2014年07月14日 [長年日記]
§ [DnD][5e][LnL] 『モンスター動物園(A Menagerie of Monsters)』
『Starter Set』の公式発売と先週のD&Dのベーシック・ルールを準備することなどで、このD&Dの中枢はとても忙しかった。しかし、それはダンジョンズ&ドラゴンズの新版と『暴虐の悪竜(Tyranny of Dragons)』の物語を始める基礎をなす大立ち回りでは、ほんの始まりにすぎない。私は『暴虐の悪竜』の後に始まる物語の最後の仕上げ――そしてその物語の後に始まるものの第一稿――へ公平に時間を費やしてきたが、ときにそれが難しいと感じてしまう。D&Dの過去、現在、そして未来を一度に操るのは、ときにとても難しい。
将来といえば、『Monster Manual』について少し話をしよう。われらが不屈のグラフィック・デザイナとわれらが恐れ知らずの編集チームが本に磨きをかけ続けた結果、私たちは深刻な問題にぶつかった。私たちのすべては『Monster Manual』は怒り、汚いクリーチャーがいっぱいに詰まった箱を想像しているだろうし、私も多くのプレイヤーと同じだった。その箱は既にとても大きくそして満杯だ。マインド・フレイヤーの触手が継ぎ目から突き出て、中にいる全員がトログロダイトに無理矢理にでも香水をつけさせろと要求している。
残念ながら、私たちがその箱に詰め込んでほしいモンスターはまだいる。しかし、私たちが箱の上でいくら飛び跳ねても、こぼれ落ちてしまうクリーチャーはいるのだ。
私たちは何をすべきかじっくりと話し合った。個々のクリーチャーが持つ物語を減らすことはできるだろうか? フィードバックで本のそういう部分を読むことを楽しみにしていると表明した人がいる、それは間違いだ。ステータス・ブロックをいくらか削る? 私たちはオークやドラゴンのようなクリーチャーが使えるオプションを減らすことにはあまり関心がない。私たちはいくつかの項を切り捨てられるだろうか? だが、多様なクリーチャーを減らすのは間違った考えにみえる。
こうして様々なオプションを検討した私たちは、あまりに多くのモンスターにはより大きな箱を準備することが唯一の賢明な判断だと決定した。『Monster Manual』は当初の予定より32ページ増え、私たちがそこに入ってほしかったすべての驚くべきクリーチャーに対応している。ページ数が増えた結果、本の価格は……上がらない。それはそのままだ。つまり0パーセントの追加料金で内容が10パーセント追加された。
これが今週私たちがもたらすニュースだ。特にモドロンは、彼らを切り捨てられる部分から救ってくれたことでファンにお礼をいいたがっている。
ゲーム配信
私たちが新しい『D&D Starter Set』のアドベンチャー、『Lost Mine of Phandlever』のプレイを続ける今日午後4時(太平洋標準時)からのD&D生配信をぜひ観てほしい!
マイク・ミアルス
マイク・ミアルスはD&Dリサーチ&デザイン・チームのシニア・マネージャだ。彼はD&D第5版のデザインを主導している。彼が他に名前を出している仕事は『キャッスル・レイヴンロフト』ボードゲーム、第4版『モンスター・マニュアル3』、そして第3版『プレイヤーズ・ハンドブック2』だ。