2014年08月05日 [長年日記]
§ [DnD][5e][LnL] 『これなるは「Player's Handbook」(Here Comes the Player's Handbook)』
伝説と伝承
今週の伝説と伝承で、マイクは新しい『Player's Handbook』に掲載されるキャラクターの背景がどんな力を持っているのか紹介する。
充分な幸運に恵まれてウィザーズ・プレイ・ネットワークの店舗に行けるのなら、『Player's Handbook』は今週の日曜日に君の手にあるだろう。私たちはどれだけ遠くに来たのだろうと考えるとすばらしく感じる。あるときは、それは発売日に決してたどり着けないようにも感じた。他のときは、迫り来る納期と山ほどの仕事によって、あまりにも遠くへ来てしまったように感じさせられた。
私たちは本の内容ほぼすべてを覗き見してきたが、まだキャラクターの背景のリストすべてを公開していなかったことに私は気づいた。背景に対する肯定的な反応を見るのはすばらしいことだった。それらはキャンペーンをカスタマイズするための強力な道具であり、プレイヤーに異なる人物をロールプレイさせることについて強い基盤を与える。
さて、面倒な話はこれくらいにして、『Player's Handbook』で使える背景のリストをここに公開しよう。しかし、君に本の発売まで考えることを与えるために、私はここで挙げられるものの中に嘘の背景を入れておいた。君はどれが欺瞞情報かわかるかな?これは実に難問だ。
- 侍祭
- 山師
- 犯罪者
- 芸人
- 民衆の英雄
- 古金竜
- ギルドの職工
- 隠者
- 貴族
- 異邦人
- 賢者
- 船乗り
- 兵士
- 浮浪児
私の小さななぞなぞを解くのが簡単だとわかったのなら、君は自分自身の背景を作るのがどれだけ簡単か知ることについて、実体験をしている。実際、背景をカスタマイズするのはDMがキャンペーンや設定を活き活きさせるために最善の道具のひとつである。
まず第一に、背景が与える習熟は特定の偏りを持っていない。君は何をおじゃんにすることもなく、ある道具や技能をもうひとつ別のものに変更できる。特徴はもう少し慎重になる必要があるが、『Player's Handbook』で提示されたものを混ぜて馴染ませるのは最高だろう。しかし、君が自分自身の特徴を作りたい場合のガイドラインいくつかはここにある。
背景の特徴はたとえば判定や攻撃へのボーナスなど、明確なシステム上の利益は避けなければならない。そのかわり、最高の特徴はロールプレイ、探索、そして世界との相互作用についての新たなオプションを開くものだ。
たとえば、賢者の背景の利益はDMにとってキャラクターを冒険の中に送り込むためのいい友だ。それは情報を提供したり判定を自動で成功にすることはない。そのかわり、キャラクターが情報を思い出すことができなくても、彼女はそれをどこで知ることができるか知っている。それは町へ戻ってより知識を持った賢者から助言を受け――古代遺跡の中で久しく失われていた図書館へパーティが向かう――ことかもしれない。
最高の特徴はキャラクターを自発的に探求へと進み出させ、NPCと接触し、君が作り上げた設定やキャンペーンとの関係や絆を発展させる理由を与えるものだ。たとえば、君がギルドの暗殺者の背景を作りたいとしよう。利益は隠れ家への出入りとギルドが主要な都市でつなぎを取れる協力者といったところだろうか。協力者は信頼できる保障はないが、キャラクターは彼らをあてにすることができると知っている。
その背景を持つキャラクターには、都市へと向かい、そこの市井に混じる正当な理由をまさに持っている。だが、より興味深いように、君は死の神の司祭がギルドに戦線を布告したとキャンペーンで決めるかもしれない。キャラクターが隠れ家に戻ると住人が死の神のクレリックから殺されているのを見つければ、君は即席で冒険へのきっかけを作成できる。
背景を修正したり、君のキャンペーンに適合させるために彼らの設定を変化させることを恥ずかしがらないでほしい。たとえば、君が『Lost Mine of Phandelver』をやっていて、グループの誰かが隠者の背景で新しいキャラクターを作りたいとする。そのキャラクターは地元の隠者として、ドルイドのレイドースと雷樹の遺跡周辺で暗躍している狂信者に遭遇したのかもしれない。レイドースとキャラクターとの関係は彼女への束縛として利用できる。彼女は町にあふれる魔法を研究したいので、魔法の研究狂信者を遺跡から追い払うときに個人的な賭けをするかもしれない。隠者が発見するのは雷樹を荒らす謎のゾンビもいるかもしれないし、それはキャンペーンのより大きな要素へと段階的に接続することができる。
背景はプレイヤーのキャラクターとDMのキャンペーンの間で接着剤になるものだ。制限のない箱庭、あるいは綿密に計画された叙事詩のどちらをやるにかかわらず、君は背景とその要素(特徴、束縛など)をキャラクターがゲームを駆動させるための勢いを持続させるために利用できる。