ネコぶんこ


2012年08月21日 「時に忘れられた家に、ようこそ」 編集

§ [DnD] メンゾベランザン小史

明日からのエンカウンターズもドラウがテーマなことだし、メンゾベランザンの大まかな歴史をつらつらと書き出したですぅ。

上古

デイル暦前3917年

三界無宿のメンゾベラ(Menzoberra, the Kinless)、ロルスの召命によりサーイの地下、大バーエリュンデン(Great Bhaerynden)から七氏族をノースダークへ導き、メンゾベランザンを創始する。

デイル暦前3864年

勢力を伸張して家格第一位となったベンレ家、ナサドラ家(House Nasadra)とススリル家(House S'sril)を追放。追放者たちは後にチェド・ナサド(Ched Nasad)を創始する。

以後、主だった外敵がいなくなったこともあり数千年に渡りドラウ同士の内部抗争が続く。この状態はロルスが好む混沌でもある。

1st~2nd期

デイル暦1297年

ドゥアーデン家(House Do'Urden)、家格第四位のディヴィア家(House DeVir)を実力行使で滅ぼし、家格第九位となる。

ドリッズト・ドゥアーデン(Drizzt Do'Urden)誕生。

デイル暦1297~1328年の間

ドリッズト・ドゥアーデンがムーン・エルフのエリファインを助け、ドゥアーデン家はロルスの寵を失う。

デイル暦1328年

ドリッズトの父にして師父ザクネイフィン・ドゥアーデン(Zaknafein Do'Urden)、ロルスの寵を取り戻すため生贄となる。

ドリッズト・ドゥアーデン、メンゾベランザンを脱出。

ザクネイフィン、アンデッドとして復活しドリッズトの追跡を開始。

デイル暦1338年

ドゥアーデン家家長マリス・ドゥアーデン(Malice Do'Urden)らはブレガン・ダエルス(Bregan D'aerthe)の傭兵に力を借りた家格第五位のフネット家(House Hun'ett)を退け、ドゥアーデン家を家格第八位とする。

ザクネイフィン・ドゥアーデン消滅。マリス死亡。ドゥアーデン家はその勢力を大きく減ずる。

デイル暦1357年

ミスラル・ホールの戦いでドリッズトを除くドゥアーデン家の構成員が全滅。

デイル暦1358~1359年

神格が力を失った“災厄の時(Time of Troubles)”に乗じてサイオニック能力者を多く擁するオブロドラ家(House Oblodra)が他家に攻撃を加える。後にオブロドラ家はベンレ家と背信への怒りで降臨したロルスのアヴァターによって攻撃され、大打撃を受ける。

ミスラル・ホールへの攻撃中、数千年の間都市に君臨した“ベンレ家の慈母”ことイヴォンネル・ベンレ(Yvonnel Baenre)戦死。以降、ベンレ家はイヴォンネル存命時ほどの力を持てなくなる。

3e期

デイル暦1372年

この年の8月28日に“ロルスの沈黙(Silence of Lolth)”発生。ロルスが信者に信仰呪文を与えなくなる。

ジャーズレド・チャウルッシン(Jaezred Chaulssin)などロルスと女性の支配を覆そうとする男性や、反ドラウ勢力がドラウの都市を攻撃する。“蜘蛛の女王の戦争(War of the Spider Queen)”が始まる。

チェド・ナサド壊滅、メンゾベランザンでも市街戦。

“ロルスの沈黙”はロルスがより強大な神格となるべく、アビスからデーモンウェブ・ピットの一部を切り離していたのが原因。

デイル暦1373年

この年の3月28日に“ロルスの沈黙”が終わる。ロルスはより強力な神格として復活し、この事件を追っていたイヴォンネル・ベンレの三女クエンザル・ベンレ(Quenthel Baenre)をアラクティニリス(Arach-Tinilith)の女主人としてメンゾベランザンに遣わす。

4e期

デイル暦1479年以降

この時代、メンゾベランザンの実質的な支配者はクエンザル・ベンレ。

ロルス、呪文荒廃で失われた“織”を“魔織(Demon Weave)”として再構築しようと企み、ドラウを召命する。


2013年08月21日 奈良法師栗子山までしぶりきていか物の具をむきぞ取らるる 編集

§ [Promiscuus] じりじり焼かれる感

陽が傾いてきたら窓から西日が射し込み焼かれている感覚になるので地下室とかにあこがれる今日この頃ですぅ。


2014年08月21日 編集

§ [Promiscuus] ドメイン名取得

十九日に調べ物をしていたら丁度きりのいい日付だったのでドメインをとってしまったですぅ。サイト公開は九月半ばくらいになりそうですぅ。


2021年08月21日 編集

§ [DnD][GnG][5e] アドベンチャー:反乱の狼煙(3レベル)

Gears & Gigantes用のアドベンチャーですぅ。今回も先週からの続きですぅ。

また、現在イエローサブマリンさんに第5版用のアドベンチャー集『駆け出し勇者の小冒険』、そして新作の『冒険者夜話』を1650円(税込)にて依託中ですぅ。さくっと遊べるシナリオをお探しの方はよろしくお願いしますぅ。

冒険の概要

この冒険は3レベルのキャラクター3~5人向けの短時間で終わるアドベンチャーである。ギアの建造用初期資金は7500~10000gpを推奨する。

ルーネス村を乗せた浮島はついにディル・マディオの領内に入った。目指すは反乱者の拠点、ラヴィニンの町である。

ラヴィニンへの道中、道が岩に塞がれている場所がある。これはディル・マディオが反乱者たちを分断するために行なったことで、岩をどける作業を少ししておけば、後続の者たちがラヴィニンに予定通り到着できる。

ラヴィニンに到着すると、ディル・マディオへの反乱が思ったより大規模なことで、傭兵たちが腕を売り込みに来ている。彼らを動かすのは最終的には金と利であるため、交渉を行なう必要がある。

これらのことをしているうちに、ディル・マディオもラヴィニンへ攻勢をかけてくる。これまでの道のりでまとめた勢力で防衛するか、あるいはラヴィニンが陥落するとアドベンチャーは終了となる。

冒険への導入

ルーネス村を乗せた浮島は、ディル・マディオの領内にあるラヴィニンの町へ向かっている。ラヴィニンは反乱者が拠点にしている町で、予定通りに行けば浮島が到着するまでには戦力が集結できるはずだ。

1.道を塞ぐ岩

浮島が飛行中、峡谷の道が岩に塞がれていると報告してくる。これはおそらくディル・マディオの軍による妨害工作で、ラヴィニンへ向かう反乱者を足止めするためのものだ。

キャラクターたちはここで岩をどけるために難易度20の【筋力】判定を行なうことができる。ただし、浮島が逗留しつづければ敵が襲ってくるかもしれないため、挑戦できるのはキャラクター1人につき1回だけだ。

誰か1人でも成功すれば、ラヴィニンへの援軍は遅滞なく到着できる。

2.ラヴィニンの町

ラヴィニンの町は人口3000人ほどで、宿やギアの工房も数軒ある交通の要衝だ。町は小高い丘の上にあり、周囲を城壁で囲まれている。

この街はジョウ・マーティスが秘密裏に築いてきた反乱組織の者が多いため、到着すると町をあげた歓迎の雰囲気になる。浮島は補給作業に入り、キャラクターたちはしばらく自由行動をしていいと告げられる。

3.傭兵たち

町に降りるとセアラ・マーティスと何人かのギア乗りが交渉をしている。彼らはこの辺りを拠点にしていた傭兵で、金や条件次第ではこれからの戦に力を貸すと言っているのだ。

彼らはかなりふっかけた条件で取引を持ちかけているため、セアラは半ば交渉をあきらめている。ここでキャラクターたちが助け船を出すなら、難易度18の【魅力】〈説得〉判定を行なうこと。成功すれば、セアラが呑める条件で交渉がまとまる。

4.ディル・マディオ軍あらわる

傭兵たちとの交渉を終え、宿に逗留する準備をしたところで、衛兵が町の鐘を鳴らす。浮島を発見したディル・マディオ軍が襲撃をしかけてきたのだ。

襲撃してきたのはパンツァー・タイガー4体である。道中の岩を排除していない場合、ここに2体追加する。傭兵を雇っていない場合、パンツァー・ヴァルチャーを1体追加する。

パンツァー・ヴァルチャー

超大型・人造、中立にして悪


AC:12(外皮)

hp:42(5d12+10)

移動速度:10フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 10(+0) 15(+2) 6(-2) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:3(700XP)


鋭敏嗅覚・知覚:ヴァルチャーは視覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群狼戦術:少なくとも1体のヴァルチャーの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヴァルチャーはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴァルチャーは1回のくちばしおよび1回の鉤爪で2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:12(3d6+2)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:15(3d8+2)[斬撃]ダメージ。

マスケット:遠隔武器攻撃:攻撃+0、射程40/120フィート、目標1体。ヒット:12(2d12)[斬撃]ダメージ。

パンツァー・タイガー

大型・人造、無属性


AC:12

hp:37(5d10+10)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 14(+2) 3(-4) 12(+1) 8(-1)

技能:〈隠密〉+6、〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:2(450XP)


飛びかかり:パンツァー・タイガーがクリーチャーに向かって最低20フィートの直線移動し、同じターンに爪の攻撃がヒットしたなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。目標が伏せ状態なら、タイガーはボーナス・アクションとして目標に噛みつき攻撃を行なうことができる。

踏みしめ:パンツァー・タイガーは伏せ状態をもたらす効果に対する判定、セーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d10+3)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d8+3)[斬撃]ダメージ。

ピストル:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/90フィート、目標1体。ヒット:12(2d10+2)[刺突]ダメージ。

5.アルカーン兄弟

パンツァー・タイガーの襲撃が始まってから5ラウンド後、彼らを率いているディル・マディオ配下の戦士、アルとカーンの兄弟が現われる。彼らはアルカーン兄弟と名乗り、この辺りで気ままに略奪をしている無法者だ。彼らのデータは狂戦士(Berserker)を使用する。

アルカーン兄弟用ツェルプはアルが赤、カーンが青の塗装で、ディル・マディオが与えた異世界の武器、ビーム・スピア、そしてリボルバー・ピストルで攻撃力を強化されている。

援軍が間に合わない場合パンツァー・ヴァルチャーを1体、傭兵を雇っていない場合、パンツァー・タイガーを3体追加する。

アルカーン兄弟用ツェルプ

超大型・人造、中立にして悪


AC:15(キャスト)

hp:130(最大130)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 13(+1) 17(+3) 9(-1) 11(+0) 9(-1)

感覚:受動〈知覚〉10

言語:共通語

脅威度:5(1800XP)


ギアの耐性:ギアの搭乗者はそれを直接目標にした、または精神感応で受けた効果以外からの消耗状態、石化状態、毒状態、麻痺状態、麻痺状態、魅了状態への完全耐性を持つ。

精神感応:このギアが受ける[精神]ダメージはギアのコクピットに搭乗しているクリーチャーが受ける。搭乗者がいない場合、ギアは[精神]への完全耐性を持つ。

機械の膂力:オークのツェルプが重い物を動かしたりこじ開けたりする【筋力】判定に有利を得る。

向こうみず:自身のターンの開始時、アルカーン兄弟用ツェルプはそのターンに行なうすべての近接武器攻撃に有利を得ることができるが、次の自身のターンの開始時まで自分に対するすべての武器攻撃に有利を与える。

アクション

ギア用ビーム・スピア:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い10フィート、目標1体。ヒット:27(6d8+3)[光輝]ダメージ。

ギア用リボルバー・ピストル:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程40/120フィート、目標1体。ヒット:17(4d8+1)[刺突]ダメージ。

パンツァー・ヴァルチャー

超大型・人造、中立にして悪


AC:12(外皮)

hp:42(5d12+10)

移動速度:10フィート、飛行60フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
15(+2) 10(+0) 15(+2) 6(-2) 12(+1) 7(-2)

技能:〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:3(700XP)


鋭敏嗅覚・知覚:ヴァルチャーは視覚あるいは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群狼戦術:少なくとも1体のヴァルチャーの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このヴァルチャーはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

複数回攻撃:ヴァルチャーは1回のくちばしおよび1回の鉤爪で2回の攻撃を行なう。

くちばし:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:12(3d6+2)[刺突]ダメージ。

鉤爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:15(3d8+2)[斬撃]ダメージ。

マスケット:遠隔武器攻撃:攻撃+0、射程40/120フィート、目標1体。ヒット:12(2d12)[斬撃]ダメージ。

パンツァー・タイガー

大型・人造、無属性


AC:12

hp:37(5d10+10)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 14(+2) 3(-4) 12(+1) 8(-1)

技能:〈隠密〉+6、〈知覚〉+3

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:2(450XP)


飛びかかり:パンツァー・タイガーがクリーチャーに向かって最低20フィートの直線移動し、同じターンに爪の攻撃がヒットしたなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。目標が伏せ状態なら、タイガーはボーナス・アクションとして目標に噛みつき攻撃を行なうことができる。

踏みしめ:パンツァー・タイガーは伏せ状態をもたらす効果に対する判定、セーヴィング・スローに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:13(2d10+3)[刺突]ダメージ。

爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:11(2d8+3)[斬撃]ダメージ。

ピストル:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/90フィート、目標1体。ヒット:12(2d10+2)[刺突]ダメージ。

結末

アルカーン兄弟を撃退すると、反乱軍はラヴィニンの町で援軍を含めた組織を整える時間を得られる。このままディル・マディオとの対決へ進もう。

ここでキャラクターたちが敗北しても、浮島に乗せられるだけの反乱者を乗せて脱出できるが、援軍や傭兵は連れて行けない。厳しい戦いを強いられるだろう。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。