ネコぶんこ


2014年01月02日 [長年日記]

§ [Promiscuus] ジオニズム芸術

今日はケンプファーが一年戦争期のジオン軍モビルスーツでなぜ特定の言語として由来が明らかなものであるのかをつらつらと考えていたですぅ。

そこで、まずはジオンのモビルスーツが無国籍な記号っぽい名前である理由を考えると、これは宇宙コロニーが地球のさまざまな地域からやって来た移民による社会なので、特定の言語を由来にしていると軋轢が生じるおそれがあること、さらには戦争中に報道などで連呼されるモビルスーツの名称を利用してジオン国民の統一意識を醸成するためだという前提を準備したですぅ。

これらの命名規則の底流にあるのは、ズムシティに建つ奇天烈なザビ家公邸っぽい建造物、ファルメルの艤装やブリッジの様式など、既存の芸術様式と一線を画すジオニズム芸術ともいうべきデザイン理論で、こうした地球とは異なるもので囲むことにより、移民の帰属意識を出身地からジオン公国へ移すギレンの戦略(ゆえに以降のジオン系組織では特定言語の単語が使われることもあった)と考えることができますぅ。

そしてケンプファーは、Kaempferplanなどという内部向けの開発コードしかついていない状態で正式なルートで採用されるめどが立っていなかった、ないし放置されていた試作機をルビコン計画のため徴発し、コードのままで呼称していたと解釈すれば筋は立つ気がしたですぅ。