2012年07月31日 ぼくらは誰も口をきくことができないけれど、エルヴィッサが何を地球の想い出にするかは明白だ。 編集
§ [DnD][4e] 『Menzoberranzanプレビュー:ドラウの派閥(Menzoberranzan Excerpts: Drow Factions)』
バート・キャロル悪意に満ちたドラウの力ある名家は、堕ちた女神の目にかなうようそれぞれたゆみない努力を捧げており、メンゾベランザンこそそうした驕慢の頂である。だがしかし、その積み重なった利己、放蕩、そして悪徳の奥を覗けば、豊かな歴史、文化、そして芸術を持つ壮大な文明を見つけることができる。このたまらない美と罪の二律背反こそ、ドラウの社会への強力な関心を呼び起こすものだ。この本で紹介される高名なアンダーダークの都市メンゾベランザンは、かの有名なドラウのレンジャー、ドリッズト・ドゥアーデンの出身地でもある。しかしこれは彼の物語ではない――これは君たちが紡ぐべき無数の物語だ。
『Menzoberranzan: City of Intrigue』は最大級の汎用性を持つようデザインされた。たとえ君がダンジョンズ&ドラゴンズのどの版を使っていたとしても、君はこの本に書かれているほぼすべてのことがらがゲームで使えることを知るだろう。君はこの本でドリッズトが生まれるよりも前の年代でも、蜘蛛の女王の戦争のまっただ中でも、あるいは現代のフォーゴトン・レルムだろうが、キャンペーンを設定して運営できる。メンゾベランザンは君が望むどんな方法ででも使える、君と君のプレイヤーたちが探検できるすべてを備えて待っている環境だ。
今日の『Menzoberranzan: City of Intrigue』のプレビューで、私たちは『第3章:ドラウの派閥』の内容を見ていく。
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メンゾベランザンのキャンペーン
悪のドラウのキャラクターで陰謀と裏切りに満ちた冒険を行なうことは、ほとんどの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のキャンペーンとは大きく異なった経験になりえる。これら6つの特徴は『Menzoberranzan: City of Intrigue』のキャンペーンが提示する精神を簡潔に示している。
1.君はドラウだ
このキャンペーン・セッティングでは、君は休暇で蜘蛛の都を訪ねた地上の住人という二足のわらじを履くことはできない。違う、君は住人なのだ。ドラウにせよ奴隷にせよ、貴族の子弟にせよ庶民にせよ、メンゾベランザンこそが君の故郷だ。これは君にとって地上エルフの悪意に満ちた宣伝を無視してD&Dのもっとも象徴的で影に潜んだ種族のひとつをロールする機会になる。
2.悪による支配
メンゾベランザンは悪の巣窟だ。ドラウの文化は裏切りと殺人が当たり前であり、それは快楽を求める行為でもある。このセッティングのドラウは日ごろからデーモンと乱痴気騒ぎをし、流血を伴なう見下げ果てた行為に手を染める。ドラウ社会の信条は巧妙に提示されるが、プレイヤーが幻惑されてはいけない。メンゾベランザンの住民は邪悪で移り気な嗜虐主義者で、彼らは自分たちの地位を他者へ苦痛と惨劇を味わわせることで向上させようとしている。
3.ロルスこそが至高
ドラウ社会ではロルス教団ほど、他のいかなる勢力より根を張っているところはない。千年を越えるドラウの宗教儀礼には他の神性も存在しているが、すべてはロルスから派生したもので、蜘蛛の女王の影でかろうじて見ることができる程度だ。ヴァイラウンやゴーナドウアのようなものはいくつかの時代で信者を持っていたが、ロルスへの信仰――そして恐怖――のせいで、少数しか存在しなかった。彼女がすべてで、彼女は孤独、そして彼女こそがドラウの宗教の中心に立っている。
4.すべてに身分が
混沌より生まれる存在にもかかわらず、ドラウの社会は非常に根強い身分によって支配されている。すべてのドラウは他者――他のドラウも含む――を3種類に分けている。
- 強者、これらはなだめて懐柔せねばならない(少なくとも彼らに取って代わるまでは)。
- 自分を高めるために利用できる者、できる限りあらゆる方法で奪い続けるための存在だ。
- 弱者、単純作業か捨て駒程度にしかならない役立たずだ。
ドラウの目で見れば、毎日は君の身分を向上させるか、邪魔者を排除する新たな機会に満ちている。
5.秘密は財産
ドラウは無鉄砲に未知へと突っ込む無思慮な野蛮人ではない。事実、メンゾベランザン人と呼ばれるメンゾベランザンの住民は、彼らの努力が及ぶ限りで非常に注意深く計算高い。富と力は確かに重んじられるが、真にドラウが取り引きするのは秘密である。情報は力であり、それを使うことで彼や彼女は身分を超えた力を行使できるのだ。ドラウの陰謀は伝説的で、それらのうちでも長期に及ぶ策謀はメンゾベランザンのキャンペーンでもその一部に不可欠なものである。
6.ここはアンダーダーク
冒険は都市の中だけに限定されない。ドラウの数多き陰謀はプレイヤー・キャラクターをアンダーダークの暗い深みへと向かわせることができる。ドラウはその冷酷さと悪徳において名高いが、彼らの息の根すら止めるクリーチャーが世界の深淵には存在する。その危険性にもかかわらず、一部のメンゾベランザン人は深淵に溢れる富を利用する機会には躊躇しない。影の道近くの暗がりの領域、そしてその向こうでも、アンダーダークの冒険は待ち受けている。
バート・キャロル
バート・キャロルは1980年からのD&Dプレイヤー(そしてイラストに塗り絵をした第1版の『Monster Manual』が好きだった)で、2004年からウィザーズ・オヴ・ザ・コーストで働いている。彼は現在D&Dのウェブサイトのプロデューサで、ブログもhttp://ourheroesjourney.wordpress.comで書いている。君は彼をツイッターで見つけることもできる(@wotc_bart)。
2013年07月31日 成功とは、楽しめたという事実のごく一部にしかすぎない。 編集
§ [DnD][4e][Dungeon] Dungeon216号(Dungeon Issue #216)
目次
編集部より:掘り出された財宝(Editorial: Treasure Trove)
出版されたアドベンチャーはすばらしい……特に一度も使ったことがないものは。
お熱いのがお好き(Some Like It Hot)
アンデッドのウィザードは星松谷の住民たちを炎で包もうとしている。このD&Dアドベンチャーは17~20レベルのキャラクター用だ。
霧河の鏖殺(Massacre at Misty River)
死したるゴブリンの王は新たな生を不幸なレンジャーの中に見つけた。このD&Dアドベンチャーは7~9レベルのキャラクター用だ。
陽はまた昇らぬ(The Sun Never Rises)
ドラウは太陽神の神殿で捕虜を取ったが、それは外交的な勝利よりも大きなものだった。このD&DアドベンチャーはD&Dエンカウンターズ“アンダーダークの隆盛(Rise of the Underdark)”シリーズの導入としてWinter Fantasy 2012で使われた。この冒険には6体の作成済み1レベル・キャラクターが附属している。
発表の遅れていた今月のDungeonでは、完全新作二本に加えて“アンダーダークの隆盛”の導入として使われたものが公開されましたぁ。
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2021年07月31日 編集
§ [DnD][5e] アドベンチャー:小鬼の穴(1~3レベル)
今回も初心に帰った1レベル用のやつですぅ。
データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方はよろしくお願いしますぅ。
冒険の概要
この冒険は1~3レベルのキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。
近頃ゴブリンが町外れの牧草地に出没し、家畜を盗む事件が頻発している。キャラクターたちはゴブリン退治を農場主のマルゴーから依頼される。
この事件は、近くに住むゴブリン、丸かじり族の元にホブゴブリンのアイルアとジェイサーがやって来たのが原因になっている。彼は丸かじり族を統制の取れた軍人として性根を鍛え直そうと色々な訓練をしており、牧草地の襲撃もその一環である。
ジェイサーを倒し、牧草地の平穏を取り戻せたら冒険は終了である。
冒険への導入
町で農場を営んでいるハーフリングのマルゴーが、牧草地がたびたびゴブリンから襲撃を受け、家畜を盗まれて困っているので、ゴブリン退治をしてくれないかとキャラクターに依頼がある。報酬は後金で20gpである。
1.牧草地
町外れの牧草地は最近何度か襲撃を受け、ゴブリンの足跡が残っている。難易度10の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、これを追跡してゴブリンの隠れ家を見つけることができる。隠れ家は町から2マイルほど離れた場所にある洞窟だ。
2.洞窟の入口
隠れ家の入口には2体のゴブリンが歩哨に立っている。しかし、彼らはアイルアとジェイサーのしごきで疲れ果て、ほとんど寝ている。これは気絶状態として扱い、難易度9の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功すれば、その横を通っていける。
洞窟に入って数歩のところには、細い紐の先に鍋などを吊るした警報が仕掛けてある。難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すればこれに気づけるが、そうでない場合、体をひっかけて音を立て、寝ているゴブリンを起こしてしまう。
ゴブリン
小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪
AC:15(レザー・アーマー、シールド)
hp:7(2d6)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(-1) | 14(+2) | 10(+0) | 10(+0) | 8(-1) | 8(−1) |
技能:〈隠密〉+6
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:共通語、ゴブリン語
脅威度:1/4(50XP)
器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。
アクション
シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。
ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
3.見張り所
洞窟の先にはちょっとした空間があり、そこにはゴブリンたちの食客であるウォーグが番をしている。
ウォーグ
大型・魔獣、中立にして悪
AC:13(外皮)
hp:26(4d10+4)
移動速度:50フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 13(+1) | 13(+1) | 7(-2) | 11(+0) | 8(-1) |
技能:〈知覚〉+4
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14
言語:ウォーグ語、ゴブリン語
脅威度:1/2(25XP)
鋭敏聴覚・嗅覚:ウォーグは聴覚あるいは嗅覚を使った【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標がクリーチャーであるなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、失敗したら伏せ状態になる。
3.訓練場
ここはゴブリンたちの居住区だが、その中心に広場が作られ、そこではゴブリンがへとへとになるまで訓練をしている。ここには6体のゴブリンがいるが、3体はへたり込んでおり戦闘に入っても伏せ状態のままで、自分のターンに立ち上がる。
彼らはアイルアとジェイサーのしごきに疲れ果てており、彼らから解放してくれるなら誰と組んでもいいくらいにやけになっている。
ゴブリン
小型・人型生物(ゴブリン類)、中立にして悪
AC:15(レザー・アーマー、シールド)
hp:7(2d6)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
8(-1) | 14(+2) | 10(+0) | 10(+0) | 8(-1) | 8(−1) |
技能:〈隠密〉+6
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:共通語、ゴブリン語
脅威度:1/4(50XP)
器用な脱出:ゴブリンはそのターンにボーナス・アクションとして離脱あるいは隠れ身アクションを行なえる。
アクション
シミター:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。
ショートボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
3.隊長の部屋
この洞窟で一番いい部屋はホブゴブリンのアイルアとジェイサーが乗っ取り、隊長の部屋として使っている。彼らにゴブリンたちをいじめている意識はなく、過酷な訓練を割り当てることで怠惰をやめさせ、優秀な兵士として育成しようとしているその熱意は本物だ。もちろん、キャラクターたちはそれを止めようとする敵である。
ホブゴブリン
中型・人型生物(ゴブリン類)、秩序にして悪
AC:18(チェイン・メイル、シールド)
hp:11(2d8+2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 12(+1) | 12(+1) | 10(+0) | 10(+0) | 9(-1) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:共通語、ゴブリン語
脅威度:1/2(100XP)
武の有利:ターンに1回、無力状態ではないこのホブゴブリンの味方がクリーチャーの5フィート以内にいるなら、そのクリーチャーを目標にした武器攻撃がヒットした場合、このホブゴブリンは追加で7(2d6)ダメージを与える。
アクション
ロングソード:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[斬撃]ダメージ、あるいは両手で持っている場合、6(1d10+1)[斬撃]ダメージ。
ロングボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程150/600フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。
結末
アイルアとジェイサーが追放されれば、丸かじり族は怠惰なゴブリン生活に戻る。家畜泥棒も収まるだろう。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。
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