ネコぶんこ


2011年02月23日 実際カフェインはハッカーの時計のねじを効果的に巻く役割がある。 [長年日記]

§ [DnD] グルームシュのひとつ目について

Twitterでグルームシュのひとつ目が話題になったので1stのUnearthed Arcanaを掘り出してみたら、コアロンに射られた話とは別に面白い神話があったので引用するですぅ。

はじめにすべての神々が集まり彼らの血を引く種族を世界のどこに住まわせるかのくじを引いた。ヒューマンの神が引いたくじで、ヒューマンはあらゆる土地に住むことを許された。エルフの神は緑なす森を引き、ドワーフの神は高い山々を引き、ノームの神は岩場と、暖かな丘、そしてハーフリングの神は平原と草原をくじによって与えられた。そして集った神々はオークの神の方を向いて大きく笑った。「すべてのくじは引かれたぞ!」そう彼らは嘲笑って言った。「ひとつ目の、お前の民はどこへ住むのだ? もう残っていないぞ!」

ひとつ目のグルームシュが大きな鉄の槍を持ち上げて世界へと向けたので、彼らは押し黙った。柄で太陽を隠しながら彼は言った、「違う! お前たちはたばかった! お前たちはくじにいかさまを仕掛け、わしとわしの子らを騙そうとしたのだ。しかしひとつ目はけして眠らぬ、ひとつ目はすべてを見通す。オークの住む場所はある……ここだ!」彼は怒鳴り、彼の槍で山を貫き、深い地割れと谷を穿った。「そしてここだ!」穂先が丘を割って震えさせそれらを塵にした。「そしてここだ!」黒い槍は草原をえぐり、そこを荒野にした。

「そら!」彼がそれを見て誇らしげに叫ぶとその声は世界の果てまで轟いた。「オークの住む場所があるではないか! そこで彼らは生き残り、殖えてより強くなり、彼らが世界を覆う日が来る、彼らがお前たちの血を引く民すべてを殺すために! オークはお前たちがわしをたばかって奪おうとした世界を取り戻すのだ!」

Unearthed Arcana

この神話はオークのまじない師が真夜中に語り聞かせる話で、なぜオークがグルームシュの怒りに導かれて終わりの無い戦いをしているのかを示すものですぅが、グルームシュのひとつ目がまばたかないのかという疑問に意味を示す意味でもいい話だと思ったですぅ。

それはそうと、作業の途中で1stのUAで紹介されていたグルームシュ以外のオークの神格が4eのThe Plane Aboveでグルームシュのエグザルフとして再録されていた事にも気づき、呆れるやら感心するやらですぅ。