2014年02月14日 [長年日記]
§ [Ludus] 魔法物語としての『ファイナルファンタジーVIII』
ここの所またいろいろと考えていたけど、古代から継承され続ける真の魔法使いを、力と引き換えに過去を失う疑似魔法使いが倒すプロット、真の魔法は法則も何もないなんでもありだけど基本的にプレイヤは使えないなど、FF8は魔法を物語やゲームの中に落とし込むにあたってかなり気を遣った構造になっているですぅ。
そしてもうひとつ物語りで大きな要素になっている失われる記憶や伝承される意志についても、擬似魔法使いはジャンクションして記憶を失うことで魔法を強化する、真の魔法使いである魔女は歴代の記憶を受け継いで魔女になると、自分ではない何かを自分の中へ受け入れることを、かたや今まで持っていたものを失う、かたや継承であると両義性を押し出しているのも、彼らが使っている魔法が異なるようで同じものだと匂わせるいい演出になっていたですぅ。