2024年12月21日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:雷と植物(4レベル)
今週の小冒険はD&Dで4レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちが滞在している共同体に、近くの沼地からリザードフォークが押しかけてくる。彼らは自分たちが崇拝している竜の御子がいなくなったので、陸地の者たちが連れ去ったのだと思い込み、攻撃をしてきたのだ。
しかし、その真相はリザードフォークたちが崇拝しているブラック・ドラゴン・ワームリングの寝床の近くに雷が落ちてシャンブリング・マウンドと化し、寝ていた竜ごと徘徊を始めたことにある。
キャラクターたちずリザードフォークをなだめるなり倒すなりして村に一時の平穏をもたらすとともに、徘徊するシャンブリング・マウンドを倒せば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちの滞在している共同体の近くには大きな沼地がある。そこにはリザードフォークたちが住んでおり、お互い関わり合いにならないことで中立状態を保っていた。
しかしそんなある日、村の人々がキャラクターたちにリザードフォークがやって来たと助けを求めてきた。彼らは一様に興奮しており、今にも戦いを始めそうな勢いだという。
1.リザードフォークが来た
共同体の入口近くでは、11体のリザードフォークが長に今にも飛びかからんとする勢いで何事か抗議している。村人たちはそれを遠巻きに見て何もできないでいるが、キャラクターたちがやってくるとほっとした顔で彼らの話を聞いてくれと頼み込む。
リザードフォークたちは冷静さを失いながらも慣れない共通語で、数日前の嵐以来、自分たちが崇めている竜の御子がいなくなってしまい、これは陸に住む者たちのしわざではないかと調べに来たことを告げる。もちろん、この共同体の住民たちに心当たりはなく、かといって何かあかしだてするものもないので話は堂々巡りになっている。
キャラクターたちがリザードフォークを説得したいなら、難易度18の【魅力】〈説得〉判定などが必要だ。成功すれば、リザードフォークたちは陸の民が犯人ではないことに納得し、それならば本当の下手人を見つけてほしいと逆にキャラクターたちに依頼をしてくる。失敗した場合でも、彼らは陸の民に疑心を向けたまま、本当の下手人を見つけたなら信用してやろうと共同体の入口に居座る準備をする。
リザードフォークたちは淡水産の真珠を10粒(1粒100gp)持っており、交渉の判定に成功していればこれを報酬にできると提示する。
もしリザードフォークを戦いで全滅させた場合、数日後に徘徊してきたシャンブリング・マウンドにこの共同体が襲撃され、キャラクターたちはそれと戦うよう乞われる。報酬は500GPである。
リザードフォーク
中型・人型生物(リザードフォーク)、真なる中立
AC:15(外皮、シールド)
hp:22(4d8+4)
移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 10(+0) | 13(+1) | 7(-2) | 12(+1) | 7(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+5、〈知覚〉+4
感覚:受動〈知覚〉13
言語:竜語
脅威度:1/2(100XP)
水陸両棲:リザードフォークは15分まで息を止めることができる。
アクション
複数回攻撃:リザードフォークはそれぞれ異なる武器で、2回の近接攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ヘヴィ・クラブ:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)または射程9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
スパイクト・シールド:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。
2.リザードフォークの集落
キャラクターたちが捜査に乗り出すことになると、リザードフォークたちは自分たちの集落へ案内する。そこは沼地のほとりで、水辺に生える背の高い植物を切り出し、それを編んで作った家が並んでいる。
ここには村を訪れた者たちの他に17体の戦えるリザードフォークがおり、他に60体ほどの非戦闘員がいる。
彼らのほとんどは共通語を話せないが、キャラクターたちが望むなら共通語を使える者が通訳についてくれる。
話を聞き回るなら、数日前のひどい嵐の日以来、ブラック・ドラゴン・ワームリングのグライヴがいなくなっていること、彼のねぐらに荒らされた痕跡があったことなどから、陸の者が嵐に乗じてグライヴをさらったり殺したりしたのではないかとリザードフォークたちが疑っていることを疑っている。
グライヴのねぐらに行ってみるなら「3.グライヴのねぐら」へ進むこと。
リザードフォーク
中型・人型生物(リザードフォーク)、真なる中立
AC:15(外皮、シールド)
hp:22(4d8+4)
移動速度:9m(30フィート)、水泳9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 10(+0) | 13(+1) | 7(-2) | 12(+1) | 7(-2) |
技能:〈隠密〉+4、〈生存〉+5、〈知覚〉+4
感覚:受動〈知覚〉13
言語:竜語
脅威度:1/2(100XP)
水陸両棲:リザードフォークは15分まで息を止めることができる。
アクション
複数回攻撃:リザードフォークはそれぞれ異なる武器で、2回の近接攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
ヘヴィ・クラブ:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)または射程9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
スパイクト・シールド:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[殴打]ダメージ。
3.グライヴのねぐら
グライヴのねぐらはリザードフォークの集落から少し離れた小島にある。行ってみるなら、リザードフォークが葦舟を出してくれる。
グライヴのねぐらは小島の中にある水がたまって草が茂るくぼみにあったとリザードフォークには言われるが、そこはただ泥のたまったくぼみがあるだけである。
キャラクターがその場をよく調べるなら、難易度14の【判断力】〈生存〉判定で、大型の何かが地面をのたくっていた様子があるのを知ることができる。
なお、ここに住んでいたグライヴはブラック・ドラゴン・ワームリングなので中型である。
4.追跡
グライヴのねぐらにあった何者かの足跡を追跡するならば、難易度14の【判断力】〈生存〉判定、それに成功したら難易度11の【判断力】〈生存〉判定、最後に難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功することで、何者かに追いつくことができる。失敗した場合、再度挑戦することができるが、GMはその際野生のクリーチャーと遭遇するなどと裁定してもよいだろう。
キャラクターたちが追いつくと、何者かは草が絡み合い戯画化された人型生物のような姿をした怪物だと知ることができる。
その怪物の頭部分では、黒い鱗の竜が眠っているのを見ることができる。
5.雷により生まれたもの
グライヴを頭に取り込んで動いているのは、シャンブリング・マウンドである。難易度15の【知力】〈自然〉判定に成功すれば、雷によって植物に生命が吹き込まれることがあり、それによって生まれたであろうことに気づける。
シャンブリング・マウンド
大型・植物、無属性
AC:15(外皮)
hp:136(16d10+48)
移動速度:6m(20フィート)、水泳6m(20フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 10(+0) | 5(-3) |
技能:〈隠密〉+2
ダメージ抵抗:[火]、[冷気]
ダメージ完全耐性:[電撃]
状態完全耐性:消耗状態、聴覚喪失状態、盲目状態
感覚:疑似感覚60フィート(この半径から先は見えない)、受動〈知覚〉10
言語:-
脅威度:5(1800XP)
電撃吸収:シャンブリング・マウンドが[電撃]ダメージを受けるたび、それはダメージを受けずに与えられた[電撃]ダメージに等しい分のヒット・ポイントを回復する。
アクション
複数回攻撃:シャンブリング・マウンドは2回の叩きつけ攻撃を行なう。中型以下の目標に両方の攻撃がヒットした場合、目標はつかまれた状態(脱出難易度14)になり、シャンブリング・マウンドはそれに包み込みを行なう。
叩きつけ:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
包み込み:シャンブリング・マウンドはそれがつかんでいる中型以下のクリーチャーを包み込む。包み込まれたターゲットは動けない状態、盲目状態および呼吸ができず、シャンブリング・マウンドのターン開始時に難易度14の【耐】セーヴィング・スローに成功しなければ13(2d8+4)[殴打]ダメージを受ける。シャンブリング・マウンドが移動すると、包み込まれた目標も一緒に移動する。シャンブリング・マウンドは同時に1体のクリーチャーしか包み込めない。
結末
シャンブリング・マウンドを倒せば、グライヴを救出することができる。彼は疲れと空腹から当分眠っているだろうが、キャラクターたちはリザードフォークたちからも、そしてリザードフォークとの揉め事を仲裁してくれたということで共同体の者たちからも感謝される。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.