2014年10月27日 [長年日記]
§ [TRR][Oni] リプレイ『鬼の話~クライマックスフェイズ:シーン13(4ラウンド目)』
クライマックスフェイズ:シーン13(4ラウンド目)
GM:4ラウンド目のセットアップは全員特になしですね。
三日月のメインプロセス
三日月:未来ガンのセーフティ「ア-タ-レ」のレからタに切り替えて、金剛童子に《コンバットシューティング》 。
GM:命中しましたが、《軍神の盾》で実ダメージ軽減。これで踏みとどまれるかもしれない。防御点入れて12点軽減しましたが……足りなかった。
銀次郎:おお!
十五郎:いったぁ!
GM:落ちるけどそのときに《一蓮托生》。
十五郎:ちょ。
銀次郎:ちょっ!
GM:とはいえ受けた実ダメージ4点をそのまま三日月に受けさせるだけです。
硝煙弾雨の中へ身を曝しながら飛び込んできた獲物に胸元を匕首で抉らせながら、三日月は無表情に脳天へ銃をあてがい、引鉄を引く。
乾いた銃声が、水面を揺らした。
もがき、苦しむこともなく金剛童子は瞬時にその身をゆっくりと収縮、消滅させていく。マイクロブラックホール弾。妖異をシュヴァルツシルト面の向こうへ葬り去る切り札だ。
からりと音を立てて仮面を残し、金剛童子だった拝み屋の丈は消え失せた。
そして、英傑たちは直感する。
今たどりついたこの瞬間こそ、数年前に中山と丈が辿り着いた分かれ道であることに。
金剛童子の仮面を誰かが被れば、不死身の盗賊は死なない。
貞親:「私には……面倒極まりないが公職がある。無貌の者にはなれんなぁ」
十五郎:「新太の仇だ、壊しちまおうぜ」
三日月:「この仮面そのものが凶悪な妖気を放っている。破壊以外あり得ない」と、まだ無表情で。
銀次郎はぼろぼろの体でのそりと立ち上がって面を拾い上げ、十五郎へ目配せを送る。
「旦那」
放り投げられた仮面は、そのまま一刀のもとに切り捨てられた。ふたつに割られた面は水面をゆらゆらと揺れつつ、水の重さで沈んでいく。
「かくて江戸を騒がせた夜盗もお役御免というわけだな」
蘭学奉行が感慨深そうにそう呟いた。