ネコぶんこ


2024年11月30日 [長年日記]

§ [DnD][5e] アドベンチャー:儀式の海(2レベル)

今週の小冒険はD&Dで2レベルのキャラクター4人用ですぅ。

データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。

冒険の概要

キャラクターたちが滞在している共同体で、数人の失踪者が出た。彼らは皆海辺で漁や採取をしていた者たちで、長はキャラクターたちに捜査を依頼する。

近くの岩礁に住むサフアグンの部族が彼らの崇めるプレシオサウルスへの生贄にするために拉致したのが、失踪の真相である。

キャラクターたちが海辺で捜査をし、サフアグンの祭儀場に乗り込んで犠牲者を助ければ冒険は終了である。

冒険への導入

キャラクターたちは滞在している共同体(村や町程度の規模がいいだろう)の長から海辺で漁や採取をしていた者が3名、数日戻っていないと相談され、その捜査を依頼される。報酬は全員で300GPである。

1.調査の前に

海辺までは共同体から歩いて1時間もかからない。この近くの海辺は砂浜が多く、ところどころに岩場がある。また、砂浜には網などをしまっておく漁師小屋もある。

砂浜を調べてみるなら「2.砂浜を調べる」、岩場を調べてみるなら「3.岩場を調べる」へ進むこと。

2.砂浜を調べる

ある程度周囲を調べれば、判定をするまでもなく(強いて判定を行ないたい場合、難易度6の【判断力】〈生存〉判定である)波打ち際よりやや離れた場所にいくつか折り重なった足跡がある。

足跡の中には人間のそれではない水かきや爪が異常発達したものがあり、難易度11の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、水場に住むサフアグンという種族のものだとわかる。

漁師小屋を調べてみるなら、網やモリなどの漁具が持ち出されているままで、漁から帰ってきてから失踪した様子ではないことがわかる。

3.岩場を調べる

この岩場は移動困難地形である。

岩場には漂着物が色々と流れ込んでおり、本来なら漁師小屋の近くの地面まで引きずるようになっている小舟も無人のままここに浮かんでおり、血痕が付着している。

ここで探し物をしていると、また陸地の者たちをさらいに来たサフアグン6体に出くわす。彼らはキャラクターたちを獲物とみて、じりじりと距離を詰めてくる。

サフアグンは1体でも倒されたら撤退を開始し、彼らの信仰の中心になっている祭壇のある岩礁へと逃げていく。

サフアグン

中型・人型生物(サフアグン)、秩序にして悪


AC:12(外皮)

hp:22(4d8+4)

移動速度:9m(30フィート)、水泳12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 11(+0) 12(+1) 12(+1) 13(+1) 9(-1)

技能:〈知覚〉+5

感覚:暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉15

言語:サフアグン語

脅威度:1/2(100XP)


限定的水陸両棲:サフアグンは地上でも水中でも呼吸できるが、窒息しないために少なくとも4時間に1回は水に潜る必要がある。

シャーク・テレパシー:サフアグンは36m(120フィート)以内の鮫に、限定的なテレパシーで魔法的な命令を下すことができる。

血の狂乱:サフアグンはヒット・ポイントを完全に持っていないクリーチャーに対する近接攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:サフアグンは1回の噛みつきおよび1回の爪あるいはスピアで、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:3(1d4+1)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:3(1d4+1)[斬撃]ダメージ。

スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1つ。ヒット:4(1d6+1)[刺突]ダメージ。

4.岩礁へ

サフアグンたちの本拠地は少し沖へ行ったところにある岩礁である。ここに気づくには、いくつかの道筋がある。

  • 岩場で戦ったサフアグンたちが逃げ出したとき、難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、彼らが逃げていく先に奇妙な形にねじれた岩でできた岩礁があることに気づく。
  • 難易度10の【知力】〈歴史〉判定に成功すれば、この土地には海の民が儀式を行なう祭壇が沖合いにあるという言い伝えがあることに気づく。
  • 夜になると岩礁で火が焚かれる。これは難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば気づくことができる。

5.血戦

岩礁まで渡るのは小舟があれば苦労もなく渡れる。

岩礁ではサフアグンたちがかがり火を焚いてプレシオサウルス、そして網でぐるぐる巻きにした失踪者たちを中心に踊っている。彼らはキャラクターたちがやってくるとさっと逃げだし、そこに残るのは神官らしき2体とプレシオサウルス、失踪者だけである。

神官たちはキャラクターたちにプレシオサウルスをけしかけると、そのまま自分たちも脱出しようとする。

プレシオサウルスは今動いているキャラクターたちを優先的に狙う。

サフアグン

中型・人型生物(サフアグン)、秩序にして悪


AC:12(外皮)

hp:22(4d8+4)

移動速度:9m(30フィート)、水泳12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
13(+1) 11(+0) 12(+1) 12(+1) 13(+1) 9(-1)

技能:〈知覚〉+5

感覚:暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉15

言語:サフアグン語

脅威度:1/2(100XP)


限定的水陸両棲:サフアグンは地上でも水中でも呼吸できるが、窒息しないために少なくとも4時間に1回は水に潜る必要がある。

シャーク・テレパシー:サフアグンは36m(120フィート)以内の鮫に、限定的なテレパシーで魔法的な命令を下すことができる。

血の狂乱:サフアグンはヒット・ポイントを完全に持っていないクリーチャーに対する近接攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:サフアグンは1回の噛みつきおよび1回の爪あるいはスピアで、2回の攻撃を行なう。

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:3(1d4+1)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)、目標1つ。ヒット:3(1d4+1)[斬撃]ダメージ。

スピア:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い1.5m(5フィート)あるいは射程6/18m(20/60フィート)、目標1つ。ヒット:4(1d6+1)[刺突]ダメージ。

プレシオサウルス

大型・野獣、無属性


AC:13(外皮)

hp:68(8d10+24)

移動速度:6m(20フィート)、水泳12m(40フィート)


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 15(+2) 16(+3) 2(-4) 12(+1) 5(-3)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:2(450XP)


息こらえ:プレシオサウルスは1時間まで息を止めることができる。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:14(3d6+4)[刺突]ダメージ。

結末

プレシオサウルスを倒せば水の中で様子をうかがっていたサフアギンたちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。失踪者たちを連れて帰るのも苦ではないだろう。

This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.