ネコぶんこ


2023年05月27日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:闇に暮らす者(2レベル)

今週の小冒険は2レベルのキャラクター1人用ですぅ。

データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は1人用の短時間で終わるアドベンチャーである。『アドベンチャー:宿代稼ぎ(1レベル)』、および『アドベンチャー:先々代の貯蔵庫(2レベル)』を終了させたことが前提になっている。

キャラクターは踊る黄金樽亭の店主、エルフのセリルイーンから仕事を頼まれる。

アドベンチャー:先々代の貯蔵庫(2レベル)』で修理することになった貯蔵庫の崩れていた壁の先に、洞窟が見つかった。セリルイーンは修理の前に洞窟の調査をキャラクターに依頼する。

洞窟の中は人嫌いなドゥエルガル(地底深くに住むドワーフの一種)、ダルギンが地下世界から離れて孤独に暮らしている。かれ

キャラクターがダルギンと交渉して共存する道を探すか、彼を倒してしまうかで問題を解決すれば冒険は終了となる。

冒険への導入

君が踊る黄金樽亭に逗留していると、店主のセリルイーンが話しかけてくる。

「先日調べていただいた貯蔵庫ですけど、瓦礫の奥に洞窟が見つかったんです。何かいるかもしれないので埋め戻す前に調べてもらえると助かるのですが」

手間賃は前回と同じく10gpである。

1.貯蔵庫の壁に

地下のワイン倉、そしてさらにその下にある貯蔵庫までは脅威が排除されているので何の心配もなく降りることができる。

貯蔵庫の壁には高さ2m(7フィート)、幅1.5m(5フィート)の裂け目があり、その先が同じくらいの広さの細い洞窟になっている。もちろん明かりはなく、“暗闇”が広がっている。

2.細い横穴の先に

洞窟の中は先述の通り高さ2m(7フィート)、幅1.5m(5フィート)の“暗闇”で、それがくねくねと曲がりながら先へ続いている。

50m(150フィート)ほど進むと、少し開けた場所があり、そこは高さ3m(10フィート)、幅6m(20フィート)、奥行き9m(30フィート)ほどの部屋になっている。部屋の中は“暗闇”である。部屋の奥からは生ゴミのような悪臭が漂ってくる。

悪臭の原因はここに住んでいるアティアグで、彼(?)は君が近寄ってくると「だれ?」とイメージを送ってくる。

このアティアグは好奇心旺盛で、「そこからだれかくるの はじめて」や「どこかに いけるのか?」など、外の様子を訊ねるイメージをいくつも送ってくる。

このアティアグはたどたどしいが共通語を聞き取れ、君がアティアグに何か質問をするなら、彼は以下のようなことを知っていて、イメージで返答する。

攻撃されたなら、アティアグは「なぜたたくか?」とイメージを送りながら応戦する。

いつから住んでいるのか?
雛の頃にダルギン(ドゥエルガル)と一緒にこの洞窟を見つけた。
ダルギンとは誰か?
親切なドゥエルガル。自分を拾って一緒に住んでいる。
ダルギンのところに案内はできるか?
この洞窟は狭いので無理。先に行けば会えるはず。
何かほしいものはあるか?
よく腐った果物や肉がほしい。

君が入ってきた場所の反対側、アティアグのいる場所の近くには木で作られたドアがあり、そこから別の通路へ出ることができる。アティアグがこの出入りをとがめることはない。

アティアグ

大型・異形、真なる中立


AC:14(外皮)

hp:114(12d10+48)

移動速度:9m(30フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 11(+0) 19(+4) 6(-2) 13(+1) 6(-2)

セーヴ:【耐】+7

感覚:暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉11

言語:アティアグ語

脅威度:5(1800XP)


限定的テレパシー:アティアグは何らかの言語を理解可能な120フィート以内のクリーチャーに簡単なメッセージやイメージを魔法的に送信できる。このテレパシーは受け取ったクリーチャーがテレパシーで返答することはできない。

アクション

複数回攻撃:アティアグは1回の噛みつきおよび2回の触手で、3回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:12(2d8+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーなら、病気か毒状態に対する難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ、病気が治癒するまで毒状態になる。24時間ごとに目標はセーヴィング・スローを再び行ない、失敗するとヒット・ポイントの最大値が5 (1d10)減少する。この病気でヒット・ポイントの最大値が0になると、目標は志望する。目標のヒット・ポイントの最大値の減少は病気が治癒するまで続く。

触手:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[殴打]ダメージおよび4(1d8)[刺突]ダメージ。目標が中型以下なら、それはつかまれた状態(脱出難易度13)になりつかみが終了するまで動けない状態になる。アティアグは2本の触手を持ち、それぞれが1体の目標をつかめる。

触手の叩きつけ:アティアグはつかまれた状態のクリーチャーを別のものや硬い地面に叩きつける。クリーチャーは難易度14の【耐久力】セーヴィング・スローに成功しなければ10(2d6+3) [殴打]ダメージを受け、アティアグの次のターン終了時まで朦朧状態になる。セーヴに成功すれば、目標は半減の[殴打]ダメージを受け、朦朧状態にはならない。

3.部屋を繋ぐ通路

アティアグの部屋の外にある通路は、高さも幅も2m(7フィート)ほどで、明かりもない“暗闇”で曲がりくねっていはるが、壁はなめらかに整えられていて人の手を感じさせられる。

30m(100フィート)ほど進めば、アティアグの部屋と同じ作りのドアがあるが、その手前には用心のために落とし格子の罠がある。

この罠は難易度15の【判断力】〈知覚〉判定で床に仕掛けられた踏み板に気づき、盗賊道具を使った難易度15の【敏捷力】判定で無力化することができる。また、難易度10の【筋力】〈運動〉判定や【敏捷力】〈軽業〉判定で飛び越したり壁際を歩いて迂回することもできる。

罠に引っかかってしまうとドアの前と君の後ろに鉄の落とし格子が落ち、機嫌が悪そうなドゥエルガルがぶつぶつ言いながら罠にかかった愚か者を調べにやってくる。

彼は開口一番「物売りならよそを当たってくれ。まさかこの罠が役立つとはな」と憎々しげに怒鳴ると、君がどこから来て、何を目的としているか尋問する。

地上の宿屋にあった洞窟を調べてやってきたと素直に言うなら、偏屈なドゥエルガルは「忌々しい。洞窟の面倒な連中を逃れてきたのに、地上の街と繋がっていただと」と吐き捨て、「洞窟を埋め戻し、二度とこのようなことがないようにすると約束するなら開放してやる」と言う。

君がこの通路を残したい、ダルギンを地上で暮らさせたいと思うなら、彼にそれに見合った見返りを提示しないといけない。たとえば、宿の残飯を相棒のアティアグの食べ物として持ってくる契約や、ここよりも静かで細工に没頭できるような工房などだ。これは一度地上に戻り、セリルイーンなどに相談すれば見つかるだろうが、その間君は地上と地下を駆けずり回ることになるだろう。

目安として、アティアグの食料を持ってくるなら彼は7日に1回は訪問することを不承不承認め、別の場所に工房があるなら移住を考える。

ドゥエルガル

中型・人型生物(ドワーフ)、秩序にして悪


AC:16(スケイル・メイル、シールド)

hp:26(4d8+8)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 11(+0) 14(+2) 11(+0) 10(+0) 9(-1)

ダメージ抵抗:[毒]

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉10

言語:地下共通語、ドワーフ語

脅威度:1(200XP)


ドゥエルガルのしぶとさ:ドゥエルガルは毒、呪文、および幻術、さらに魅了状態あるいは麻痺状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。、

陽光過敏:ドゥエルガルは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

アクション

拡大(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは1分間、身につけている物や持っている物とともに、魔法的にサイズを大きくする。拡大されている間、ドゥエルガルは大型で、【筋力】を基準とする武器攻撃(攻撃に計算済み)でダメージ・ダイスを2倍にし、【筋力】判定と【筋力】セーヴィング・スローに有利を得る。ドゥエルガルが大型になるための空間がない場合、それは空間に余裕がある場所で最大の大きさに達する。

ウォー・ピック:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、拡大中は11(2d8+2)[刺突]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィートあるいは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、拡大中は9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

不可視化(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは攻撃するか、呪文を発動するか、拡大を使うか、精神集中が解除されるまで、最大1時間(呪文の精神集中のように)魔法的な不可視状態になる。ドゥエルガルが身につけていたり、運搬している装備はすべて透明になる。

4.ドゥエルガルの部屋

ここは幅、奥行きともに12m(40フィート)ほどの部屋で、床、壁、天井は無骨だが実用的な細工で整備されている。獣脂のランタンが燃えているため“明るい”空間だ。

部屋の中心には鳥籠のような金属細工が置かれた作業台があり、ベッドやテーブルが並べられた部屋の隅には不機嫌そうな顔をした青白いドゥエルガルが、とても癖の強い匂いの煙草が入ったパイプを吹かしている。

ドゥエルガルは突然の来客に驚き、壁のウォー・ピックに手を掛けながら「罠を見破るとは。何者だ」と君に問いかける。

君が素直に名乗り、地上の宿屋にあった洞窟を調べてやってきたと言うなら、偏屈なドゥエルガルは「忌々しい。洞窟の面倒な連中を逃れてきたのに、地上の街と繋がっていただと」と吐き捨て、腕組みをして考える様子を見せる。

しばらく考えるとダルギンは「壁を同じように埋め戻してくれればいい。わしも地上には行かんし、お前たちもここを訪ねない。これでどうだ?」と和解案を提示する。それに了解すれば、ダルギンは入ってきた扉から戻るよう君に指示する。

この部屋を拠点に何かしたいなどと君が考えるようなら、ダルギンを頷かせる交換条件を提示しなければならない。宿の残飯を相棒のアティアグの食べ物として持ってくる契約や、ここよりも静かで細工に没頭できるような工房などだ。

目安として、アティアグの食料を持ってくるなら彼は7日に1回は訪問することを不承不承認め、別の場所に工房があるなら移住を考える。

この部屋にはダルギンの財産として1800cp入った壺、900sp入った壺、30gp入った革袋、50gpのルビー10個がある。また、別のドアから出ると地下世界に続く洞窟が続いている。

ドゥエルガル

中型・人型生物(ドワーフ)、秩序にして悪


AC:16(スケイル・メイル、シールド)

hp:26(4d8+8)

移動速度:25フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
14(+2) 11(+0) 14(+2) 11(+0) 10(+0) 9(-1)

ダメージ抵抗:[毒]

感覚:暗視120フィート、受動〈知覚〉10

言語:地下共通語、ドワーフ語

脅威度:1(200XP)


ドゥエルガルのしぶとさ:ドゥエルガルは毒、呪文、および幻術、さらに魅了状態あるいは麻痺状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。、

陽光過敏:ドゥエルガルは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。

アクション

拡大(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは1分間、身につけている物や持っている物とともに、魔法的にサイズを大きくする。拡大されている間、ドゥエルガルは大型で、【筋力】を基準とする武器攻撃(攻撃に計算済み)でダメージ・ダイスを2倍にし、【筋力】判定と【筋力】セーヴィング・スローに有利を得る。ドゥエルガルが大型になるための空間がない場合、それは空間に余裕がある場所で最大の大きさに達する。

ウォー・ピック:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+2)[刺突]ダメージ、拡大中は11(2d8+2)[刺突]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィートあるいは射程30/120フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ、拡大中は9(2d6+2)[刺突]ダメージ。

不可視化(小休憩あるいは大休憩で再チャージ):ドゥエルガルは攻撃するか、呪文を発動するか、拡大を使うか、精神集中が解除されるまで、最大1時間(呪文の精神集中のように)魔法的な不可視状態になる。ドゥエルガルが身につけていたり、運搬している装備はすべて透明になる。

結末

ダルギンと話をつければ今回の仕事は終わりだ。君はセリルイーンにねぎらわれ、報酬を得ることができる。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。