2024年11月16日 [長年日記]
§ [DnD][5e] アドベンチャー:領主がやって来た(2レベル)
今週の小冒険はD&Dで2レベルのキャラクター4人用ですぅ。
データまわりはCC4.0で公開されているSRD5から引用して独自に翻訳しているので、そちらの参考にもどうぞですぅ。
冒険の概要
キャラクターたちが滞在している共同体の近くに、オークたちが勝手に関所を作った。彼らはそこを通る者たちから通行税を取り立てているため、共同体を訪れる人々が迷惑をしており、行商人が持ってくる物の値段も上がりつつある。
この事件の裏にいるのは“大食らい伯”を自認するオーガ、ホッヘである。彼は貴族趣味に目覚めた“文化的”オーガで、“領民”を“統治”するためオークたちに命じて関所を作らせたのだ。
関所の奥でくつろいでいるホッヘをどうにかすれば冒険は終了となる。
冒険への導入
キャラクターたちが滞在している共同体(村や町程度の規模がいいだろう)は、定期的に街から何人かの行商人がやって来るが、彼らが揃って値上げを始めた。彼らは18km(12マイル)ほど先にオークの野営地ができ、彼らがそこで“通行税”を取り立てるようになったから、物資の値上げをせざるをえないと語る。
共同体の長はその事態を憂い、この勝手に作られた関所の調査と、可能ならば破却するようキャラクターたちに頼み込む。
報酬はキャラクターたち全員で300gpである。
1.関所への道のり
関所への道すがら、キャラクターたちが滞在中の共同体へ向かう人々ともすれ違う。彼らは一様に、オーク1人の重さと釣り合う量で1gpというとんでもない大金(通常、街道や橋の通行料は銅貨数枚である)を税として取られたと嘆いている。彼らは差し迫った用事などでそれを払うしかなかった者たちだが、諦めて帰った者たちも多いと旅人たちは語る。
GMは望むならランダムな遭遇を起こしてもよいだろう。
2.オークの関所
問題の野営地は街道をまたぐように天幕が張られており、その脇にオークたちが寝起きするためのテントがいくつか張られている。そのうちの1つは他のより二回りは大きい。
天幕の近くの歩哨に出ているのはオークが8体である。彼らは訪れた旅人にずだ袋を広げて作った“触れ書き”を両手で見せつけながら読み上げ、オーク1人の重さあたり金貨1枚を請求している。
キャラクターたちが旅人を装って訪れるなら、オークたちは関所の前でキャラクターたちを止め、触れ書きを読み上げ、通るなら天幕で重さを量ると案内をする。
オーク
中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪
AC:13(ハイド・アーマー)
hp:15(2d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 16(+3) | 7(-2) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈威圧〉+2
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語、オーク語
脅威度:1/2(100XP)
猛進:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
3.オークのテント群
オークのテントは5つ張られており、その真ん中に二回りは大きなテントが1つある。
ここでは5つのテントについて解説する。
それぞれのテントにはオークが4体寝起きできるようになっており、今は2つのテントで夜勤のオークたちが4体づつ寝ている。テントの中には家財道具などと一緒に、オークのものである金貨が5d6gpずつ置いてある。
そして仕事中でもなく寝てもいない4体のオークたちは、テントの周辺で武器の素振りやダイス遊びなど、思い思いに暇を潰している。
オーク
中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪
AC:13(ハイド・アーマー)
hp:15(2d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 16(+3) | 7(-2) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈威圧〉+2
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語、オーク語
脅威度:1/2(100XP)
猛進:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
4.ここで何をするか
歩哨と暇つぶしをしているオークたちはテント群に入ることについては口で咎める程度である。
オークたちに色々と話を聞くなら、彼らは“大食らい伯”ホッヘというオーガに仕えていること。彼は気前よく金をくれるから従っていると、だいたいの事情を話してくれる。
大きなテントに入ろうとした場合、そこには貴いお方がおられると大声で威嚇し、それでも入ろうとするなら力づくで排除する。難易度15の【魅力】〈説得〉などの判定に成功すれば、オークたちはキャラクターたちのことを“大食らい伯”に取り次いでくれる。
5.“大食らい伯”ホッヘのテント
このテントの中にはオーガの“大食らい伯”ホッヘと、彼の侍従であるオーク2体が住んでいる。ホッヘは大量のクッションに埋もれるように座っており、その右手は常に横のテーブルに乗せてある臓物のプディングや芋虫の素揚げ、カブトムシの幼虫のタフィーなどの食事をまさぐっている。
オークたちと揉め事になった後、ホッヘのテントに入るなら、彼はキャラクターたちの狼藉にへそを曲げる。
オークたちに話を通した場合、ホッヘは来客を喜び、テーブルの食事を取り分けるよう侍従たちに命じる。
ホッヘを倒すのは簡単だが、関所について交渉するのなら、ホッヘはこの辺りの“領主”を自認しているので関所を閉鎖することは渋るが、関所の通行料が法外に高いことや、領主ならば領民の交通を平らかにするのも重要な仕事であることを諭し、難易度13(オークと揉め事になっていた場合、難易度は18になる)の【魅力】〈説得〉判定に成功すれば、彼は“話のわかる領主”であるため、その言葉を容れてオーク1人の重さあたり1cpまで通行料を値下げすることに納得する。
オーガ
大型・巨人、混沌にして悪
AC:11(ハイド・アーマー)
hp:59(7d10+21)
移動速度:12m(40フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
19(+4) | 8(-1) | 16(+3) | 5(-3) | 7(-2) | 7(-2) |
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉8
言語:共通語、巨人語
脅威度:2(450XP)
アクション
グレートクラブ:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:13(2d8+4)[殴打]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+6、間合い1.5m(5フィート)または射程9/3m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:11(2d6+4)[刺突]ダメージ。
オーク
中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪
AC:13(ハイド・アーマー)
hp:15(2d8+6)
移動速度:9m(30フィート)
【筋】 | 【敏】 | 【耐】 | 【知】 | 【判】 | 【魅】 |
---|---|---|---|---|---|
16(+3) | 12(+1) | 16(+3) | 7(-2) | 11(+0) | 10(+0) |
技能:〈威圧〉+2
感覚:暗視18m(60フィート)、受動〈知覚〉10
言語:共通語、オーク語
脅威度:1/2(100XP)
猛進:ボーナス・アクションで、オークはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。
アクション
グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。
ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い1.5m(5フィート)または9/36m(30/120フィート)、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。
結末
ホッヘを倒すか話をつければ、事件は解決して共同体の人々や旅人に喜ばれる。ホッヘと話をつけたなら、後日、旅人たちをモンスターから守るオーガやオークの話が聞けるだろう。
This work includes material taken from the System Reference Document 5.1 (“SRD 5.1”) by Wizards of the Coast LLC and available at https://dnd.wizards.com/resources/systems-reference-document. The SRD 5.1 is licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International License available at https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.