2024年07月06日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:死んでいたゴブリンたち(2レベル)
今週の小冒険は2レベルのキャラクター4人用ですぅ。現在開発中のソード・ワールドR(仮)のサンプルシナリオでもあるですぅ。
ソード・ワールドからゲスト出演しているデータ以外、データまわりはCC4.0のSRDを引用しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちはオラン近郊の古代遺跡に住むゴブリン討伐を依頼されるが、いざ遺跡に行ってみると、ゴブリンたちの死体が転がっている。
この事件の犯人は、遺跡の番人であるガーゴイルである。ゴブリンたちは遺跡の奥を探索しに行ってガーゴイルの起動条件を満たし、襲われてしまったのだ。
キャラクターたちがガーゴイルを倒して奥に行ってみるのなら、そこには未探索の財宝がある。
冒険への導入
“古代王国への扉”亭に依頼が入る。オランの近郊にある古代遺跡にたむろしているゴブリン退治だ。報酬は1人500ガメルの普通の仕事だ。
遺跡まではオランから1日かかる。
オランで情報を集めるなら、くだんの遺跡はろくに探索されていないことがわかる。
1.遺跡の入口
オランから遺跡までの旅程はほとんどが街道沿いで平穏に到着できるとしてよい。
遺跡は丘の下に埋もれており、その入口の横穴が丘のふもとにある。
横穴にはゴブリンが仕掛けた黒塗りのロープとガラクタで音を立てる罠がある。これは難易度12の【判断力】〈知覚〉判定で発見でき、ロープは足でまたげる。気づかずに引っかかった場合でも、奥の部屋で音が鳴るだけだ。
2.死屍累々
遺跡の中心部になる広間には、ゴブリンの死体が10体分ほど転がっている。
死体たちは爪で引き裂かれたり噛みつかれていたりと、何者かと戦った傷を負っている。
広間の奥にはさらなる奥へ続く通路と、その前に有翼で人型の悪魔像がある。難易度12の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば、この像の爪や口元に血がうっすらと残っているのがわかる。
この像はガーゴイルなのだが、ガーゴイルは命令により「通路の奥に行く者がいるか、自分を攻撃する者が現われる」まで自ら動き、攻撃することができない。
この時点でキャラクターたちはゴブリンの死体から遺品をはぎとり、討伐した証として街に持って帰ってもいい。そうしても報酬はもらえる。
ガーゴイル
中型・人造、無属性
AC:15(外皮)
hp:52(7d8+21)
移動速度:9m(30フィート)、飛行18m(60フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
15(+2) | 11(+0) | 16(+3) | 6(-2) | 11(+0) | 7(-2) |
ダメージ抵抗:非魔法的な攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突]
ダメージ完全耐性:[毒]
状態完全耐性:消耗状態、石化状態、毒状態
感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10
言語:-
脅威度:2(450XP)
偽装:ガーゴイルは動かないかぎり、ただの像と見分けがつかない。
アクション
複数回攻撃:ガーゴイルは1回の噛みつきおよび1回の爪で、2回の攻撃を行なう。
噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[刺突]ダメージ。
爪:近接武器攻撃:攻撃+4、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:5(1d6+2)[斬撃]ダメージ。
3.奥の部屋
ガーゴイルに対処して奥の通路を進んだら、この部屋にたどり着く。ここには古代王国時代の研究施設がある。とはいっても、機材のほとんどは破壊され、すべての本は虫食いだらけで手に触れたらただのゴミになる。
本棚の中には金属板に下位古代語を刻みつけたタブレットが5枚かある。これには付与魔術の基礎技術が書かれており、魔術師ギルドに持ち込めば1枚1000ガメルで売れる。
結末
ゴブリン退治の依頼自体は遺跡に踏み込んだ時点で終わっている。残りの探索をするかどうかはキャラクターたち次第だ。
GMは余裕があれば生き残りのゴブリンや捕虜を出し、彼らにガーゴイルや奥の財宝を示唆する話をさせるとよい。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.
本作は、「著:水野良/グループ SNE」が権利を有する『ソード・ワールド RPG』の二次創作作品です。
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