2012年02月01日 「大部分の人は、この業界が好きだったから身を置いていたんだ。すごくハッカー的だった。ビジネススクールにも行かず、ルールも知らない。ただ手探りで進んでいったのさ。現実世界について何も知らないという“幸せな無知”が、みんなを結びつけたんだね」 [長年日記]
§ [DnD][4e][HotEC] 『元素の報酬(Elemental Rewards)』
『Heroes of the Elemental Chaos』プレビュー
バート・キャロル火と土を統べる者。風と水の王。『Heroes of the Elemental Chaos』は“元素の渾沌”とそこに棲むプライモーディアルなる存在に関連するプレイヤー・キャラクターを作成するための決定版ソースブックである。それは自然世界の英雄に元素がどう影響するかを示し、プレイヤーに元素を主題にしたキャラクター・オプションを提示する。
下方次元界から放たれた元素のエネルギーは、他の次元界へと飛び火し、秘術呪文が運ぶ魔風、天界の雷霆、そして次元界の性質に影響された種族やクリーチャーとしてあらわになる。このエネルギーは竜の住処で奪い取ったり、強力な元素の存在からの重要な命令を達成した者に与えられる魔法の財宝に隠れているかもしれない。この項には冒険者がこれらの冒険で得るかもしれない魔法の報酬が記されている。
下方次元界の魔法は多くのアイテムに影響している。炎を噴き上げる剣はどこかからその炎を得なければならない。英雄を空に持ち上げるブーツはその力を風の元素から得ているのかもしれない。よく知られた多くのアイテムが次元界の特質を帯びている一方で、元素との強力な関連性を示す特定のアイテムは、おそらく下方次元界から長らく失われたままの存在である。その他のアイテムはそれらの次元界でエレメンタルの手により鍛えられたもので、いくつかの魔法の物品はおそらくプライモーディアルの影響に終焉をもたらした創世の戦いで使われた、忘れられた時代の遺産である。
鎧
元素の力が込められた魔法の鎧は元素のエネルギーに対する防御をいくばくか提供するか、それを役立てることができる。
ブラスバーン・アーマー
黄銅城で鍛えられたブラスバーン・アーマーは、イフリートのために戦う傭兵たちに欠けているイフリートの戦士が持っている元素への抵抗を与えるものである。
ブラスバーン・アーマー | レベル5+/アンコモン | ||||
Brassburn Armor/黄銅焼きの鎧 | |||||
この鎧が君を燃やすことは無いが、君は熱が黄銅の環や板から放射されていることを感じる。 | |||||
5レベル | +1 | 1000gp | 20レベル | +4 | 125000gp |
10レベル | +2 | 5000gp | 25レベル | +5 | 625000gp |
15レベル | +3 | 25000gp | 30レベル | +6 | 3125000gp |
鎧:チェイン、スケイル | |||||
強化ボーナス:AC | |||||
特性 | |||||
使用者は[火]の継続的ダメージに対するセーヴィング・スローに+2のアイテム・ボーナスを得る。 | |||||
[A]攻撃パワー(オーラ、火)◆一日毎(即応・対応) | |||||
トリガー:使用者が敵の攻撃によるダメージを受ける。 | |||||
効果:使用者は使用者の次のターン終了時までオーラ・1を活性化させる。オーラに進入したか内部でターンを開始したクリーチャーは3+(鎧の強化ボーナス)の[火]ダメージを受ける。1体のクリーチャーはこのダメージを1ターンにつき1回のみ受ける。 |
武器
“元素の渾沌”の全域では次元界一のつわものが得物とするための強力な武器が鍛えられている。
タイダル・ウェポン
タイダル・ウェポンはうつろな頭部が水の元素で満たされており、それには潮汐の力を利用するための魔法が織り込まれている。振るうたびに武器は君を戦場の深淵へと運び、君が傷を癒す時、その鎚は君の怒りを下される新たな敵を引き寄せてくる。
タイダル・ウェポン | レベル4+/アンコモン | ||||
Tidal Weapon/潮汐の武器 | |||||
頭部が水の入った拳状に形作られたこの強力な武器は、君が元素のエネルギーを使うごとにその力を発揮する。 | |||||
4レベル | +1 | 840gp | 19レベル | +4 | 105000gp |
9レベル | +2 | 4200gp | 24レベル | +5 | 525000gp |
14レベル | +3 | 21000gp | 29レベル | +6 | 2625000gp |
武器:ハンマー類 | |||||
強化ボーナス:攻撃ロールおよびダメージ・ロール | |||||
クリティカル:修正ごとに+1d4ダメージ、および目標は伏せ状態になる | |||||
特性 | |||||
使用者がこの武器を使用した[酸]、[電撃]、[火]、[雷鳴]、あるいは[冷気]キーワードを持つ攻撃パワーを1体以上の目標にヒットさせた時、使用者はこの武器の強化ボーナスの半分(最低1)までのマスをシフトすることができる。 | |||||
汎用パワー◆一日毎(フリー・アクション) | |||||
トリガー:使用者がこのターンに底力を使用した。 | |||||
効果:使用者から5マス以内のクリーチャーを1体選ぶ。使用者はそのクリーチャーを4マスまで引き寄せる。 |
元素の恩寵
元素の精霊やその他の存在は手柄を挙げたしもべに、しばしば元素への指揮権を与えて報酬とする。冒険者はそのような存在と友誼を結ぶか、元素のエネルギーのみなもとを探し出すか、あるいは“元素の渾沌”である次元界の崩壊に巻き込まれるなどすることで、“元素の恩寵”を得られるかもしれない。
これら元素の賜物は代替的報酬で、装備部位を占有せずに魔法のアイテムのように扱われて5レベル後に消滅する(『ダンジョン・マスターズ・ガイドII』参照)。
ギフト・オヴ・ケイオス
奇妙で、予測できず、時々危険にもなるギフト・オヴ・ケイオスを探すのは、狂人だけだ。英雄はしばしばこの元素の賜物を強力なスラードを倒した後や混沌魔法が充満した場所で得る。
ギフト・オヴ・ケイオス | レベル13/アンコモン |
Gift of Chaos/混沌の賜物 | |
君の歩みには、君にすらいつ混沌に運命を乗っ取られるかわからない予測不可能性がつきまとう。 | |
代替的報酬:元素の恩寵 | 17000gp |
[C]攻撃パワー◆一日毎(フリー・アクション) | |
トリガー:使用者の攻撃ロールあるいはセーヴィング・スローの出目が1あるいは20だった。 | |
効果:d6をロールして効果を決定する。 | |
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プライモーディアルの欠片
暁の戦の遺産は次元界じゅうに散らばっている。そのいくつかは奇妙で不可解なため、それらの目的と機能は忘却の彼方にある。他は元素の力でうなり、通りすがった者に彼らの力を求めさせる。
プライモーディアルの欠片は元素のエネルギーが滲みこんだ結晶の断片で、その多くは2インチも無い。キャラクターはプライモーディアルの欠片を彼ら彼女の肉体か皮膚に埋め込んで固定することで使用できる。プライモーディアルの欠片は装着者を元素のクリーチャーへと変異させ、彼らの運び手が操るもっともありふれた元素魔法を強化する。
キャラクターはいちどに1個のプライモーディアルの欠片からしか利益を得ることができない。
ペイル・トゥース
伝説によればほとんど忘れられた冷気の元素大公クリョナクスは、今はもう知るものもいない山の頂上で二者があいまみえた時、その牙をモラディンの鎧に砕かれたという。それはそのぎざぎざの残骸がまだそこの地面に散らばっていることも伝えている。
ペイル・トゥース | レベル7+/レア | ||
Pale Tooth/蒼白の牙 | |||
この乳白色をした欠片のひんやりとした手触りは、裡に秘められた元素の力を示している。 | |||
7レベル | 2600gp | 27レベル | 1625000gp |
17レベル | 65000gp | ||
その他の魔法のアイテム:プライモーディアルの欠片 | |||
特性 | |||
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[C]攻撃パワー◆一日毎(フリー・アクション) | |||
トリガー:使用者が敵の攻撃により[冷気]ダメージを受けた。 | |||
攻撃:近接範囲・爆発1(爆発内の敵):(この欠片のレベル)+5対“頑健” 17レベル:近接範囲・爆発2 27レベル:近接範囲・爆発3 |
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ヒット:目標は使用者の次のターン終了時まで動けない状態となり[冷気]への脆弱性5を受ける。 |