2008年04月09日 忘れる前に 編集
§ [DnD][3.5e] 2009年03月20日
先の事件から1ヶ月の後、イーリは霜と炎の群島に向かうための船の手配を済ませていた。なお、〈情報収集〉の難易度50に成功すればSpellammer Shipの船長に出逢えたのだがそこまでは行けず、Elf Wingship(Stormwrack)を駆るストゥーリ(アクアティック・エルフの女性)船長がこの冒険話に乗ってきた。一行はその間で成長と装備の購入を済ませ、ジェムジャンプの焦点具を藍の塔に設置して旅立った。
藍の塔からはそれなりに呪文発動能力を持つ学士たちが派遣されているため食料などの心配無く外洋を航海したせいもあってか、オクトパス・ツリー(Fiend Folio)を遠目に見た程度で大過無く北へと帆走した。しかし、1月ほど経った時に異変は起きた。船が妙な風と海流につかまり、海藻が生い茂る粘りつく海に絡め取られたのである。
ストゥーリが部下に船の様子を報告させながら今後のことについて話している時、リリシアが船底での異変に気付いた。彼女が船倉に駆けつけると、そこには何者かが船底に穴を開けて進入しようとしているのか、刃物の切っ先が飛び出ていた。それを斬り飛ばしてカタナを突き入れると、確かな手応えと共に穴から黝い血が噴き出す。その事を船長に報告し、警戒を怠らないようにとリリシアが話していると、船底で起こった異変の犯人らしきクオトアたちが船を襲撃してきた。
イーグルオウルのホーリィ・ワードであっさり無力化されたクオトアをリリシアが魅了して訊ねたところ、彼らの一族はダゴンの恩寵篤いまじない師と、彼を通じて村に祝福を授ける御使いと共に暮らしており、御使いは辺鄙な村に宝を運んできてくれるらしい。しかし、宝についてよくよく聞いてみると、それはここに漂流して難破する船のことらしいとわかってくる。
クオトアの財宝になりたくない一行は、彼らの神殿を襲って御使いを倒し、海域から脱出することを図る。とりあえず神殿に行っている間に船を襲撃されたらまずいことになるため、サーシャは船室を借りてプレイナー・バインディングを行い、ヴロックを招請した。
「何事だ定命のものよ、俺様は非常に忙しい身なのだ。それを喚んだということはそれなりの覚悟あってのことだろうな」
「我はオルクスのアスペクトにして物質界の代行者。我が命に従う名誉をつかわそう」
「これはあの名高いオルクス様の。いえ俺の用事なんぞもう本当に野暮用でして。なんでも言いつけてください」
「この船と船員どもを護るのだ。ただ、我は今デヴィルと戦う大計のため善の者たちを欺いておる。貴様も話を合わせておけ」
「流石ですオルクス様! その深謀遠慮で善のものどもすら利用するとは!」
こうして護衛を用意した一行は、救命艇に縄をつけてイーグルオウルがそれを牽引することで不安定な海藻の上を歩くより速く、神殿に到着することができた。途中で水中を移動するクオトアたちを見つけるが、サーシャがフィーンディッシュ・エラスモサウルス兄弟をけしかけることでほとんどを撃退した。
しかし、いざ神殿に近づいてみるとそこもほとんどが水没しており、呪文の準備が不完全な状態で飛び込むのは危険だということで、一旦船に戻ることになる。船に戻ると、生き残りのクオトアを倒したヴロックが戦利品を甲板にひとつひとつ並べている最中だった。
一行はヴロックとイーグルオウルを見張りにして夜明かしを始めるが、夜半過ぎに船を囲んだクオトアの大群がたてる水っぽい跫とイア、イアという朗誦で休息を中断させられる。
戦闘が始まるとイルダーナフがホーリィ・ワードで雑魚のクオトアを殲滅してイーグルオウルが空中からダゴンの恩寵篤き鞭令に殴りかかるが、側近であるパイアス・テンプラーの反撃で大打撃を受け、一旦船へと撤退。しかしサーシャのフリージング・フォッグと海に沈みながらも執拗に攻撃を続けるヴロックによって側面からの攻撃隊が大打撃を受け、部下たちの失態に業を煮やして船そのものを攻撃し始めた御使いことクラーケンがフィーンディッシュ・エラスモサウルス兄弟に追われて戦域を離脱したのを見て、このままでは皆殺しにされると感じた鞭令は降伏し、船が出て行けるよう取り計らうと約束した。
§ [DnD][3.5e] 2008年04月06日
クオトアとの戦いも終わり、サーシャは補給のため一旦ヤゼインの藍の塔へとジェムジャンプしたが、塔の中は出発時とはうって変わった厳戒態勢となっていた。調査船が旅立った直後、支部長が殺されて首を落とされたという。幸い、支部長は蘇生されて事なきを得ていたが、捜査が進んで生首が発見されても自分のそれとは対面したくないと愚痴を呟いていた。なんたる命の軽さとはプレイヤの談。
帰還後、サーシャが支部長殺害のことを他の面々に報告すると、イルダーナフは自分たちが次に取る行動を知るために殺されたのではないかと推理した。ともあれ、クオトアの村からまた1ヶ月ほどの航海を経て、一行は霜と炎の群島へ近づいてきた。徐々に浮氷も増えてきている。イーグルオウルの鎧を強化するために招請したミッドガルド・ドワーフ(Frostburn)のグラムドによると、彼らの洞窟は近くの島にあり、オカーチャンにせっつかれながら巨人たちに依頼される武具を鍛えているという。地元民の話によって近くに人が棲んでいそうな島を発見でき、船長はそちらへ舵を取った。
島に到着してみるとそこは遠浅の砂浜だったため、イーグルオウルが救命艇を引っ張って4人が先発隊として砂浜に上陸する。イルダーナフの分析するところによると火山灰質の地質であるため、火山島の可能性が高い。その証拠であるかのように、山の向こうからは煙がたなびいている。
船の停泊場所を捜すにも高いところから見渡すのがいいし、ミッドガルド・ドワーフの洞窟があるかもしれないということで、一行は山を目指した。洞窟は見つからなかったものの頂から周囲を一望すると、煙の立ち昇っているあたりには小屋のようなものが見える。
とりあえず人里に行けば何かが解るのではないかと一行が山を降りて家のあるあたりへと向かっていると、雪の中でとぐろを巻いていた白い長虫が首をもたげ、変な音を鳴らしながら襲い掛かってきた。ポーション・オヴ・エンラージ・パースンで巨大化したリリシアと空からやってきたイーグルオウルがあっという間に倒すが、倒れた頃にサーシャが寒冷地に生息するフロスト・ワームは爆発する性質を持っていたことを思い出し、イルダーナフがキュア・マイナー・ウーンズで傷を塞ぐ。
フロスト・ワームの爆発も起こらずに一行が胸をなで下ろしていると、騒ぎを聞きつけたらしい何者かが騒ぎながら彼らのもとへとやってきた。赤ら肌に赤毛の巨人、ファイア・ジャイアントである。彼らは大事な村の見張り番に酷いことをしたと巨人語で一行を責めるが、巨人語を理解できるのが〈交渉〉技能を持たないイーグルオウルだけだったため話が上手く通じない。しかし、サーシャがなんとなく共通語を話したところ、彼らも酷いなまりながら共通語を話せたため、お互いの行き違いを理解でき和解することに成功した。
ファイア・ジャイアントたちによれば、かつてこの地に小さな人の賢者と仲間たちが流れ着き、先祖は賢者の導きもあり小さな人たちと共存して穏やかに暮らしているという。詳しい話は長老やまじない師が知っているらしいが、北より来る霜の民と彼らと行動を共にする小さな人、穴人たちが村を襲った時の戦いで傷を負った長老は床に伏し、まじない師は怪我人に忙殺されているそうである。そこで、イルダーナフが長老と怪我人たちを治して話を聞くことになった。
長老の話によれば、小さな人の賢者はファイア・ジャイアントたちに過酷な寒さの中で生きる智慧と小さな人と共に暮らすだけの寛容さを教えた後、自らは群島の中央部にあるファイア・ジャイアントの守り神がいると言われる聖地“とこしえの灯火燈る山”へ向かい、戻ってくることは無かったという。曖昧な話ながらハビールの失踪時期とも適合するため、一行は聖地に行く方法を訊ねるが、長老は首を振る。
「御山は先だって霜の民に襲撃され、大巫様の行方も解らぬのじゃ」
霜の民はこれまでも火の民と争いを続けていたが、今度の戦いでは犬猿の仲であったはずのレッド・ドラゴンまで味方につけ、火の民を徹底的に追い詰めているという。長老の話を聞きながらサーシャは彼らの特徴から、霜の民がフロスト・ジャイアント、穴人がネアンデルタール(Frostburn)であると看破する。そして、話をしていると表が騒がしくなり、物見が霜の民の襲撃を告げてきた。
「関係無い方々に頼むのは心苦しいが、先の戦いで村の守りも破られておる。お願いできまいか」
「世の中行きがかりってものもありますから」
戦闘の準備を整え、前回の戦いで壊されたという村の壁に一行がやってくると、そこにはフロスト・ジャイアントとウィンター・ウルフに乗ったネアンデルタールが破壊された壁を突破しようと迫り来るところだった。壁の穴にイーグルオウルとリリシアが陣取り、その後ろでイルダーナフとサーシャが援護する。という陣形で迎え討つことになる。
さて戦闘に入ればリリシアがウィンター・ウルフごとネアンデルタールを両断したかと思えば、イーグルオウルがマイティ・ワラップ(Races of the Dragon)で巨大サイズにまで増強したバトル・フィストからの一撃必殺でネアンデルタールの鐙に乗せた脚以外を赤い霧にして消し飛ばし、サーシャがアケイライ兄弟を召喚して足留めしつつフリージング・フォッグで後続を身動きできない状態にするといった、霜の民の慢心を大いにくじく結果になった。首領格のひとりはリリシアから上半身を斬り飛ばされ、逃げ出したもうひとりも執拗に追われて骸を野に晒すこととなり、士気が崩壊した霜の民はほうほうの体で逃げてゆく。
戦いが終わると一行は長老に礼を言われると共に、厚かましいついでで霜の民がこの島に築いたはずの拠点を破壊するか、火の民が団結して霜の民と戦うよう大長老がいる集落まで進言に行って欲しいと依頼された。彼らにはイルダーナフのように優秀なまじない師がいないため、戦いが長引くほど被害は増していくのである。
また、懸案だった船の停泊については村の傍にある深い入り江を長老に薦められ、船員の逗留も認められた。
2012年04月09日 「ウルティマ・オンライン」に対する人々の期待は日増しに膨らんでいったが、ベータテストが実際に開始される兆しはなかった。 編集
§ [DnD][4e][LnL] 『D&D Nextのデザインを考える(D&D Next Design Considerations)』
伝説と伝承
私が新世代のD&Dを形作るために起草した最初期の文書を君とも共有したい。私は約1年前にこの文書をD&Dチームに配った。これには私たちがRPGに行なうべき取り組み方の基本となる根拠が書かれている。それは長文ではないが、根拠を説明するために複雑な文章を書かなければならないのなら、それは価値ある根拠ではないと私は判断した。
長期に渡りデザインを行なっていると、プロジェクト全体にさえぎられて簡単に基本の目的が置き去りになってしまう。この文章が特定のルール、メカニクス、セッティングやそれに類するものに言及していないことに注目して欲しい。これは作業を始める前に侵さざるべきデザインの原則を列挙しておこうという考えだ。下記の要点はどれもR&Dチームに参加している誰かを驚かせるものではなかった。私たちはかなり長い間それらについて話していた。目的があるとすれば、文書化された目標の一覧でしばらくの間チームをまとめることだ。
D&Dのデザイン概要
この文書はD&Dの改定作業におけるデザインの指針を示すものである。それは目標およびそのデザイン作業によって期待される結果の説明である。
目標1:共通認識を利用した再統一
デザイン作業の一部として、R&DチームはRPGをもっとも基本的名構成要素まで煮詰めなければならない。それらのルール要素を使い、チームはD&Dの象徴的な要素が目立つ理解しやすいゲーム・システムを作成しなければならない。これまでにD&Dのどの版をプレイしていたとしても、それとわかり理解できるもっとも重要な要素を。
目標2:多様性のある再統一
D&Dの各版は伝統的に、特定のプレイ・スタイルへ焦点を絞ってきた。この方法は時間とともにコミュニティを分割した。次世代ではキャラクターおよびDMのオプションによってより広範なプレイ・スタイルへ対応できるようシステムを拡張せねばならない。過去の版を検討してそれらの要素をコア、あるいはオプション・ルールに取り込むことで、私たちはプレイヤーやグループが彼らの望むものに焦点を合わせられるようにする。
目標3:使いやすい再統一
D&Dは伝統的に長大な時間、大規模なプレイ・グループ、そしてやる気を必要としていた。デザインにあたって一番気を使うべき場所、プレイ時間、グループの規模、プレイの速度、そしてキャンペーンの長さのそれぞれに目を配り、必要とされる最低限の労力を減らすことである。より長いプレイ時間やその他のものを望むプレイヤーは簡単に彼らの欲求を満たすためにゲームを拡大し、私たちが提供するさまざまなルール・モジュールや彼らが自作したそれを導入できる。一方、私たちは小規模なグループを基準とすべき目標とし、1時間のプレイで1回のアドベンチャーが完了し、50時間のプレイでキャンペーンを完結させられるよう削ぎ落とすことだ。
ゲーム・デザイン
新しいシステムのメカニカル面と数学的基盤はあらゆる版のD&Dを包含したものでなければならない。1人のプレイヤーは第4版のスタイルでキャラクターを作成する一方、他の誰かは第1版で作成できる。複雑さとそれぞれの経験をプレイヤーの手に。その体験は詳細な数値よりも重要だ。言い換えると数字の動きにD&Dらしさが無ければ、私たちは失敗することになる。システムが堅牢でもD&Dの古典的なアドベンチャーを再現できなかったり、さまざまなD&Dのセッティングを自然にサポートできなければ、それはD&Dにふさわしいシステムではない。
より重要なのは、私たちはゲームのメカニクスの向こう側にある原型、物語的文脈、そしてD&Dを構築した文化的要素を見なければならない。私たちは過去のD&Dからメカニクスを流用した単純な急造品ではなく、戦士らしいファイターを構築せねばならない。ゲーム・テーブル上でのD&Dゲーム体験の鍵となるようなものを。私たちの仕事はD&Dの鍵となる要素および会話型RPG独自の特徴を洗い出すことから始めなければならない。メカニクスはそれら2つの要素を置き去りにすることなく、支えなければならない。
まとめ
この文書によって君が私たちの目標について考える上で、いくつかの示唆を得られれば幸いだ。君がゲームの手触りをよく知っているのなら、それを動かすときの細かなことで道に迷っても簡単になる。次世代で私たちが行なおうとしていることのひとつは、R&DがD&Dをなしていると考えたものすべてを検討していくことである。上記の文章は、私が昨年行なった他の多くの仕事とともに、私たちのD&Dに対する理解にリセット・ボタンを押す作業の一部だった。
そのリセットは私たちが行なっているプレイテストでも積極的に取り組まれている。ベーシックに戻ることは、私たちにD&Dは膨大な数の人からプレイされたゲームであると再認識させる重要なことだった。私たちはD&Dの再発明ではなく、再発見をしようとしている。それは私たちがゲームで多様な楽しみ方をしている多くの人々すべてを意識する必要があることを意味している。
5レベル以下 | 41 | 1.0% |
6~9レベル | 226 | 5.7% |
10レベル | 362 | 9.1% |
11~12レベル | 596 | 14.3% |
13~15レベル | 769 | 19.4% |
16~20レベル | 758 | 19.1% |
20レベル | 1241 | 31.3% |
合計 | 4436 | 100.0% |
3ヶ月未満 | 135 | 3.3% |
3ヶ月 | 340 | 8.3% |
4~6ヶ月 | 1038 | 25.5% |
7~9ヶ月 | 719 | 17.7% |
10~12ヶ月 | 1132 | 27.8% |
13~18ヶ月 | 352 | 8.6% |
19~24ヶ月 | 176 | 4.3% |
25ヶ月以上 | 180 | 4.4% |
合計 | 4436 | 100.0% |
2013年04月09日 プレイヤーの操るキャラクターとちがって、ふつう敵役はその場かぎりのキャラクターである。 編集
§ [DnD][4e] 『次期D&D Encounters「金剛石の王錫を求め」(Next D&D Encounters: Search for the Diamond Staff)』
6月から7月のD&D Encounterシーズンを覗き見れば、ソーマウラの金剛石の王錫――古代エルフ文明の謎を解明する力を持ったアーティファクト――がかかわってくる。
金剛石の王錫はついに発見されたが――オークたちにアーティファクトは奪われてしまい、運命は冒険者たちに託される。オークたちが王錫を求めた理由は誰にもわからず、冒険者たちはデイルランドを駆け巡り、失われた図書館――ウヴァーレンの文殿――の深みへと真実を求める旅をする。この物語を描くのは業界の古強者にして小説家、リチャード・ベイカーだ!
WotC公式サイトの『April: In the Works』から、『ネヴァーウィンターに迫る嵐』の次に予定されているシーズン『Search for the Diamond Staff』の予告を訳しましたぁ。
2014年04月09日 編集
§ [Promiscuus] 泥水の材料尽きる
今日はいつも飲んでいる泥水(インスタントコーヒーを少量のお湯で溶き牛乳で割った飲み物。コーヒーに敬意を払ってこう呼ぶ)の材料たるインスタントコーヒーがなくなり、渇きにうめきながらごろごろしていたですぅ。
2022年04月09日 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:怪物園(3レベル)
今週の小冒険も3レベル向けでスペースオペラがちょっと混じってるやつですぅ。
データ関係は一部にOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は3レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
キャラクターたちは、近々この町で“怪物園”という見世物をしようとしていたジュウザーという道化の仮面を被った小柄な人物から相談を持ちかけられる。
相談の内容は、怪物園のテントから数匹の怪物が逃げ出してしまったので、彼らを捕まえてほしいというものだ。
冒険への導入
キャラクターたちが酒場に集まっていると、道化師の格好をして仮面をかぶったハーフリングほどの小柄な人物が声をかけてくる。
彼はジュウザーと名乗り、近々この町で“怪物園”という見世物をやりたいのだが、そのことでキャラクターたちに相談があると言う。もちろん、そのことへの報酬もあると、100gpの入った革袋(この辺りでは見かけない生物の革だ)を見せてくる。
ジュウザーの話を聞くなら、怪物園の世話係がへまをやらかして見世物の動物が数匹逃げ出したので、それを捕まえてほしいと依頼してくる。逃げ出した動物は、スカイ・シャークにスペース・オクトパスという珍獣だ。
珍獣たちは気絶させれば後は助手たちが手当てしてテントに連れて帰るとジュウザーは請け負う。
ジュウザーのデータはグレイの工作員のものを使用する。助手たち(3人いる)も同じものを使う。
グレイの工作員
小型・人型生物(グレイ)、任意の属性
AC:13(レザー・アーマー)
hp:13(3d6+3)
移動速度:20フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
11(+0) | 14(+2) | 12(+1) | 11(+0) | 14(+2) | 13(+1) |
技能:〈隠密〉+4、〈説得〉+3、〈知覚〉+4、〈ペテン〉+3
感覚:受動〈知覚〉14
言語:宇宙交易語、グレイ語
脅威度:1(200XP)
生得呪文発動能力(サイオニック):グレイの生得呪文発動能力値は【魅力】である(呪文セーヴ難易度14)。グレイは生まれつき以下の呪文を、物質要素なしで発動できる。
無限回:メッセージ
各3回/日:サジェスチョン
アクション
複数回攻撃:グレイの工作員は2回の近接攻撃あるいは2回の遠隔攻撃を行なう。
シンギュラリティ・ピストル:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程10/30フィート、目標1体。ヒット:8(2d6+2)[力場]ダメージ。
1.どれを探すか
スカイ・シャークとスペース・オクトパスのどちらを先に探すかは、キャラクターに任される。
ジュウザーに話を聞くなら、スカイ・シャークは空を飛ぶサメのような生き物、スペース・オクトパスは陸地でも動き回るタコのような生き物だと説明される。
2.スカイ・シャーク探し
スカイ・シャークは肉食の獰猛なクリーチャーである。新鮮な血の滴る肉を準備すれば、そちらにおびき寄せられる。
町の市場へ行けば、羊1頭2gp、豚1頭3gp、牝牛1頭10gpで購入できる。これを屠れば1d4分後にスカイ・シャークが現われる。
また、肉屋などで動物が屠られてもスカイ・シャークが現われる可能性がある。
スカイ・シャークはhpが半分になるとその場から逃げ出そうとする。
スカイ・シャーク
大型・野獣、無属性
AC:12(外皮)
hp:45(6d10+12)
移動速度:0フィート、飛行40フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 13(+1) | 15(+2) | 1(-5) | 10(+0) | 4(-3) |
技能:〈知覚〉+2
感覚:疑似感覚30フィート、受動〈知覚〉12
言語:-
脅威度:1(200XP)
血の狂乱:シャークはヒット・ポイントが最大値ではないクリーチャーへの近接攻撃ロールに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[刺突]ダメージ。
3.スペース・オクトパス探し
スペース・オクトパスは空気がなくても生きていける生命体で、そのつがいが逃げ出している。
スペース・オクトパスは水がなければ遠くへ移動できない。20分かけて難易度16の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、路地裏で砂を被っている2匹を見つけることができる。
スペース・オクトパス
大型・野獣、無属性
AC:11
hp:60(6d10+16)
移動速度:10フィート、水泳60フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
17(+3) | 13(+1) | 15(+2) | 4(-3) | 10(+0) | 4(-3) |
技能:〈隠密〉+5,〈知覚〉+4
感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉12
言語:-
脅威度:1(200XP)
呼吸不要:オクトパスは呼吸をする必要がない。
迷彩:オクトパスは【敏捷力】〈隠密〉判定に有利を得る。
アクション
触手:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い15フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[殴打]ダメージ。目標がクリーチャーなら、それはつかまれた状態(脱出難易度16)になる。つかみが終了するまで、目標は動けない状態となり、オクトパスは他の目標に触手を使えなくなる。
ガスの雲(小休憩あるいは大休憩で回復):オクトパスは半径20フィートの黒いガスの雲を吐き出す。ガスは角の向こうまで広がり、その範囲は1分間重度の隠蔽になる。それは1分か強風で飛散するまで続く。ガスを吐き出したら、オクトパスはボーナス・アクションとして120フィートの飛行移動を行なえる。
結末
キャラクターたちが珍獣を捕まえれば、ジュウザーは謎の革で作られた革袋に入った100gpを報酬として渡す。そして、怪物園が開かれている間は無料で見物させてくれる。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。
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