2012年10月28日 極端走り [長年日記]
§ [DnD][4e] セッティング用シナリオ紹介
4eで単体リリースされた各世界セッティング用シナリオの紹介ですぅ。いずれも何度かのセッションで終わらせる設計になっているですぅ。
『スペルガルドの笏塔』、『失われし王冠を求めて』の敵は『Monster Vault』などで調整することをおすすめしますぅ。
『スペルガルドの笏塔』/『Scepter Tower of Spellgard』[Amazon.com]
フォーゴトン・レルムが舞台の、スペルガルド要塞の廃墟の守護者であり訪れた者が知りたいことを幻視するレイディ・サハレルと、彼女をめぐる陰謀を描いたシナリオですぅ。
“この地を訪れる者のほとんどは危険を冒してでも知りたい何かを持っている”という非常に魅力的な背景はあるけど、シナリオの大半がダンジョンの探検になってしまうのはちょっと残念ですぅ。このあたりプレイヤはPCの知りたいことを強調し、DMもそれをクエストとして拾ったり狂言回しのNPCを活用するなどして補完していくと、一味違った雰囲気をつけられると思いますぅ。
データも今となっては古いほうなので、適宜調整したほうがいいですぅ。
2~4レベル向けで、『フォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド』の「ラウドウォーター」などを終わらせた2レベルPCが挑むとちょうどいいようにはなっているけど、物語に関係があるわけではないですぅ。
『失われし王冠を求めて』/『Seekers of the Ashen Crown』[Amazon.com]
ちょっとしたシャーンの下水掃除だったはずが、アーティファクトのかけらを手に入れたPCたちがとんでもない事件に巻き込まれるエベロンを舞台としたシナリオですぅ。偶然パーツのひとつを手に入れたPCたちが争奪戦に巻き込まれるあたり、ルパン三世のTVスペシャルみたいなノリでもいけると思いましたぁ。
戦闘遭遇はPCの想定平均レベルより上のレベルになっているものが多く、アーティファクトで戦力が底上げされるとはいえちょっと厳しめかもしれないですぅ。
2~5レベル向けで、『エベロン・キャンペーン・ガイド』の「予言のマーク」を終わらせた2レベルPCが挑むとちょうどいいようにはなっているけど、物語に関係があるわけではないですぅ。
『Marauders of the Dune Sea』[Amazon.com]
砂の嵐に隠されたエイサスに緑があった時代の遺跡を探検するオーソドックスなダンジョンものに荒野の野盗団や秘術で世界を支配する魔王などの影をちらつかせた、Dark Sun用のシナリオですぅ。
遺跡を探検して財宝を探す単純なシナリオだからこそ、野盗団や魔王がスパイスとしてくどくなりすぎず、うまいアクセントとしてエイサスの特異さを紹介できる良シナリオですぅ。特にシナリオのフィナーレが敵の強大さをアピールしつつPCのアクションとしてもかっこいいものになってるのがいいですぅ。
シナリオの舞台になるダンジョンの造りは単純で、どちらかというと戦闘遭遇の楽しみに重点が置かれているですぅ。戦闘のバランスも『モンスター・マニュアル3』での見直しを経た後のものなので、より洗練されてますぅ。
2レベル向け(終了すれば4レベルになる予定)で、『Dark Sun Campaign Setting』の「Sand Raiders」などを終わらせた2レベルPCが挑むとちょうどいいようにはなっているけど、相変わらず物語に関係があるわけではないですぅ。
『Halls of Undermountain』[Amazon.com]
これは先の三本とは少し違ってフォーゴトン・レルムのウォーターディープ地下に広がる大ダンジョン、アンダーマウンテンを舞台にしたシナリオを三本収録したものですぅ。
ただし、各シナリオとも敵のデータは『Monster Vault』を参照する形式になっていて、これ一冊ではプレイできないですぅ。
また、これはアンダーマウンテンの紹介サプリメントでもあるのでその他の有名な場所やモンスタなど、アンダーマウンテンを舞台にしたシナリオを自作するための素材も豊富に揃ってますぅ。
収録シナリオはいずれも1~5レベル向けで、どれでも好きな順にプレイできるですぅ。