。まったくもって日々ジャンルは変化していき、それらは部分部分で共鳴していく。たとえば権力に対する不信。人間性を奪おうとする組織と個人の戦い。道具と脅威としてのテクノロジー。そして少なくともあなたの魂だけは無傷に生き残るための闘争をさせられるディストピア世界。私たちはルールと設定でこの雰囲気を反映させたい。
  • 驚きの創造。影の仕事は危険で難しくなくてはならないが、その一方でプレイヤーに無理を可能にして驚くべきことをやらせる機会を与えなければならない。誰もがダイスをロールすればテーブルに驚き、興奮、はたまた動揺の叫び声が響くようにしなくてはならない。これらのロールは数年間語り草になる物語のきっかけにならなくてはいけない。君が危険だがやりようはある何かに挑戦したくなったとき、ルールは君がそれをなんとかする方法を見つけられるよう助けなければならない。

これらが目標だ。私たちはどうやってそれを組み込むのだろう? それは私たちがこれからブログへの投稿でやろうとしていることだ。私たちはどれくらいよくやっただろうか? 君がその判定をするのだ!

発売が予定されている他のシャドウランのゲームについて

Year of Shadowrunの発表はカード・ゲーム(『Shadowrun: Crossfire』)、ミニチュア・ゲーム(『Shadowrun: Sprawl Gangers』)、そしてボード・ゲーム(『Shadowrun: Hostile Takeover』)の告知も含んでいた。そして、当然のことながらいくつかの質問も出た。すべてのゲームは他のものと関係する? 私たちがミニチュア・ゲームを出すのは、5th Editionでよりミニチュアに近づくことを意味するのだろうか?

私たちは関連するすべての質問にここで答えることはできない(私たちがそれらすべてに目を通せていないせいでもある)が、いくつかの安心してもらえる情報を提供することはできる。第一に、すべてのゲームに関わる開発者全員がそのゲームでシャドウランの雰囲気を味わえるように約束する。それは適切な挿絵を片っ端からゲームにつけるという話ではなく――どのゲームのルールもシャドウランからルールと雰囲気を抽出し、それらすべてに統一性を感じさせなければならない。第二に、こうして結びつきつつもそれぞれは独立したものになる。カード・ゲームは独立したもので、カードがロールプレイング・ゲームの一部にはならない。ミニチュア・ゲームも個別のもので、5th Editionはミニチュアをより推し進めることもない。

そして第三に、私たちはより多くの情報を君たちと共有したい。私たちはカードゲームについて既にひとつ開発ブログに投稿しているが、発売予定のゲームのすべてについて開発ブログを準備し、君たちが覆いの下にあるものと私たちの考えを読めるようにしている。君たちもこれで私たちと同じくらいこれらのゲームに興奮してほしい!