2013年03月29日 プレイヤー、そしてキャラクターの立場から見た場合、すべてのロールプレイング・ゲームは共同作業である。 [長年日記]
§ [Ludus][CoC] 宇宙世紀と宇宙的恐怖
小説『機動戦士ガンダム外伝―コロニーの落ちた地で…〈上〉』にはインスマウスの地名が出ていたですぅ。
ここ最近はそこから想を得て、一年戦争初期の敗退でなりふり構わなくなった連邦がV作戦とは異なるラインでミスカトニック大学の協力による新兵器開発を行ない、その研究成果を後にマッドアングラーとなる潜水艦などとともにジオン軍が接収して生まれたのがジャブローを攻撃した水陸両用MS群ということにすれば、あの異形めいたデザインにも説得力が出るんじゃないかと考えていたですぅ。
そのうち妄想はさらに進み、そもそもジオン公国の成立自体がジオニズムを思想として形にしていくうちに外宇宙からの思念や紐解いた魔道書にあてられたジオン・ズム・ダイクンが狂死し、本当に彼の盟友だったデギンが民衆の暴発を防ぐためにジオン公国を成立させるものの、友の覗いた深淵が恐ろしくなり無気力状態になった裏事情に思いを馳せたりしていたですぅ。
となればギレンとキシリアの政治的対立も、実は父親たちと宇宙的恐怖に接触するうちに“人類の純粋さを守る”狂気に呑まれ選民思想や大量虐殺へ向かったギレンと、神話的存在の利用をくわだてその一環としてニュータイプ研究に傾倒したキシリアのような闇の闘争が表に出た結果にこじつけられますぅ。キシリアのマスクもあるいは既に変異が進む顔を隠すためのものだとすれば自然ですぅ。
こうした考えを進めていくと、ギレンがブリティッシュ作戦で狙ったのは最初からジャブローではなくポナペ沖の海底に眠る“何か”だったものの、一歩力及ばずシドニー湾を造るにとどまったと考えられますぅ。
そして一年戦争がジオンの敗戦で終わろうとしているとき、ギレンは信頼のおける彼の親衛隊に地球で蔓延る“彼ら”の殲滅を託し、数年後に行なわれた星の屑作戦では数百年のうちに“焼け野”から北米大陸全体を汚染した宇宙からの色を焼き払うために行なわれたことに気づいてしまったあたりで今回は終わりにしておくですぅ。