2023年01月28日 [長年日記]
§ [DnD] 『OGL 1.0aとクリエイティブ・コモンズ(OGL 1.0a & Creative Commons)』
プレイテストへのフィードバックは真摯に受け止めます。
すでに15000人以上がアンケートに回答しました。皆さんの意見は次の通りです。
- 88%がOGL 1.2でTRPGコンテンツを公開したくないと考えています。
- 90%がOGL 1.2に対応するためにビジネスの一部を変更する必要があると答えています。
- 89%がOGL 1.0aの認証解除に不満を持っています。
- 86%がVTTポリシーのドラフトに不満を持っています。
- 62%がSystems Reference Document(SRD)のコンテンツをクリエイティブ・コモンズにすることに満足しており、不満を持っていた人の大多数はクリエイティブ・コモンズにもっとSRDのコンテンツを追加するよう求めました。
これらの生きたアンケート結果は明らかです。皆さんにはOGL 1.0aを望んでいます。皆さんは取消不能を望んでいます。皆さんはクリエイティブ・コモンズが好きです。
フィードバックはとても多く、その方向性は非常に明確であるため、現在対応中です。
- OGL 1.0aはそのまま残します。手つかずです。
- また、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でSRD 5.1全体を使用できるようにしています。
- 皆さんはどちらを使うか選べます。
このクリエイティブ・コモンズ・ライセンスにより、コンテンツを自由に使用できるようになります。私たちはライセンスを管理しておらず、変更したり取り消したりはできません。私たちの言葉を信じなくても、それはオープンで取消不能です。また、そのオープン性はVTTポリシーが不要であることを意味します。SRDをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に置くのは一方通行です。戻ることはできません。
ここでの私たちの目標は、皆さんが望むものを提供することです。
では、これを始めた時に私たちを駆り立てていた目標はどうでしょうか?
私たちはD&Dのプレイ体験を将来にわたって守りたいと考えていました。私たちはまだ皆さんの助けを借りてそれをやりたいと思っています。ゲームの包摂的で歓迎的な性質を保護するためには、皆さんの助けが必要なので、このコミュニティが情熱的で活発であることに感謝します。
OGLをTRPGに制限したかったのです。この新しいアプローチによって、私たちはそれを脇に置き、皆さんの選択を頼りにゲームの未来を定義します。
これはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス付きのSRD 5.1のPDFです。公開するだけで取消不能のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下に置かれます。来週、より便利な場所で公開します。疑いの余地なく、今この一歩を踏み出すことが重要なのです。
OGL 1.2のアンケートは終了します。
プレイヤーとクリエイターをよりよく手助けする方法について、引き続きお話しします。いつもご意見をお寄せいただきありがとうございます。
カイル・ブリンク
ダンジョンズ&ドラゴンズ、エグゼクティブ・プロデューサー
というわけで、WotCはOGL 1.2とVTTポリシを全面的に取り下げ、SRD 5.1はクリエイティブ・コモンズでも公開されるようになりましたぁ。
これで当座のところはなんとかなったけど、One D&Dはきついライセンスをあらかじめ用意してきそうでもありですぅ。
§ [DnD][5e] アドベンチャー:小屋を取り戻せ(1レベル)
今週の小冒険は1~2人の1レベル向けですぅ。
データ関係はOGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は1レベルのキャラクター1~2人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
ウィラノ村の村外れには、遠出や猟の時にちょっと泊まるための小屋がある。しかし、あまり使われない建物であるため、モンスターの住み家になってしまうこともしばしばである。
キャラクターたちは村人たちからこの小屋の掃除を頼まれる。見事モンスターたちを退治してしまえば冒険は成功となる。
冒険への導入
キャラクターたちがウィラノ村という村に滞在していると、村長のハマディ(ヒューマン)が、村外れにある森仕事や猟の時に使っている小屋にモンスターが住みついているので、退治してくれないかと依頼される。報酬は1人金貨5枚(5gp)である。
1.小屋へ
小屋は村外れの森に近い場所にある。村人たちによって踏み分け道ができているので、道に迷うことはない。
2.小屋の入口
小屋にやってくると入口の戸は開け放たれており、軒先には口に当たる部分に針を持つ大きな虫、スタージがぶら下がっている。
ここのスタージは2体のつがいで、片方がやられると不利を悟ってか逃げ出そうとする。
スタージ
超小型・野獣、無属性
AC:14
hp:2(1d4)
移動速度:10フィート、飛行40フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
4(-3) | 16(+3) | 11(+0) | 2(-4) | 8(-1) | 6(-2) |
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉9
言語:-
脅威度:1/8(25XP)
アクション
吸血:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:5(1d4+3)[刺突]ダメージ、およびスタージは目標に吸いつく。吸いついている間、スタージは攻撃しない。その代わり、スタージのターンが開始する毎に、目標は血を吸われて5(1d4+3)ヒット・ポイントを失う。
スタージは5フィートを移動したことにして離れることができる。目標が10ヒット・ポイントの血を吸われるか、目標が死ぬと離れる。目標を含むクリーチャーはアクションを消費することでスタージを引き離すことができる。
3.小屋の中には何が?
小屋の中は薄暗く、奥の方に毛皮で覆われたヒューマン程度の大きさの獣がいるのが見える。
獣に気づかれず小屋の中に入るには、難易度15の【敏捷力】〈隠密〉判定が必要になる。成功すれば中の獣に気づかれず入り、不意討ちをすることができる。
この獣はジャイアント・バジャー(大アナグマ)だ。大きさは人の背丈ほどあり、雑食性なので腹を空かせれば村の住民にも襲いかかりかねない。退治する必要がある。
ジャイアント・バジャーはここを縄張りと定めており、守り抜こうと死ぬまで戦う。
ジャイアント・バジャー
中型・野獣、無属性
AC:10
hp:13(2d8+4)
移動速度:30フィート、穴掘り10フィート
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
13(+1) | 10(+0) | 15(+2) | 2(-4) | 12(+1) | 5(-3) |
感覚:暗視30フィート、受動〈知覚〉11
言語:-
脅威度:1/4(50XP)
鋭敏嗅覚:バジャーは嗅覚による【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。
アクション
複数回攻撃:バジャーは1回の噛みつき、1回の爪で2回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+3、間合い5フィート、目標1体。ヒット:4(1d6+1)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+2、間合い5フィート、目標1体。ヒット:6(2d4+1)[刺突]ダメージ。
結末
ジャイアント・バジャーを倒せば、数日も置かずに村人たちが小屋を再整備する。キャラクターたちは村人たちに感謝され、これからもこの村を守ってくれるよう頼まれる。
この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。