ネコぶんこ


2014年02月02日 [長年日記]

§ [Ludus] RPGのアドリブ

今回はRPGのアドリブについて、何一つ論理的確証のないことを垂れ流すと非常に厭な前置きをして適当なことを書くですぅ。

人間は当然ながら自らの知っていることしか話せないので、RPGなどでいうアドリブは蓄積の中からその場で適切と感じた事物や展開を出す工程だと考えることができるですぅ。こうしたアドリブが“うまい”ことの正体は、参加者をより楽しませる、彼らの意に沿った展開を出すことになるけれど、これは趣味嗜好が似ている、同じグループで何回もプレイするなどで純化される傾向があるように感じられますぅ。

してみると、思いもよらない展開が起きた会心のセッションとは、参加者の誰かが想定していない方向から自分の嗜好に命中させたセッションだと推測することができますぅ。

推測に推測を重ねる悪い文章運びで自分でもアレだけど、私はこうしたアドリブを完全にその場にいる人の手のみに押しつけていないのがRPGの勘所だとみているですぅ。

つまり、ランダム表で参加者以外の発想を混ぜ込む、性格など内面を数値化して嗜好をアピールする、プレイングの評価で好みの展開を周知しそちらへ寄せる、参加者が好みの展開をできるようにそれぞれに大きな権限を与える、あらかじめ想定するPCやレベル、ルールなどを周知することの推奨など、システム側からも様々な支援がされていることですぅ。

こうした要素はとっかかりになるいわゆる“お題”でもあり、そこから話を始めることができるので、初対面のグループや趣味志向のかぶりが少なくても、ひとまずはルールがその場での共通語になってくれる仕組みだと私は考えているですぅ。