ネコぶんこ


2012年07月04日 そしてここ、大きく白い太陽のもとで、ぼくはダグとクレアがもうひとつの、もっと歓待してくれる宇宙に住んでいるつもりになるのを、見守ることになる。 編集

§ [TRR] 『太閤幻想』完走

しばらく旅に出ていたアシタカの人が復帰したので、四月と五月で『天下繚乱』のキャンペーン、『太閤幻想』をプレイしたですぅ。さすがにネタバレははばかられるのでPC構成と簡単な感想くらいにしておきますぅ。

佐久間ヌコ助(男・少年・朱雀/アストロノーツ):地球で上位次元敵性体妖異と戦っていた宇宙刑事、佐久間A次郎の息子。モビルドレスで戦い、通常時は多機能ナノマシン(各種刺青相当品)で服を投影しているので全裸でも恥ずかしくない。名前をよくネタにされるがA次郎の故郷では一般的な名前らしい(ニュークリア之助やヌカ之助といったGMたちが提案した命名案は却下されたことを付記する)。プレイヤは森聖氏。

イエス・キリスト(男・?・青龍/力人/黄泉還り):ある少女の祈りと聖遺物の力によって受肉した救世主。ロンギヌスの槍(殉教者の槍相当)を担いで少女を肩に乗せた寡黙で屈強な大男だが、いくさ人にも通じる不思議な人間的魅力を持った自称漁師。ヤコブと天使の戦い以来の拳法とさまざまな奇跡で英傑を導く。全地の言葉が分かたれる以前のバベル言語を操るため、会話には不自由しない。プレイヤは荒原の賢者氏。

ヨシツネ(男・?・白虎/妖怪絵師/遊芸者):鍋島藩お抱えの絵師。絵を描くための道具といくつもの《能面》を常に持ち歩くとらえどころのない男で、普段は鍋島斉正をして暖簾に腕押し、糠に釘と頭を抱えさせるほどの何もなさだが、忍びとして何かを命じられれば、過程はさておき結果は確実に持ち帰る凄腕。《能面》によって複数の《忍法》を操る汚い忍者。芸を披露している時はやや饒舌になる。プレイヤは隠者氏。

服部京香(女・17・玄武/ハイカラ/忍者):時空破断で明治時代から化政時代にやって来た少女。祖国の貧弱な情報機関と没落した生家を憂えていたため、この椿事を好機と考え、元の歴史より少しでもよい条件に世の中を変えるべく服部半蔵に接近し、上方の服部党を任されるまでになった野心家。素早く命令を出して配下や仲間を動かし、必要とあらば非情の手段を執ることも躊躇なく行なえる。プレイヤはアシタカ氏。

こういう面子だったけど、開始するなり当時は秘剣使い(「本当の磔刑を見せてやる」と謂ってロンギヌスの槍で《秘剣:三位の太刀》を繰り出す)だったイエスが「ここは島なら向こう岸見えるよね? 娘ひっつかんで《一気呵成》でそこまで移動」と宣言したり、ヌコ助が「俺が守らんといかんっぽいPC2が屈強なオッサンだからモチベーションが出てこない。そうだ師匠を殺そう!」とか謂って急遽王至全が毒を盛られて殺されたり、イエスがそれを見て「俺も戦いでは遅れを取らなかったが、あの晩餐で毒を盛られてな……。ユダじゃない。奴はそんな手を考えもしないだろうよ」などとほのめかす一幕もあったですぅ。

第一話はそこから先、敵と対決する段階になっても「誰が正面から行ってやるか。奇襲だ奇襲」ということになり、即興でそれっぽいことできるフェイズワークのありがたさも身にしみたですぅ。

第二話以降もせっかくだからA次郎の戦友としてネモ船長を登場させてノーチラスで大坂を強襲したり、第四話はクライマックスがなぜか恐怖の島で閻羅王ゲイリー・ガイギャックスが降臨しかけたりと、シナリオクラフトでゆとりが多い分、気心の知れた友人ならではのアドリブで埋めても1シナリオ3時間程度のプレイを楽しめましたぁ。

戦闘面では前のめりPCばかりだったせいかほとんどのボスが1ラウンド目で全員の行動が終わる前に死んでしまったり、最終話のボスに至っては渾身の拳をイエスに取られ、そのまま手首折られて再起不能になってしまったですぅ。しかしこれは敵もほとんどの奥義を使えてるので、奥義の攻防込みで密度ある戦闘を短時間にやれたという感覚のほうが強いですぅ。

シナリオ全体でも道中の判定や出てくる敵の構成がかなり際どかったのも、漫然と戦ったり判定をして進むのではなく、常に特技を宣言したり装備を使うことに気を廻させることでプレイの実感を強く味わわせるための仕掛けに感じられたですぅ。

ともあれいろいろあったけど脱落者0で最後まで行き、PCは別れてそれぞれ新たな旅を始める大団円とあいなりましたぁ。

シナリオクラフトという構造は好き嫌い分かれるかもしれないけど、内輪で軽くキャンペーンでもプレイしたい人にはお薦めできる内容ですぅ。


2013年07月04日 特別なことはすべて記録する。 編集

§ [Promiscuus] 今月初十日ぶりくらい

今日は郵便局へ行きついでに買い物をするために今月初十日ぶりくらいの外出をしたですぅ。


2014年07月04日 編集

§ [DnD][5e] 『Basic Rules』公開

WPN加盟店での 『Starter Set』早売りに合わせ、5eの無料分ルール、『Basic Rules』が公開されたですぅ。

表紙にある“おことわり:緑色の悪魔の口に入ったり、バグベアから食事の招待を受けたり、ヒル・ジャイアントの食事会に乱入したり、ドラゴンを怒らせるなど、DMが「本気か?」と言ったことをパーティが実行してもWotCは責任を持ちません。(大雑把な訳)”がいい味出してるですぅ。


2020年07月04日 編集

§ [DnD][GnG][5e] アドベンチャー:街道の関所(1~3レベル)

今週は5e用巨大ロボサプリメント、Gears & Gigantes用の小さな冒険ですぅ。

データ系は一部OGLを使ってるので、そちらの参考にもどうぞですぅ。

冒険の概要

この冒険は1~3レベル程度のキャラクター向けの短時間で終わるアドベンチャーである。背景情報として『Gears & Gigantes』のアドベンチャー「ルサーナ村の戦い」と多少の関係があるが、プレイしていなくても差し支えはない。

冒険者がルサーナ村でバスラ一味を倒して少しした頃、近くの街道をバスラの兄弟分であるダグド率いる界賊団が封鎖して旅人から“保護料”を徴収したり、略奪を働くようになった。これを放置すれば近くにある他の共同体との行き来ができない。そのため、冒険者はダグド一味の撃退を依頼される。

冒険への導入

バスラ一味の撃退からしばらく後、界賊が街道を封鎖しているので商品の値段を上げるしかないと旅の商人が言ってきたので、これを撃退してくれないかとルサーナ村の村長とその商人から成功報酬100gpで依頼される。

1.急ごしらえの関門

ルサーナ村から北へ40マイルの場所にダグド一味が作った関所がある。道を遮るように丸太を何本か突き立て、周辺をギアが巡回しているだけの粗末な造りだが、徒歩や馬車を威圧するには充分である。

関門の向こうにはテントと露天に駐機しているギアがあり、彼らがそれなりの規模であることがわかる。

関門にはエティンが1体とオークのツェルプが2機警備についている。彼らは冒険者たちを旅人と認識して検問を行なう。通行料はひとり10gpか有り金全部である。

ここで戦闘になった場合、「2.野営地」にいるNPCのうち一番能力値の高い者は毎ラウンドの開始時に難易度20の【判断力】〈知覚〉判定を行なう。成功した場合、彼らは関門の異変に気づいて3ラウンド後に丘を降り、戦闘に参加する。

エティン

大型・巨人、混沌にして悪


AC:12(外皮)

hp:85(10d10+30)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
21(+5) 8(-1) 17(+3) 6(-2) 10(+0) 8(-1)

技能:〈知覚〉+4

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉14

言語:オーク語、巨人語

脅威度:4(1100XP)


双頭:エティンは【判断力】〈知覚〉判定および気絶状態、恐怖状態、聴覚喪失状態、魅了状態、盲目状態、および朦朧状態へのセーヴィング・スローに有利を得る。

常時覚醒:エティンの頭が片方寝ているとき、もう片方は起きている。

アクション

複数回攻撃:エティンは2回攻撃を行なう。1回はバトルアックス、もう1回はモーニングスター。

バトルアックス:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[斬撃]ダメージ。

モーニングスター:近接武器攻撃:攻撃+7、間合い5フィート、目標1体。ヒット:14(2d8+5)[殴打]ダメージ。

オークのツェルプ

超大型・人造、混沌にして悪


AC:15(キャスト)

hp:130(最大130)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 12(+1) 16(+3) 7(-2) 11(+0) 10(+0)

技能:〈威圧〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:1/2(100XP)


ギアの耐性:ギアの搭乗者はそれを直接目標にした、または精神感応で受けた効果以外からの消耗状態、石化状態、毒状態、麻痺状態、麻痺状態、魅了状態への完全耐性を持つ。

精神感応:このギアが受ける[精神]ダメージはギアのコクピットに搭乗しているクリーチャーが受ける。搭乗者がいない場合、ギアは[精神]への完全耐性を持つ。

機械の膂力:オークのツェルプが重い物を動かしたりこじ開けたりする【筋力】判定に有利を得る。

侵攻:ボーナス・アクションで、オークのツェルプはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

アクション

超大型グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い10フィート、目標1体。ヒット:18(3d12+3)[斬撃]ダメージ。

超大型ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い10フィートまたは30/120フィート、目標1体。ヒット:12(3d6+3)[刺突]ダメージ。

オーク

中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪


AC:13(ハイド・アーマー)

hp:15(2d8+6)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
16(+3) 12(+1) 16(+3) 7(-2) 11(+0) 10(+0)

技能:〈威圧〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:1/2(100XP)


侵攻:ボーナス・アクションで、オークのツェルプはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

アクション

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:9(1d12+3)[斬撃]ダメージ。

ジャヴェリン:近接/遠隔武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィートまたは30/120フィート、目標1体。ヒット:6(1d6+3)[刺突]ダメージ。

2.野営地

関門のすぐ北にある小高い丘はダグド一味の野営地である。ここにはダグドが乗るザオベラと、オークのツェルプが3機、ダグドのペットであるダイア・ウルフが2体いる。

彼らは見慣れぬ冒険者が近づいてくると即座に戦闘態勢に入る。

ダイア・ウルフ

大型・野獣、無属性


AC:14(外皮)

hp:37(5d10+10)

移動速度:50フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
17(+3) 15(+2) 15(+2) 3(-4) 12(+1) 7(-2)

技能:〈隠密〉+4、〈知覚〉+3

感覚:受動〈知覚〉13

言語:-

脅威度:1(200XP)


鋭敏聴覚・嗅覚:このウルフは聴覚および嗅覚に関する【判断力】〈知覚〉判定に有利を得る。

群狼戦術:少なくとも1体のウルフの味方がクリーチャーから5フィート以内にいて、その味方が無力状態でない限り、このウルフはそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

アクション

噛みつき:近接武器攻撃:攻撃+5、間合い5フィート、目標1体。ヒット:10(2d6+3)[刺突]ダメージ。目標のクリーチャーは難易度13の【筋力】セーヴィング・スローに成功しなければ伏せ状態になる。

ダグドのザオベラ

超大型・人造、混沌にして悪


AC:15(キャスト)

hp:130(最大130)

移動速度:40フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 12(+1) 17(+3) 7(-2) 11(+0) 9(-1)

技能:〈動物使い〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:2(450XP)


ギアの耐性:ギアの搭乗者はそれを直接目標にした、または精神感応で受けた効果以外からの消耗状態、石化状態、毒状態、麻痺状態、麻痺状態、魅了状態への完全耐性を持つ。

精神感応:このギアが受ける[精神]ダメージはギアのコクピットに搭乗しているクリーチャーが受ける。搭乗者がいない場合、ギアは[精神]への完全耐性を持つ。

機械の膂力:ダグドのザオベラが重い物を動かしたりこじ開けたりする【筋力】判定に有利を得る。

侵攻:ボーナス・アクションで、ダグドのザオベラはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

アフターバーナー:ボーナス・アクションで、ダグドのザオベラはこのパーツを起動できる。使用したターンの間、このギアの移動速度は倍になり、飛行移動が可能になる。その後、このパーツは使用不能になる。

捨て身:ターン開始時、ダグドのザオベラはそのターン中に行なうすべての近接武器攻撃の判定に有利を得るが、次のターン開始時まで、それに対する攻撃ロールに有利を与える。

アクション

巨大バトルアックス:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:22(4d8+4)[斬撃]ダメージ。

ギア用リボルバー・ピストル:遠隔武器攻撃:攻撃+3、間合い40/120フィート、目標1体。ヒット:19(4d8+1)[刺突]ダメージ。

ダグド

中型・人型生物(オーク)、混沌にして悪


AC:13(ハイド・アーマー)

hp:67(9d8+27)

移動速度:30フィート


【筋】 【敏】 【耐】 【知】 【判】 【魅】
18(+4) 12(+1) 17(+3) 7(-2) 11(+0) 9(-1)

技能:〈動物使い〉+2

感覚:暗視60フィート、受動〈知覚〉10

言語:共通語、オーク語

脅威度:2(450XP)


侵攻:ボーナス・アクションで、ダグドのザオベラはそれの見ることができる敵対しているクリーチャーに近づくように、自分の移動速度まで移動することができる。

捨て身:ターン開始時、ダグドのザオベラはそのターン中に行なうすべての近接武器攻撃の判定に有利を得るが、次のターン開始時まで、それに対する攻撃ロールに有利を与える。

アクション

グレートアックス:近接武器攻撃:攻撃+6、間合い10フィート、目標1体。ヒット:10(1d12+4)[斬撃]ダメージ。

結末

ダグドを倒せば関所の問題は解決する。冒険者は感謝され、報酬をもらえるだろう。また、野営地にはダグドたちが略奪してきた財宝が1000gp分ある。

この記事はOpen Game Licenseに基づいて作成されている。Open Game Licenseに該当するのは、クリーチャーやアイテムの名前やステータスなどである。この記事の他の箇所は個人的な使用を除き、いかなる形式でも許可なく複製することはできない。