2012年10月19日 子牛肥育囲い [長年日記]
§ [DnD][4e] 2012年9月16日~序
“ささやきの市場”での戦いから半年が経った。物質界はひと時の平穏を取り戻し、彼らが出るほどの大きな事件もなかったため、世界殺しの冒険者たちはそれぞれの道で成功をおさめていた。
アゼリはサトリアヌスから独立して自分の森を持ち、その地を護っていた。翼持つ神々の御使いがしろしめす森は、近隣に住む定命の者たちから崇拝される聖地となり、動物たちが平穏のもとに暮らすようになった。
エスペランザは自らの次元界にエラドリンやエルフたちにヒューマンとの共生を説いていた。それは、誕生に際した日蝕で示された滅びの子となる予言を、旧習に縛られぬ新世代の誕生によって成就させた滅びの子の姿だった。
グスタフもカーレリアの盗賊ギルドから独立し、天の島々との交易で賑わうデュンケリアに自らのギルドを建てた。その組織は、荒事となれば最前線で戦う長を支援するために動く後方支援部隊でもある。
セヴンは各地を放浪して軍学を講義しながら、傭兵たちと誼みを通じていた。彼がひとたび号令すれば、命知らずの荒くれ者たちがそれこそ国を作れるほど集まる。しかしそれは、もはや彼が十全に才を振るえるいくさ場がこの物質界から失われたことも意味していた。
だが、彼らの冒険は終わらない。
地に平穏が訪れても、天にはいまだ動乱あり。それを告げる使者が、星幽の果てから彼らのもとへと向かっていた。
アゼリ・アダナ(ロングトゥース・シフターのガーディアン/ウォーデン/ホーンド・チャンピオン/エグゾールテッド・エンジェル21):。嵐や吹雪などいろいろな現象を起こして周囲の味方を護る自然の戦士。ケモ要員。プレイヤはアシタカ氏。
エスペランザ(エラドリンのスカラー/メイジ/スペルストーム・メイジ/エルフ・ハイ・メイジ21):冷気を支配する力をより研ぎ澄ました秘術使い。トリガーハッピー。プレイヤは荒原の賢者氏。
グスタフ・トラップ(ヒューマンのグルームロート・エミッサリー/シーフ/パラゴン・シーフ/レジェンダリィ・シーフ21):速くて痛い弓使いから転向した剣士。装甲は心許ない。バックスタブ人生。プレイヤは森聖氏。
セヴン(ドワーフのマーセナリー/ウォーロード/キャプテン・オヴ・フォーチュン/ウォーマスター21):斧を偏愛するドワーフ。飛び込んできた敵はひどい目にあう。キャプテンにしてジェネラルにしてマスター。プレイヤは隠者氏。
キャンペーンも神話級に突入したので、ちょっとゲーム内時間に余裕を持たせ、あらためてPCの立場や勝ち得たものを描写するオープニングを行なって、もはや神々とすら伍しかねない力を得たことを強調したですぅ。
DnDはだいたいPCと同格かそれ以上との敵を相手にするため、スタート地点に近い物質界の共同体ではどんな感じで扱われているのかを意識して描写すると遠いところまできた感覚が味わえるですぅ。