2015年05月05日 [長年日記]
§ [DnD][5e] 2015年05月05日「Lost Mines of Phandelver」
ガンダー三世(マウンテン・ドワーフのファイター1):兵士出身で冒険者になった、将来は鍛冶屋になりたいドワーフ。プレイヤは隠者氏。
プルートゥ(マウンテン・ドワーフのクレリック1):東の海を渡ってきた貴族出身のドワーフ。美丈夫である。プレイヤは荒原の賢者氏。
ヨロシーサ(ハーフエルフのバード1):カーレリアの盗賊ギルド経由で領主からの仕事も請け負う間者。主に運びをしている。プレイヤは森聖氏。
大陸の東西を分かつ大荒野。その東端に在る城塞都市カーレリアは百年の繁栄を謳歌していた。
宇宙法則の変容によって瞬間移動呪文を使った交易は衰退し、地上、あるいは海や空を往く交易路が重要になったため、大陸の西の果てを目指す者たちが集う冒険と商業の都となったのだ。
カーレリアの城主に従いこの地に入植した騎士たちの土地も開拓が進み、遺跡は探索され、冒険者たちは商人の隊商を護衛する穏やかな平穏、あるいは閉塞の日々が続いていた。
だが、それも数年前までのこと。
カーレリアの城下に竪穴が突然穿たれた日を境に、この地は変わった。それまで何もなかった場所に次々と誰も知らなかった遺跡や建造物が現われ、そこに巣食っていた魔物たちが人々を脅かすようになったのである。
次元界との合とも、はたまた古代遺跡の浮上とも諸説紛々する現象は今もって続き、それによって発生する遺跡や迷宮は“魔墟”と呼ばれ恐れられている。
うつろ穴と呼ばれるカーレリアの竪穴も、そのひとつである。
そして魔墟は掃討されても、そこに不逞のものたちが巣食い、新たな脅威となる。
かくてこの地に懐かしき混沌が戻り、冒険者はふたたび剣を振るう。
遺跡を探索し、魔物を討伐するために。
そしてこれから語る三人の話もまた、そのような冒険者たちの物語である。
海を隔てた異国からやってきた高貴で美丈夫のドワーフ、プルートゥ。
かつて世界を書き換えた傭兵の子孫で戦場を転々としているドワーフ、ガンダー三世。
カーレリアの密偵として都市の闇を生きるハーフエルフ、ヨロシーサ。
ふたりのドワーフと、ひとりのハーフエルフ。
彼らは揃って冒険者として旗揚げしたところを踊る黄金樽亭という酒場で店主から引き合わされ、一山当てるべくグンドレンというドワーフから話を聞いていた。
「なぁに簡単な仕事さ。俺の弟、こいつがまたドワーフらしく几帳面な奴でバルジアンという。こいつが戻ってくる約束より三日経っても帰って来やがらねえ。最近は何かと物騒だからな。安否の確認を頼みてえんだ」
どうせ道中で何か面倒事に巻き込まれているんだろうと依頼を受けた三人は、駅馬車で三日をかけて連絡が途絶えた頃にバルジアンが通っていた道を訪れた。
しばらく探索を行なうと、擱座したバルジアンの馬車と襲撃者らしい足跡があったため、それを追いかけるとゴブリンが出現。軽くのしたところで洞窟を発見し、少し休んでそこを攻めることになる。
洞窟を入ったところに細い横道があったため冒険者がまずそこを探索すると、首領らしきバグベアがウルフを遊ばせながら酒を飲んでいたため、これは好機とばかりにヨロシーサが秘術で彼を混乱させ、プルートゥが渾身の一撃を叩き込み、このバグベア、クラッグに助命と引き換えに情報と人質の解放を要求した。
しかしクラッグはグロールの大長なる者の部下で、ここで捕まえているのはバルジアンの護衛をしていた戦士のシルダだけだという。ともかく追撃の戦力にもなるだろうということで彼女を解放させ、近くで一泊してまた駅馬車で三日かけて一旦カーレリアに戻るのであった。
というわけで、5eのキャンペーンが始まったですぅ。カーレリアもこれまでのキャンペーンで作中数百年が過ぎ、すっかり閉塞してきたのでちょっとトラブルを起こしてみたりしてどうなることやらですぅ。
今回のシナリオは『Starter Set』の「Lost Mines of Phandelver」をアレンジして使ったですぅ。