2024年12月28日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:七人のオーガ(4レベル)
今週の小冒険はD&Dで4レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらのご参考にもですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちが滞在している共同体に、オーガの軍勢が攻め込んでくる。これを一旦撃退すると、難を逃れた人々はオーガ退治をキャラクターたちに依頼する。
オーガたちのねじろには彼らと同盟関係にあるレッド・ドラゴン・ワームリングのジャラーヌがいる。オーガとレッド・ドラゴンの同盟関係を崩せば、オーガたちは下界への野心をなくし、冒険は終了となる。
冒険への導入
キャラクターたちの滞在している共同体に、オーガの群れが攻め込んでくる。人々は応戦しているが手が足りず、キャラクターたちにも協力を求める。報酬は1人100GPだ。
1.7人のオーガとの戦い
共同体の周辺では略奪に押しかけてきた7体のオーガたちとの戦いが始まっており、キャラクターたちも手薄な場所の手助けをするよう求められる。
ここでキャラクターたちは3体のオーガを引き受けることを求められる。
キャラクターたちが2体のオーガを倒すと、残ったオーガは怖じ気づいて遁走する。
戦いの後、共同体の者たちはキャラクターたちにオーガの館へ行き、彼らを退治してくれと頼みこむ。報酬は2000GPである。
オーガ
大型・巨人、混沌にして悪
AC:11(ハイド・アーマー)
hp:59(7d10+21)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 7(-2) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:共通語、巨人語
脅威度:2(450XP)
アクション
グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。
2.オーガの屋敷へ
キャラクターたちは特に判定を行なわずとも、先ほどこの共同体を襲ったオーガたちが、北に30km(20マイル)行ったところにある古い塚に館を建てて住んでいるオーガたちで、彼らは7人いるというところまではわかる。
もしオーガを生け捕りにしていたなら、難易度18の【魅力】〈威圧〉判定や【魅力】〈説得〉判定に成功すれば、「彼らオーガ7人組は最近赤い竜のヒナと同盟を結び、周辺を荒らすことを思いついた」ことと「館には用心棒のエティンがいる」ことを聞くことができる。
オーガの屋敷までは特に判定することもなく移動できるとするが、GMはここでランダムな遭遇などを行なってもよい。
3.館の手前
オーガたちの館は草がぼうぼうの古い塚の上に、丸太で建てられた粗末なものである。周囲は丸太を建てて作った柵に守られ、中の様子をうかがうことは難しい。
塚の下から柵が途切れているところまでは踏み固められた獣道ができており、柵の前ではエティンがかわりばんこに居眠りをしながら見張りをしている。
ここのエティンは左の頭がゴッツといって酒を好み、右の頭がウッヅといって肉を好む。
柵をよじ登るなら難易度15の【筋力】〈運動〉判定が必要になる。だれかが先に行ってロープを垂らしたりするなら、難易度は5まで減少する。
柵の上から中を覗けば、7体からキャラクターたちが倒した数を引いただけのオーガが館の中で食事をしている他、裏庭から硫黄と炎が混じったような臭いがしてくるのがわかる。
エティン
大型・巨人、混沌にして悪
AC:12(外皮)
hp:85(10d10+30)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
21(+5) | 8(-1) | 17(+3) | 6(-2) | 10(+0) | 8(-1) |
技能:〈知覚〉+4
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14
言語:オーク語、巨人語
脅威度:4(1100XP)
双頭:エティンは【判断力】〈知覚〉判定および気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、および朦朧状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。
常時覚醒:エティンの頭が片方寝ているとき、もう片方は起きている。
アクション
複数回攻撃:エティンは2回攻撃を行なう。1回はバトルアックス、もう1回はモーニングスター。
バトルアックス:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。
モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[殴打]ダメージ。
4.館
館の中では7体からキャラクターたちが倒した数を引いただけのオーガが軍議をしている。彼らは最近同盟を結んで裏庭に住まわせたレッド・ドラゴン・ワームリングのジャラーヌと謀り、周辺の共同体を攻めようとしていた。しかし、キャラクターたちによって阻まれたのでもっと策が必要だと考えたのだ。
彼らのまとめた策は同盟者のジャラーヌをどうにかして働かせるというものだが、今は気位の高い竜をどうしたものかと悩んでいる。
ここには542CP、3281SP、532GPが入った壺の他、翡翠製のゴブレット(250GP)が7個ある。
オーガ
大型・巨人、混沌にして悪
AC:11(ハイド・アーマー)
hp:59(7d10+21)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 7(-2) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:共通語、巨人語
脅威度:2(450XP)
アクション
グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。
5.赤竜の仔
館の裏庭ではレッド・ドラゴン・ワームリングのジャラーヌが昼寝をしている。彼女はここに住むオーガたちを同盟者という名で利用し、略奪品の上前をはねようとしている幼いドラゴンだ。オーガたちに戦場に我の姿を認めればヒューマンどもは泡を食って逃げるに違いないと吹き込んでいるが、とうの本人(?)は戦いに出る気はない。そのような雑事はうすのろの巨人どもがやればいいと思っているのだ。
もしもキャラクターたちに襲われることがあるなら、ジャラーヌは大声でオーガたちを呼びつけ、彼女自身も戦うが、hpが半分を切ったら悪態をついてこの場から逃れようとする。もしも逃がしたなら、キャラクターたちはこの竜からどんな手を使っても仕留めねばならぬ存在として心に刻まれることになる。
ジャラーヌが死ぬか逃げ出したならオーガたちは一目散に逃げ出し、もう館には戻ってこない。
ここにはジャラーヌがオーガから貢がせた3574SP、775GP、110PPが積み重ねられ、山のようになっている。
もしオーガたちとの戦いがまだでジャラーヌを仕留めたなら、オーガたちはそれを知るなり一目散に逃げ出し、もう館には戻ってこない。
レッド・ドラゴン・ワームリング
中型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:17(外皮)
hp:75(10d8+30)
移動速度:9m(30フィート)、登攀9m(30フィート)、飛行18m(60フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 10(+0) | 17(+3) | 12(+1) | 11(+0) | 15(+2) |
セーヴィング・スロー:【敏】+2、【耐】+5、【判】+2、【魅】+4
技能:〈隠密〉+2、〈知覚〉+4
ダメージ完全耐性:[火]
感覚:疑似視覚3m(10フィート)、暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14
言語:竜語
脅威度:4(1100XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d10+4)[刺突]ダメージおよび3(1d6)[火]ダメージ。
火のブレス(再チャージ5〜6):ドラゴンは4.5m(15フィート)の円錐状に火を吐く。範囲内のクリーチャーは難易度13の【敏捷力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したら24(7d6)[火]ダメージ、成功したら半減ダメージを受ける。
結末
オーガたちを退治したなら、キャラクターたちは英雄として共同体で讃えられる。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.