2012年06月10日 真珠を思い起こせ、汝がそのために遣わされた、かの真珠を。 編集
§ [DnD][4e] プレイレポートに写真追加
『北東に北斗七星が!! あれ?? 七じゃなくて八じゃないの?』と『イド、そして伝説へ』の写真掲載忘れてたので追加したですぅ。
2013年06月10日 こうしてみると、キャンペーンの変更にも極端なもの、じょじょに行なうもの、適度なものといった種類があることがわかる。 編集
§ [DnD][4e][LnL] 『冒険者たちが冒険をしないとき(When Adventurers Aren’t Adventuring)』
この数週間、私は探検と交流について話してきた。また、私たちが冒険の合間に起こることのガイドラインに取り組んでいることも話した。この話題について私たちは多くの疑問点を抱えているので、セーヴか死のシステムは少々先送りにして今週はそのことに重点を置きたい。
この考えの裏にはD&D Nextの三本柱――交流、戦闘、探検――を確固たるものにして没入でき柔軟なゲームを可能にする意図がある。グループがひとつの柱へと集中することも素晴らしいが、ゲーム自体はキャンペーンの中で3つすべてが役割を果たせるようにしなければならない。これら3つの要素は君たちがダンジョンを離れても、大悪党を打ち負かしても、あるいは冒険の終わりがやってきてもなくなることはない。冒険らしい冒険の合間にも当然ながらゲームの可能性は豊富にある。いずれにせよ、グループがキャンペーンをより広い視野で考えられるようにすれば多くの可能性が生まれる。
これらのルールはプレイヤーが自主的に自分たちの計画や冒険の目的を練り、より豊かな物語のつづれ織りをゲームで創造することを目的にしている。システムのこの部分は、いくつかの点ですべてを結びつける。
まず、私たちはとりあえずこれらを余暇システムと呼んでいる。余暇システムは君たちがいつものような冒険に携わっていない間に起こることを担当する。このシステムは君たちが冒険をしていないときを休息期間、クラス能力の訓練、社会的な活動などにあてているものだとしている。さらに、君は毎週ひとつの特殊な仕事を選択する。この仕事は君がその週特に力を入れていることだ。君はその週にその仕事ばかりを行なっているというわけではないが、君の集中力と注意力がそこに注がれていることを表現している。
仕事の例をいくつか挙げてみよう。
- たとえばプレート・アーマーや剣などのアイテムを作成する。
- 日雇い仕事や職人仕事で金策をする。
- 学問や上達するための職人仕事をする。
- 社会的な人脈や味方を構築する。
- 城、商店、神殿などの施設を建設、創始、はたまた管理する。
- 君の部下を養う。
- 軍を編成する。
私たちが構想している基本的な動きは以下の通りだ。仕事には4つの分類がある。それはこのようなものだ。
- 影響:君が友人や政治的あるいは社会的な権力を獲得するための行動。
- 経済:君がお金を稼いだり投資などの行動。
- 知識:君が能力の訓練をしたり秘密を解明する行動。
- 支配:君が部下や財産を管理するための行動。
いくつかの行動は1週間で終えられるが、より多くの時間が必要なものもある。背景で与えられる利益のすべてはこのシステムによって得ることができるが、それらを自家薬籠中のものにするには長い時間がかかる。冒険の合間に2ヶ月の時間を持っているなら、君は宝石職人に弟子入りして宝石加工の基礎を学び、いくらかの時間を大図書館で過ごして知識の幅を広げ、あるいは財産を増やすように運用することができる。
時間に加え、これらの行動のほとんどにはお金が必要になる。君はダンジョンで発見した財宝を商売や城、あるいは町での権力と影響力を得るためにつぎ込むことができる。ローグは1週間かけて波止場の宿で乱痴気騒ぎをし、町のその地域に住むノン・プレイヤー・キャラクターの数人を中立的から友好的に変化させるかもしれない。
君のいる場所は行なえる行動のほとんどを定義する。辺境の小さな共同体では地元への影響力を得たり町に住む老魔法使いの書庫で知識を深める機会が得られるだろう。また、君は冒険者や野伏と交流して町の周辺に広がる荒野やダンジョンについて学ぶこともできる。首都の場合、君が自分の公爵領を得たいなら帝国公書により所領を賜るため皇帝に取り入ることができる。
君が出発点として背景とこのシステムを連携させると、本当に面白くなってくる。君は貴族だって? それなら君は他の貴族たちと交流するための社会的地位を求めるプレイを始められる。君は何人かの貴族と仲良くなり、一方では敵を作る。職人なら店を持ち町でお金を稼ぐことができる。背景システムはダンジョン・マスターに彼らのキャンペーンのノン・プレイヤー・キャラクターが交流のシステムに従って友好的、中立的、あるいは敵対的だとするのに匹敵するものを与える。またそれはキャラクターが冒険以外で何かを行なえるように拡張されたオプションだ。これらのオプションは君たちのキャラクターが町で何かを行なう出発点になる。
余暇システムは――プレイヤーの誰かが次にやりたいことをひらめいたとき――次の冒険へ導入するのにも最適だ君のグループにいるウィザードのカナイアがスタッフ・オヴ・パワーをほしがっている? 十分な調べものをすれば、彼女はそれが遠くのダンジョンで失われた物語を見つけることができる。君のファイターのハイバーが三つの眼を持つ混沌の大司祭に復讐を誓った? 彼は棒を打ち、放浪者や冒険者と話し、そしてあの鬼畜の居場所と秘密の弱点を探ることができる。聖遺物を運ぶ巡礼の一段が行方不明になったら、グループに次の冒険を促す。
DMは余暇システムをキャンペーンを一旦止めて息継ぎしながら、キャラクターが世界と繋がりを持てる機会だと考えることができる。キャラクターが町を離れている間にドラゴンが暴れまわり、プレイヤー・キャラクターが友や彼らが購入し、改築し、そして利益をあげていた宿を失ったなら、より興味深いことになるだろう。
余暇システムはキャラクターがキャンペーン全体を通して目指す長期目標を提供することの助けにもなる。城の建築も、キャラクターがお金を節約しながら彼らに所領を与えてくれる貴族を見つけて信頼を勝ちえるように、1レベルから始められるようになる。システムでもっとも価値がある行為の多くは何ヶ月にも及ぶ時間が必要で、それらは複数のレベルと冒険にまたがったものになる。
システムのことを話すなら、私たちはキャラクターが地域で信頼されたり長期目標を提供する単純なルール群の整備を目指している。さて、君たちはこれらについてどう考える?
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dのリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はレイヴンロフトのボードゲームやD&D RPGのサプリメント何冊かを手がけている。
2014年06月10日 編集
§ [DnD][5e] 『Starter Set』の装備ページ公開
WotC公式サイトの『Starter Set: Excerpt 2』で、『Starter Set』の装備表(一部)が公開されたですぅ。
表の部分は荷役や騎乗用のロバやラマにホースや馬具、酒や宿屋の宿泊費、食費が何種類もあって冒険の雰囲気が強調されてますぅ。
テキスト部分では、松明に照らし出す範囲の他に攻撃に使ったら1点の[火]ダメージを与えるなど、他の使い方のガイドラインを書いていたり、ゲーム用カードに習熟していればこれでゲームをするときの判定にボーナスを得られるなどの記述が、5eのコンセプトを表現していると感じたですぅ。
2022年06月10日 編集
§ [DnD][5e] SRD5のライセンスを読む
D&D第5版にはデータが抜粋されて掲載されているSystem Reference Document 5.1という文書が公開されていて、オープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0aに従えばそれを引用、改変して商業利用も可能ですぅ。
では、そのライセンスがどうなっているかをこのエントリでは解説しますぅ。
ただし、これは私の見解に過ぎないので、どうしても不安だなーと思う人は法律の専門家に相談した方がいいですぅ。
また、わかりやすくするためにライセンスの文書を翻訳しているけど、これも正式なものではないので、何か疑問があれば原文にあたるようお願いしますぅ。
ではまず、SRD5に書かれていることとは前後するけどオープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0aから読んでいくですぅ。
オープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0a 参考用日本語訳
以下の文書はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の所有物で、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社(“ウィザーズ”)の西暦2000年の著作物である。すべての権利を留保する。
1. 定義: (a)“寄与者”とはオープン・ゲーム・コンテントに寄与した著作権および、または商標権の所有者を意味する。(b)“派生物”とは翻訳(他のコンピュータ用言語へのものも含む)、取り込み、修正、補正、追加、拡張、更新、改良、編集、要約、あるいは他の形による既存の作品の作り直し、変形、あるいは適合などの派生作品を含んだ著作物を意味する。(c)“配布”とは再版、許諾、貸与、リース、販売、放送、公共陳列、通信、あるいはその他の方法で配布することを意味する。(d)“オープン・ゲーム・コンテント”とは、ゲームの仕組みで、手法、手続き、慣例を意味するが、その内容は製品の独自性までは拡張されず、さらに以前の作品の拡張や、寄与者によってオープン・ゲーム・コンテントであると明確に指定されているすべての内容や、このライセンスによって扱われるすべての作品を意味し、翻訳、著作権の下での派生作品を含んで春が、製品の独自性は特に除外されている。(e)“製品の独自性”とは製品名や製品のシリーズ名、ロゴ、外観的な包装を含んだ識別可能にする目印である。アーティファクト、クリーチャーのキャラクター、物語、筋書き、構想、主題要素、台詞、出来事、言語、挿絵、記号、意匠、描写、肖像、形式、配置、概念、主題や画像、写真やその他の視覚的または音声的表現、キャラクター、呪文、魔法、人物、集団、人格、肖像、特殊能力や類似のもの、場所、地域、環境、クリーチャー、装備、魔法や超常能力の効果、ロゴ、記号、画像デザインの名前や記述を含み、さらに製品の独自性の所有者によって製品の独自性として明らかに指定され、特にオープン・ゲーム・コンテントから除外されている商標や登録商標を含む。(f)“商標”とは寄与者によって自分自身や、オープン・ゲーム・ライセンスの寄与者によって寄与された製品や関連製品を識別するために使用されたロゴ、名前、マーク、署名、標語、デザインを意味する。(g)“使用”とは使用、配布、複写、編集、整形、修正、翻訳、その他のオープン・ゲーム・コンテントの派生物を作成することを意味する。(h) “あなた”とはこの文書に合意し受諾を受けた者を意味する。
2. 許諾: このライセンスはこのライセンスの条項の下でのみ使用できるとの通知を含んでいるすべてのオープン・ゲーム・コンテントに適用される。あなたはすべてのオープン・ゲームコンテントを使用する場合にそのような数値を添付しなければならない。このライセンスそのものにより許可されているものを除いてはいかなる条項もこのライセンスに追加したり削除することはできない。このライセンスの下で配布されるすべてのオープン・ゲーム・コンテントには他の条項や条件を適用することはできない。
3. 提案と承認: あなたはオープン・ゲーム・コンテントを使用することによって、あなたがこのライセンスの条項に同意したことを示すものとする。
4. 承諾と対価: このライセンスの使用に同意した対価として、寄与者はあなたに、このライセンスの条項に従って恒久的、全世界的、ロイヤリティ無料、非排他的にオープン・ゲーム・コンテントを使用する許可を与える。
5. 寄与者の典拠の表示:あなたが独自の作品をオープン・ゲーム・コンテントに寄与する場合、あなたの寄与物が独自に製作されたもので、あなたがそれをこのライセンスで運用するのに十分な権利を持っていることを表示する。
6. 著作権許諾の表示: あなたはこのライセンスの著作権表示の部分を以下のように更新しなければならない。著作権表示にはあなたが複写、修正、配布したオープン・ゲーム・コンテントの著作権表示の正確な文書を含むようにし、さらにあなたが配布する独自のオープン・ゲーム・コンテントの題名、著作権の日付、著作権の保持者の名前を著作権表示に追加しなければならない。
7. 製品の独自性の使用: 他のライセンスによって明示的に許可された場合や、それぞれの作品の独自性の要素の所有者から独自に合意を得た場合を除き、あなたは製品の独自性を使用しないことに合意する。これには互換性があることの表示も含まれる。あなたは商標や登録商標の所有者から独自の許可を得た場合を除き、すべての商標や登録商標とのオープン・ゲーム・コンテンツの作品との関係において互換性や同時使用可能などの表示をしないことに合意する。オープン・ゲーム・コンテントにおいて製品の独自性を使用することは、製品の独自性の所有権に対する異議を構成しない。製品の独自性の所有者は、オープン・ゲーム・コンテントに使用したとしても、製品の独自性のすべての権利、タイトル、利益を保持し続けるものとする。
8. 識別: オープン・ゲーム・コンテントを配布する場合、あなたが配布する作品のどの部分がオープン・ゲーム・コンテントにあたるのか、あなたは明確に示さなければならない。
9. ライセンスの更新: ウィザーズもしくはその指定した代理人はこのライセンスの更新版を配布することができる。あなたは下のオープン・ゲーム・コンテントがこのライセンスのいかなる版を使用していたとしても、このライセンスの公式版のうちいずれでも使用すれば、すべてのオープン・ゲーム・コンテントの複製、修正、配布ができる。
10. このライセンスの複製: あなたが配布するすべてのオープン・ゲーム・コンテントにはこのライセンスの複写を含めなければならない。
11. 寄与者の名前の使用: あなたは商売や広告において、そうしてもよいと書面による許可を得ない限りオープン・ゲーム・コンテントの寄与者の名前を使用できない。
12. 不遵守の場合: 法令、裁判所の命令、政府の規定などのために一部もしくはすべてのオープン・ゲーム・コンテントに関してこのライセンスの条項に従うのが不可能ならば、あなたはそれらが影響するオープン・ゲーム・コンテントを使用できない。
13. 終了: もしあなたがここに書いてあるすべての条項を遵守することに失敗しており、不履行に気づいて30日以内にそのような不履行を修正できなかった場合にはこのライセンスは自動的に終了する。このライセンスが終了してもすべての二次ライセンスは継続する。
14. 改正: もしこのライセンスの規定のいずれかが施行できない場合、そのような規定は施行可能にする最低限の範囲で改正されるものとする。
15. 著作権表示
Open Game License v 1.0a Copyright 2000, Wizards of the Coast, Inc.
System Reference Document 5.1 Copyright 2016, Wizards of the Coast, Inc.; Authors Mike Mearls, Jeremy Crawford, Chris Perkins, Rodney Thompson, Peter Lee, James Wyatt, Robert J. Schwalb, Bruce R. Cordell, Chris Sims, and Steve Townshend, based on original material by E. Gary Gygax and Dave Arneson.
これは大雑把にいえば、引用元を明示すればあなたの派生物にオープン・ゲーム・コンテントとして公開されている文書や画像などを使って、そのとき改変してもいいと許可するライセンスですぅ。
ただし、製品の独自性として特に書かれているものについては使ってはいけなくて、これがSRD5のライセンスにも大きく関わってくるですぅ。
そして、SRD5の法的情報が以下の通りですぅ。
法的情報
System Reference Document 5.1(“SRD5”)と総称されるファイルを複製、改変、および配布する許可は、オープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0aを使用することのみで認められる。
この資料はオープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0aを使用して公開されているため、この資料を使用する前に、そのライセンスの条件を読み、理解する必要がある。
オープン・ゲーム・ライセンスの文書そのものはオープン・ゲーム・コンテンツではない。ライセンスの使用方法は、ライセンスそのものに記載されている。
以下のものは、オープン・ゲーム・ライセンス バージョン1.0aの第1節(e)で定義されているように、製品の独自性として指定され、OGLの第7節に記載されている条件に従うもので、オープン・コンテントではない。Dungeons & Dragons, D&D, Player’s Handbook, Dungeon Master, Monster Manual, d20 System, Wizards of the Coast, d20 (商標として使用される場合), Forgotten Realms, Faerûn, 固有名詞(呪文やアイテムの名前に使用されるものを含む), 場所, Underdark, Red Wizard of Thay, the City of Union, Heroic Domains of Ysgard, Ever-Changing Chaos of Limbo, Windswept Depths of Pandemonium, Infinite Layers of the Abyss, Tarterian Depths of Carceri, Gray Waste of Hades, Bleak Eternity of Gehenna, Nine Hells of Baator, Infernal Battlefield of Acheron, Clockwork Nirvana of Mechanus, Peaceable Kingdoms of Arcadia, Seven Mounting Heavens of Celestia, Twin Paradises of Bytopia, Blessed Fields of Elysium, Wilderness of the Beastlands, Olympian Glades of Arborea, Concordant Domain of the Outlands, Sigil, Lady of Pain, Book of Exalted Deeds, Book of Vile Darkness, beholder, gauth, carrion crawler, tanar’ri, baatezu, displacer beast, githyanki, githzerai, mind flayer, illithid, umber hulk, yuan-ti.
ライセンスの第1節(d)に記載されているように、SRD5の残りの部分はすべてオープン・ゲーム・コンテントである。
というわけで、ここでD&Dなどのゲーム名や有名な地名、人名、モンスタの名前などを保護する条項があり、これらは使っちゃだめとなっていますぅ。
その他のSRD5にあるものは翻訳も含めてばんばん利用可能なので、私のサークルうなぎむらでもアドベンチャー集を出したり、SRD5の翻訳サイト5ejを運営できているですぅ。
というわけで、このエントリがSRD5を使って何か作ろうとしている方の一助になれば幸いですぅ。
§ [Ludus] コミケ100受かってた
今日はコミケ当落発表の日で、サークルうなぎむらは2日目東456のピ02bに配置されてたですぅ。
ということで、これから原稿地獄が始まるですぅ。
今回もD&D第5版関係で何か作る予定で、小説とかの既刊も持っていきますぅ。
うなぎむらのサイトでも告知しましたぁ。
2023年06月10日 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:熊狩り(1レベル)
今週の小冒険は1レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
街道の近くにある森から流れてきた熊が暴れて旅人に被害が出ているため、カーレリアの街道警備隊から討伐依頼が出る。
キャラクターたちはこの依頼によってカーレリアの近くにあるアディクの森を訪れ、熊退治に挑むことになる。
キャラクターたちが熊を討伐すればアドベンチャーは終了となる。
冒険への導入
カーレリアの街道警備隊の詰所に立て札が立てられる。「アディクの森に人の味を覚えた熊が出没。討伐を願う。報酬は金貨100枚」
アディクの森はカーレリアから半日ほど歩いた場所の街道外れにある。警備隊や街の人に話を聞くと、地元の者たちが採集のために行く場所でもあるので、できるだけ早く解決してほしいと言われる。
1.森の外縁
アディクの森の近くまで来ると、街道とは違うしんとした雰囲気が辺りを支配している。
森には人々が採集のために踏み固めてきた細い道がある。この道に沿って行動するなら「2.細い道」へ進む。
熊の足跡を調べてそれを追いたいなら、難易度12の【判断力】〈生存〉判定に成功する必要がある。成功すれば「3.足跡を追え」へ進む。失敗したなら、ここで手がかりは見つけられない。
2.細い道
細い道は人が1人通るのがやっとの踏み固められた道だ。獣の遠吠えらしい音が断続的に聞こえ、通る者に不安を感じさせる。
キャラクターたちがしばらく進むと、近くにある茂みの向こうから4匹のジャッカルが飛び出してくる。彼らは目が血走るほど血に飢えており、しゃにむに肉に食らいつこうとする。
倒してから様子を調べるなら、ジャッカルたちは痩せ衰えており、しばらく物を食べていなかったことがわかる。
道の側にある木には熊のひっかき傷がついている物もあり、そちらへ行くなら「4.広場」へ進む。
ジャッカル
小型・野獣、無属性
AC:12
hp:3(1d6)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(−1) | 15(+2) | 11(+0) | 3(−4) | 12(+1) | 6(−2) |
技能:〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:0(10XP)
鋭敏嗅覚・聴覚:ジャッカルは嗅覚と聴覚を使う【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群れ戦術:少なくとも1体のジャッカルの味方がクリーチャーから1.5m(5フィート)以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このジャッカルはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+1、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:1(1d4-1)[刺突]ダメージ。
3.足跡を追え
熊の足跡はこの辺りで一般的なブラック・ベアより一回り大きなブラウン・ベアのものである。それが人の味を覚えているなら一大事だ。
熊の足跡を追って行くと、その先にイバラの茂みがある。ここを通るなら難易度10の【敏捷力】セーヴィング・スローに成功しないと、1d10[斬撃]ダメージを受ける。切り払うなら、AC11、hp25を持つものとして処理すること。
足跡を追い進めるとちょっとした広場に出る。「4.広場」へ進む。
4.広場
木漏れ日が美しい広場だが、そこにはブラック・ベア2頭の腐りかけた死体や、小動物の死体など場違いなものが積み重ねられている。そしてその前には丸々と太ったブラウン・ベアが寝転がり、独占した肉を食っている。
お気に入りの場所に侵入されたブラウン・ベアは激怒し、すぐにでも殺して食べようと襲いかかってくる。
ブラウン・ベア
大型・野獣、無属性
AC:11
hp:34(4d10+12)
移動速度:12m(40フィート)、登攀9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 10(+0) | 16(+3) | 2(-4) | 13(+1) | 7(-2) |
技能:〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1(200XP)
鋭敏嗅覚:ベアは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
複数回攻撃:ベアは1回の噛みつき、および1回の爪で、2回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:8(1d8+4)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
結末
見事ブラウン・ベアを討ち取れば、街の人々からは熊殺しの冒険者と賞賛され、感謝される。もちろん報酬の100gpも手に入る。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。