ネコぶんこ


2024年10月10日 [長年日記]

§ [DnD][5e] 『What’s New in the 2024 Dungeon Master's Guide?』と動画の要約

D&D Beyondで2024年版『Dungeon Master's Guide』の紹介が始まったし、『PHB(2024)』はもう出たし今更プレビューを翻訳しても……ネ……ということで、D&D Beyondの記事『What’s New in the 2024 Dungeon Master's Guide?』とそこからリンクされている動画より、『DMG(2024)』の紹介をまとめますぅ。

まず『DMG(2024)』は384ページで、2014より50ページほど増えているですぅ。

第1章は『PHB(2024)』にもあったような本当に基本の章として位置づけられていて、DMは何をするのか、どうやってプレイヤーを集めるのか、といった部分から解説され、その後にゲームの運営についてケーススタディなど細かい解説がある第2章、ゲームの構成要素を分解して解説し、データもついているDMの道具箱とも言うべき第3章が続く構成ですぅ。

『DMG(2014)』の反省点として本全体に情報が散逸していたので、2024ではそれをまとめて構成しなおすことに心を裂いた様子ですぅ。

大きな目玉として紹介されているのがPCたちの拠点を作るBastionsのルールで、5レベルから拠点の建造が可能になって冒険の間に生産ができたりイベントが発生し、PCの成長に従ってさまざまな要素が追加されていく……2014では不動産価格と管理費で終わっていたような部分がより目鼻立ちのあるルールになったですぅ。これは、拠点の中をNPCなど含めプレイヤーも管理できる世界を作って物語をより豊かにする意図もあるそうですぅ。

一番ページ数を割いてあるのは魔法のアイテムについての章で、400以上のアイテムが掲載されていて、さらには魔法のアイテムを別のものにしたり自作するルールも追加され、例としてはフレイムタンの機能を持つグレートクラブを作れるなどが挙げられているですぅ。もちろん、この本にはその他光線銃など未来の武器も収録されてますぅ。

そして第4版の『DMG』にあった「コボルド館」ぶりに、すぐにプレイできる5本のアドベンチャーが収録される他、使い回しがきくDMエイドとして地図やシート類も収録されますぅ。シート類はゲームの重要な進展を記録するトラッキング・シートやNPCシート、街や村を記録する共同体シート、Bastionを記録するシート、魔法のアイテム・シート、そしてPCの背景情報などを記録しておくシート、セッションの事前準備をするセッション・プランナー・シートなどですぅ。

サンプルのアドベンチャーではその構成要素を分解した解説もついているそうなので、自作派にもうれしそうですぅ。

冒険の基礎になる世界設定はターシャやモルデンカイネン、ヴェクナなどを生んだグレイホーク世界の設定も一通り掲載され、自由都市グレイホークや他のさまざまな場所を始まりの土地としてキャンペーンを始める手引きがあるというですぅ。付属のアドベンチャーも、グレイホークで使えるようにしてあるそうですぅ。

またオルクスやモルデンカイネン、ロルスなどポンポン出がちな設定関係の用語集も巻末に入っているですぅ。