2020年09月05日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:崖滑りの一党(2~4レベル)
今週は5e用の、低レベルでドラゴン退治をする小さな冒険ですぅ。
データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は2~4レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。
辺境の雪山では、崖滑りの一党を名乗るコボルドたちが危険な悪戯を繰り返している。キャラクターたちは旅の途中に彼らの縄張りに入って罠に巻き込まれたり、ふもとの村人に退治を依頼されて彼らと対峙することになる。
冒険への導入
キャラクターたちはそれぞれの事情で雪山へと分け入る。
この雪山には別の次元界への結節点で、その影響もあってとても寒い。防寒具を着用していたり、[冷気]ダメージへの抵抗、あるいは完全耐性を持っているクリーチャー以外は、1時間ごとに難易度10の【耐久力】セーヴィング・スローを行ない、失敗したなら1段階の消耗状態を受ける。
1.雪崩
キャラクターたちが難易度15の【判断力】〈知覚〉判定に成功することで、今にも崩れそうな雪の塊に気づくことができる。そのまま進んだ場合、雪崩が起き、その場にいるキャラクターは6(1d10)[殴打]ダメージおよび6(1d10)[冷気]ダメージを受ける。雪が流れてきた場所は移動困難な地形になる。これは崖滑りの一党が旅人を襲い、略奪をするために仕掛けた罠である。
寒さを避けられそうな洞窟や、事前に情報を得ているならコボルドのねぐらを探す場合、1時間をかけた難易度15の【判断力】〈生存〉判定が必要である。成功すれば、「2.洞窟」へ進む。
2.洞窟
雪山を探索して洞窟を見つけ出すと、そこはコボルドの集団、崖滑りの一党がねぐらにする洞窟である。彼らは突然の侵入者に動揺しながらも、果敢に立ち向かってくる。
戦いに参加するのは6体のコボルドと、彼らの長でサニヤードと名乗る1体のハーフホワイト・ドラゴンのコボルドである。サニヤードは半数の部下が倒されると、弟であるホワイト・ドラゴン・ワームリングのリョームのもとへ走って行く。
コボルド
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:12(外皮)
hp:5(2d6-2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
7(-2) | 15(+2) | 9(-1) | 8(-1) | 7(-2) | 8(-1) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉8
言語:共通語、竜語
脅威度:1/8(25XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。
ハーフホワイト・ドラゴンのコボルド
小型・人型生物(コボルド)、秩序にして悪
AC:12(外皮)
hp:5(2d6-2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
7(-2) | 15(+2) | 9(-1) | 8(-1) | 7(-2) | 8(-1) |
ダメージ抵抗:[冷気]
感覚:疑似視覚10フィート、暗視60フィート、受動〈知覚〉8
言語:共通語、竜語
脅威度:1(200XP)
陽光過敏:コボルドは陽光の中では攻撃ロール、そして視覚を利用した【判断力】〈知覚〉判定に不利を受ける。
群狼戦術:少なくとも1体のコボルドの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、コボルドはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
アクション
ダガー:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[刺突]ダメージ。
スリング:遠隔武器攻撃:攻撃+4、射程30/120フィート、目標1体。ヒット:4(1d4+2)[殴打]ダメージ。
冷気のブレス(再チャージ5~6):コボルドは15フィートの円錐形に冷たい雹を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度9の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら22(5d8)[冷気]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。
3.リョームの広間
洞窟の奥にはサニヤードの弟、リョームが分捕り品の上に寝そべっている。この白い竜は兄とその仲間を倒したキャラクターたちが寝床へ侵入したことに感づくと、一声鳴いて戦闘態勢に入る。
この部屋の中央部はカチカチに凍っており、ターン中初めてそこに踏み込むと難易度10の【敏捷力】〈軽業〉判定を行なわねばならず、失敗したら伏せ状態になる。
ホワイト・ドラゴン・ワームリング
中型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:16(外皮)
hp:32(5d8+10)
移動速度:30フィート、穴掘り15フィート、水泳30フィート、飛行60フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
14(+2) | 10(+0) | 14(+2) | 5(-3) | 10(+0) | 11(+0) |
セーヴィング・スロー:【敏】+2、【耐】+4、【判】+2、【魅】+2
技能:〈隠れ身〉+2、〈知覚〉+4
ダメージ完全耐性:[冷気]
感覚:疑似視覚10フィート、暗視60フィート、受動〈知覚〉14
言語:竜語
脅威度:2(450XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[刺突]ダメージおよび2(1d4)[冷気]ダメージ。
冷気のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは15フィートの円錐形に冷たい雹を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら22(5d8)[冷気]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。
結末
リョームが寝そべっていた床には、氷の中に2000cp、800sp、100gp、50gpの宝石10個が埋まっている。サニヤードやリョームが生きているなら、彼らはこれを差し出して命乞いをする。
また、サニヤードやリョームを倒し、キャラクターたちが彼らより強いことを示せば、崖滑りの一党は強さを認め、彼らを新たな長として迎えようとする。
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