2010年07月19日 「言葉をもっておゆき、盗っ人」 [長年日記]
§ [DnD][4e][ChaosScar] Corwin Riddle『堕ちたる鉄槌(The Hammer Falls)』Dungeon #179(2レベル)
『堕ちたる鉄槌』は渾沌の跡(Chaos Scar)を舞台とした2レベル・キャラクター5人向けの短編シナリオである。キャラクターたちは力のために地獄へ魂を売り渡したドゥエルガルの一族が占拠する廃棄された鍛冶場へ向かう。その中で、ドゥエルガルは隕石の欠片によって穢された溶岩の川に隠された秘密を発見するため一心不乱に働いている。
君たちが鍛冶場に近づくと強烈な硫黄の悪臭が漂ってきた。工房が長い間使われていなかったのは痛み崩れていることからも明らかだ。壁の上のほうは崩れ落ち、さびた道具が入り口の周りに散らばっているが、蒸気と煙は壊れた煙突から出ており、金床の上で響くかすかな槌音が壊れた壁の向こうから聞こえてきた。
§ [DnD][4e][ChaosScar] Scott Fitzgerald Gray『砕かれた泉(The Splintered Spring)』Dungeon #179(3レベル)
『砕かれた泉』は3レベル・キャラクター向けのシナリオである。それは地底湖とその上層を舞台とする。不気味なクモの異常発生は王の長城(King's Wall)付近の土地で魔法のアイテムが盗まれる原因となっている。キャラクターたちが調査をすると、ドルゴーント率いるファウルスポーンの一党が隠れ家――渾沌の痕に惹かれた異形の教団の前哨地――に潜んでいることがわかる。
進路からの微風はかすかな水気を含んでいる。隆起した岩のとげが川床を囲み、立ちのぼるもやもやとした霧が君たちの視界を阻害する。地表から噴き出ている力強い地底の泉はその周りに冠のように立つ岩の破片に囲まれている。泉からは細い流れが勢いよく小さな湖へと注ぎ込んでいる。湖には表面が数フィートの岩が小島のように点在している。クモの足跡はこれらの小島のうち最も近いものにまっすぐ向かって消えている。