ネコぶんこ


2013年04月12日 プレイヤーは、このいまにも火を吹きそうな状況に放り込まれることになる。 [長年日記]

§ [DnD] 『破砕(The Sundering)』

Gen Conの基調講演(とその後のセミナー)で発表したように、“破砕”はふたたびフォーゴトン・レルムの歴史が動き出す大きな物語の流れである。その関連製品には、フォーゴトン・レルムについてもっとも人気と実力のある作家たち(R.A.サルヴァトーレ、ポール・ケンプ、エリン・M・エヴァンス、リチャード・リー・バイヤーズ、トロイ・デニング、そしてエド・グリーンウッド)によるハードカヴァの長編小説6部も含まれ、2013年8月から2014年6月まで隔月で刊行される。いずれの小説も世界を再構築するために展開される事件を背景にして、新たな人物やよく愛されている人物のそれだけで完結する物語になっているのが特徴だ。

8月:The Companions: Sundering #1

著者:R.A.サルヴァトーレ

ニューヨーク・タイムズが集計した最新のベストセラー作家、R.A.サルヴァトーレが愛するファンタジーの英雄譚、The Companionsではサルヴァトーレの代表的な英雄であるドリッズトをフォーゴトン・レルムの新時代へ向かわせる。ドリッズトの宿命は揺れ動き、彼は若い頃にずっと行動を共にしてきた仲間――今では“ホールの仲間たち”として知られる友たちのことを考える。一方で“破砕”は始まり、最初の影響が現われる。

10月:The Godborn: Sundering #2

著者:ポール・S・ケンプ

私たちは近頃破砕シリーズの2冊目――エレヴィス・ケールの古い仇敵であるメフィストフェレスがいかなる犠牲を払ってでも叩き潰そうとしている彼の忘れ形見の物語――を製品カタログに加えた。ケールの息子ヴァセンは――マスク神の手を離れ――生まれてこの方“光の王”の並ぶ者なきしもべとして、これまでアークデヴィルの魔手から護られてきた。

センビアの雷山脈にある人里離れた修道院に住んでいたヴァセンは彼の父が出てくる夢にとりつかれ、酷寒のカニアに囚われる。そして彼はフェイルーンを舞台に演じられる神々の計画で役割を割り当てられる日が来ることを知っている。しかし、ヴァセンは自分がどの役割を担うかも知らず……心の準備もできていないのだ。彼はただ夢の中で父が――失敗してはいけない――そう語るのを知るのみである。

エレヴィス・ケールのかつての友人であるドラセック・リヴンも、神託と執拗な夢につき動かされる――彼もまた何かを演じる時が近いことを知っているのだ。大いなる闇の女神シャアは、その闇で永遠に世界を被おうとしている。リヴンは彼女が完成させようとしている夜の時代を垣間見て、彼女を止めなければならないと理解した。

神格の陰謀と定命の運命が交錯するとき、影と地獄の力をくじくために英雄らしからぬ者たちは団結し、世界の破砕がその行く手に立ちふさがる。

12月:The Adversary: Sundering #3

著者:エリン・M・エヴァンス

そして“破砕”シリーズの3冊目では、新進気鋭のエリン・M・エヴァンスが彼女の代表的キャラクター、ファリードを悪魔的な政略と複雑怪奇な陰謀の渦中へと放り込む。ネザリル人の工作員に捕らわれて収容所に閉じ込められたファリードは、同室の囚人がただのネザリルの敵でなく、ネザリルが利用――あるいは破壊――したがっている、人々の間でチョウズンとして知られる隠された力を持っているとすぐに気づいた。

ファリードの友と双子の姉妹は救出作戦のために各地を奔走し、ファリードは身分を隠したハーパー・エージェントのふたりと謎めいたネザリル人の陰謀のより深い場所へと向かっていく。だが、彼女と行動している味方が実は宿敵であることに気づけるだろうか?

今日はWotC公式サイトの『April: In the Works』から、Gen Conのセミナで告知された“破砕”の小説紹介ですぅ。

これまでの歴史変動イベントとは違い、単部完結型で登場人物は事件の大きな展開そのものにはかかわらないみたいですぅ。