2022年12月10日 [長年日記]
§ [DnD][5e][MnM] アドベンチャー:四つ角の魔犬(3レベル)
今週の小冒険はMansions & Monstersで1~2人の3レベル向けですぅ。
魔法のアイテム以外のデータ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は3レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
某都市では、ここしばらく野犬による怪我人が続出している。被害者はいずれも気分が悪くなってふらついたところを数頭の犬に襲われたと証言しており、同じ犬によるものと考えられ、関係各所が捜査をしており、「気分が悪くなる」ことがデッドゾーン侵入時のそれに似ているため、冒険者たちにも話が回ってくる。
自分を中心に小型のデッドゾーンを発生させてこの世界にしがみついているデス・ドッグが狩りをしているのが事件の真相で、四つ角のある場所でないとデッドゾーンが強くならないことに気づけば、デッドゾーンになりそうな場所で待ち構えることができる。
デス・ドッグを迎え討ち、倒せば冒険は成功となる。
冒険への導入
冒険者たちが世話になっている密売人から、仕事の依頼が入る。最近この街で度々発生している野犬被害の捜査である。
被害者はいずれも気分が悪くふらふらしたところを複数の犬に襲われているということで、近くにデッドゾーンが発生したことも考えられるため、裏の世界にも仕事が回ったというわけだ。
報酬は財力点1点である。
1.被害者たちの情報
被害者は5人ほどで、年齢、性別、社会的地位はまちまち。いずれも複数の犬に食われて重傷を負っている。
被害者の主治医や事件を捜査している刑事を相手に難易度12の【魅力】〈説得〉判定に成功すれば、歯形から同じ2匹の犬による被害だと特定されていることがわかる。
2.現場百遍
現場を見て回ったら、難易度8の【知力】〈捜査〉判定、あるいは【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、襲撃現場はどれも四つ角にあることがわかる。
3.共通する時
襲撃の日時に共通することはないか調べるキャラクターがいるなら、難易度5の【知力】〈歴史〉判定に成功すればどれも新月の夜だとわかる。
4.新月の夜、四つ角で
キャラクターたちが新月の夜、街のどこかにある四つ角へ行くなら、そこは頭もくらむような死臭が漂うデッドゾーンと化す。そして角の中心にこごった闇から、漆黒の毛並みを持つ双頭の魔犬、デス・ドッグがよだれをたらしながら身を起こす
デス・ドッグは四つ角に現われた者をなぶりものにするのが目的だが、反撃してくるなら野生をむき出しにして死ぬまで戦う。
デス・ドッグ
中型・野獣、無属性
AC:12
hp:39(6d8+12)
移動速度:40フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 14(+2) | 14(+2) | 3(-4) | 13(+1) | 6(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+5
感覚:暗視12フィート、受動〈知覚〉15
言語:-
脅威度:1(200XP)
双頭:ドッグは【判断力】〈知覚〉判定に有利を得て、気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、あるいは朦朧状態に対するセーヴィング・スローに有利を得る。
アクション
複数回攻撃:ドッグは2回の噛みつき攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーの場合、難易度12の病気に対する【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、毒状態となる。24時間毎にそのクリーチャーはセーヴィング・スローを再び行ない、失敗する度に最大ヒット・ポイントが5(1d10)減少する。この減少は病気が治癒されれば終了する。この病気でヒット・ポイントの最大値が0になったなら、そのクリーチャーは死亡する。
結末
デス・ドッグを倒せば街を騒がせる野犬の徘徊は終わる。噂もそのうち消えてしまうだろう。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。