2021年09月04日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:若き騎士が叙勲を受ける話(1レベル)
今週の小冒険はアーサー王と円卓の騎士の物語を下敷きにした『円卓騎士異伝』のアドベンチャーで、見習い騎士が訓練をして、騎士としての叙勲を受けるまでの話ですぅ。
『円卓騎士異伝』はまだ書いている途中で申し訳ないけど、ルールは変えてないのでアーサー王ものがわかるならプレイできる……はずですぅ。
データ系はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は1レベルのキャラクター2~4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
キャラクターたちは円卓の騎士パーシヴァル卿の下で訓練を受けている騎士見習いだ。パーシヴァル卿は乗馬、戦闘、礼法の訓練をキャラクターたちと行ない、その後彼らを叙勲の証を示すよう獅子狩りへと送り出す。
狩りの森を徘徊する獅子を倒し、叙勲にふさわしい武勇を示せば、キャラクターたちは晴れてアーサー王から騎士の位を授けられ、冒険は終了となる。
冒険への導入
キャラクターたちは円卓の騎士パーシヴァル卿の下で騎士見習いとして訓練を受けている。そんな訓練の一コマから、今回のアドベンチャーは始まる。
1.乗馬訓練
キャラクターたちはライディング・ホースを与えられ、乗馬の訓練を行なう。今日の課題は曲乗りだ。難易度15の【判断力】〈動物使い〉に成功すれば、馬に芸をさせることができる。
この判定で一番高い値を出したキャラクターは、馬の扱いが上手い旨、王に推薦するとパーシヴァルに褒められる。
ライディング・ホース
大型・野獣、無属性
AC:10
hp:13(2d10+2)
移動速度:60フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 10(+0) | 12(+1) | 2(-4) | 11(+0) | 7(-2) |
感覚:受動〈知覚〉10
言語:-
脅威度:1/4(50XP)
アクション
ひずめ:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:8(2d4+3)[殴打]ダメージ。
2.戦闘訓練
乗馬の訓練が終われば、次は戦闘の訓練だ。キャラクターはそれぞれ組になり、20フィート離れた位置に立ち、おのおのが得意とする武器で最初に相手を傷つけた方が勝ちというルールで戦闘を行なう。呪文使いの場合、武器の代わりに呪文を使ってもよい。
この訓練は勝ち抜き戦で行ない、パーシヴァルは最後の1人になったキャラクターを武技に長けた見習いだと王に報告する。
3.礼法訓練
パーシヴァルを王、使用人のアルドンザを王妃と思ってきちんと挨拶ができるか練習を行なう。難易度10の【知力】判定、あるいは【魅力】判定に成功すれば、礼を失さない行動ができる。
この訓練で一番高い値を出したキャラクターは、もっとも優雅だった見習いとして王に報告される。
4.旅立ち
見習いたちが訓練を一通り終えると、パーシヴァルは20マイル南にある狩猟用の狩りの森へ行って獅子を狩り、叙勲に値する武勇を示すようにとキャラクターたちに探索行を命じる。
5.森への道行き
旅の途中はGMの判断でランダムな遭遇を行なってもよい。だが、以下の遭遇は必ず発生する。
キャラクターたちが森へ向かう途中、道を塞ぐ者たちがいる。彼らはこの辺りで略奪を行なっているヴェリカ一味という山賊だ。山賊たちはキャラクターたちに身ぐるみ置いていけと迫ってくる。
ここで戦いに出てくるヴェリカ一味は山賊4名である。
山賊
中型・人型生物(任意の種族)、任意の秩序以外の属性
AC:12(レザー・アーマー)
hp:11(2d8+2)
移動速度:30フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
11(+0) | 12(+1) | 12(+1) | 10(+0) | 10(+0) | 10(+0) |
感覚:受動〈知覚〉10
言語:任意の言語1種類(普通は共通語)
脅威度:1/8(25XP)
アクション
シミター:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[斬撃]ダメージ。
ライト・クロスボウ:遠隔武器攻撃:攻撃+3、射程80/320フィート、目標1体。ヒット:5(1d8+1)[刺突]ダメージ。
5.森に到着
狩りの森には森番の老人、ニルがいる。彼はパーシヴァルからの使いで見習いたちが来ることを知っているので、キャラクターたちを小屋に案内して食事を振る舞う。ここで試練に挑む前に休む(大休憩する)ことも可能だ。
5.試練の狩猟
試練の狩猟に挑戦するなら、ニル老人はキャラクターたちを送り出す。
森の中で難易度10の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば獅子の足跡を発見でき、それを追うと1頭のライオンがいる。
ライオン
大型・野獣、無属性
AC:12
hp:26(4d10+4)
移動速度:50フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
17(+3) | 15(+2) | 13(+1) | 3(-4) | 12(+1) | 8(-1) |
技能:〈隠密〉+6〈知覚〉+3
感覚:受動〈知覚〉13
言語:-
脅威度:1(200XP)
鋭敏嗅覚:ライオンは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
群狼戦術:少なくとも1体のライオンの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、ライオンはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。
飛びかかり:ライオンがクリーチャーに向かって最低20フィートの直線移動し、同じターンに爪の攻撃がヒットしたなら、目標は難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。目標が伏せ状態なら、ライオンはボーナス・アクションとして目標に噛みつき攻撃を行なうことができる。
助走跳躍:ライオンは10フィート疾走してから跳躍するなら、25フィートまで幅跳びができる。
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:7(1d8+3)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(1d8+3)[斬撃]ダメージ。
結末
見事獅子を倒せば、試練は終了となる。ニル老人はキャラクターたちを祝福し、獲物を運ぶための荷車を出してくれる。
獅子を運んで訓練所に帰還すると、パーシヴァルは見習いたちの実力を賞賛し、叙勲の儀を準備するためにアーサー王の城へ向かう。
後日、キャラクターたちは王宮に呼ばれ、アーサー王に騎士として叙勲される。ここに新たな騎士が誕生したのだ。
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