2023年10月07日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:雪山と竜(5レベル)
今週の小冒険は5レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データ関係はOGLのものを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
この冒険は5レベルのキャラクター4人用の短時間で終わるアドベンチャーである。
キャラクターたちが滞在している町の近くには、常に雪が積もっているホチル山がある。そこにはホワイト・ドラゴンのグレバが住み、気まぐれにふもとの共同体を襲っては腹を満たしている。
町の者たちは賞金を出し合い、キャラクターたちに竜退治を依頼する。
ホチル山に登り、オーガやオークに崇められるグレバを倒せば冒険は終了である。
冒険への導入
キャラクターたちが滞在している町からは、一年中雪が積もっているホチル山という山が見える。ここにはホワイト・ドラゴンのグレバとそれに率いられたオーガやオークが住んでおり、竜は気まぐれに下界の共同体を襲っている。
困り果てた近隣の人々は資金を集め、キャラクターたちに竜退治を依頼する。報酬は4000gpである。
1.ホチル山までの旅
ホチル山の雪が積もっている地域までは60km(40マイル)ほどだ。
GMは旅の途中にランダム遭遇を起こしてもよい。
2.銀世界の入口
ホチル山の雪が積もっている領域はグレバの強さを慕ってやってきたオークの部族やオーガたちが徘徊し、侵入者を警戒している。
このあたりを警備しているのはオーガ2体、オーク6体の戦闘部隊である。ここで全員が難易度10の【敏捷力】〈隠密〉判定に成功すれば、見つからずに先へ進むことができる。
ここから先は雪が舞い積もっており、地面は移動困難地形となり、すべてのものは経度の隠蔽を得る。
オーガ
大型・巨人、混沌にして悪
AC:11(ハイド・アーマー)
hp:59(7d10+21)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 7(-2) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:共通語、巨人語
脅威度:2(450XP)
アクション
グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。
オーク
中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪
AC:13(ハイド・アーマー)
hp:15(2d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 16(+3) | 7(-2) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈威圧〉+2
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語、オーク語
脅威度:1/2(100XP)
侵攻:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
3.銀嶺を行く
難易度12の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、グレバのいる山頂まで向かうことができる。「5.頂での決戦」へ進む。
また、これとは別に難易度15の【判断力】〈生存〉判定に成功すれば、朽ち果てた石造りの建物を発見できる。こちらを見に行くなら「4.古代の砦」へ進むこと。
4.古代の砦
山の中腹に朽ち果てた砦がある。屋根は抜け、床は剥がれて久しいが、ここにはグレバに遣わされた1体のトロルが陣取り、古代のアーティファクト、スノウ・オパールを守護している。大人の握りこぶしほどあるこのオパールは、それが存在する半径5マイルの温度を下げ、常に雪を舞わせる古代の遺産だ。
トロルは自分が守っている財宝の真価は知らされておらず、ここで寝ていればグレバが食べ物を届けてくれるとしか思っていない。トロルは砦の中に座って一日中うつらうつらしている。
オパールはトロルが寝ている寝藁の下に埋められており、難易度15の【知力】〈捜査〉判定に成功すれば何者かが土を掘り起こして埋め戻した跡を見つけられる。
5.頂での決戦
山の頂には高い木が立っており、そこでヤング・ホワイト・ドラゴンのグレバとその仔、ホワイト・ドラゴン・ワームリングが2体、翼を休めている。
彼らは自らの縄張りである山をここまで登ってきたキャラクターたちに怒り、襲いかかってくる。hpが1/4以下になればレグバはキャラクターたちを呪いながら仔とともに戦域から離脱するが、仔が1体でも殺されていたら死ぬまで戦う。
ホワイト・ドラゴン・ワームリング
中型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:16(外皮)
hp:32(5d8+10)
移動速度:9m(30フィート)、穴掘り4.5m(15フィート)、水泳9m(30フィート)、飛行18m(60フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
14(+2) | 10(+0) | 14(+2) | 5(-3) | 10(+0) | 11(+0) |
セーヴ:【敏】+2、【耐】+4、【判】+2、【魅】+2
技能:〈隠れ身〉+2、〈知覚〉+4
ダメージ完全耐性:[冷気]
感覚:疑似視覚3m(10フィート)、暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉14
言語:竜語
脅威度:2(450XP)
アクション
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:7(1d10+2)[刺突]ダメージおよび2(1d4)[冷気]ダメージ。
冷気のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは4.5m(15フィート)の円錐形に冷たい雹を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度12の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら22(5d8)[冷気]ダメージを受け、成功した場合は半分のダメージを受ける。
ヤング・ホワイト・ドラゴン
大型・ドラゴン、混沌にして悪
AC:17(外皮)
hp:133(14d10+56)
移動速度:12m(40フィート)、穴掘り6m(20フィート)、水泳12m(40フィート)、飛行24m(80フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
18(+4) | 10(+0) | 18(+4) | 6(-2) | 11(+0) | 12(+1) |
セーヴ:【敏】+3、【耐】+7、【判】+3、【魅】+4
技能:〈隠れ身〉+3、〈知覚〉+6
ダメージ完全耐性:[冷気]
感覚:疑似視覚9m(30フィート)、暗視36m(120フィート)、受動〈知覚〉16
言語:共通語、竜語
脅威度:6(2300XP)
雪歩き:ドラゴンは凍った面を能力値判定の必要なく移動や登攀ができる。さらに、氷や雪による移動困難な地形では追加の移動が必要ない。
アクション
複数回攻撃:ドラゴンは1回の噛みつきおよび2回の爪で、3回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い3m(10フィート)、目標1体。ヒット:15(2d10+4)[刺突]ダメージおよび4(1d8)[冷気]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[斬撃]ダメージ。
冷気のブレス(再チャージ5~6):ドラゴンは長さ9m(30フィート)の円錐状に氷の爆発を噴射する。範囲内のクリーチャーはそれぞれ難易度15の【耐久力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗したら45(10d8)[冷気]ダメージを受け、成功したら半分のダメージを受ける。
結末
グレバ親子を倒せば麓の町ではいたく感謝され、英雄として迎えられる。
スノウ・オパールの価値は計り知れないが、これを持って移動することは天変地異の中心にいることに他ならない。それはキャラクターたちを目立たせ、時に排斥されることになるだろう。
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