2012年04月04日 プロジェクトの開始当初から、「ウルティマ・オンライン」はEA社の中でのけ者扱いを受けていた。 [長年日記]
§ [DnD][4e] 2011年01月30日『慈善事業とは何か?』
エスペランザ(エラドリンのメイジ5):力術をよくする秘術使いのエラドリン。蝕の日に生まれた忌み仔らしいが、かような考えは迷妄であると一蹴する青年。
グスタフ・トラップ(ヒューマンのシーフ5):幼いころから黒竜から盗賊としての訓練を受け、そろそろ独り立ちするように言いつけられて旅立った青年。
セヴン(ドワーフのウォーロード5):斧を愛するドワーフ。兜の飾りに取り外し可能な仕込み斧をつけている。
イド(ハーフエルフのパラディン5):遍歴の騎士。たぶん三人につけられたブレーキ兼companion。
前回の冒険から二十一日経った。街道でのオークとの衝突は宿駅を奪還したことでカーレリアが若干有利にはなった。しかし、オークは山間部との交易に使われている道を使って補給しているため、そちら方面で戦う人員が相変わらず募集されていた。冒険者たちはそれに志願し、ダイア・ウルフの脚に追いつくためにそれぞれ馬を仕立てて七日間東行した。
今回掃討が依頼されていた山道の隧道を占拠していたのは、ゴブリンだった。しかし、洞窟に入ってすぐのところにいたゴブリンたちはバットを家畜化してけしかけてきた上、錬金術と思しき業を使ってパーティを苦しめた。これには油断できぬとグスタフが先行偵察すると、厩舎のバットから感知されて追いかけられてしまう。
グスタフが通路まで逃げて他の仲間と合流したところで、本格的な戦闘が始まった。バットに乗ったゴブリンは機動性を活かして一気に間合いを狭めるが、通路の途中で詰まって団子状態のまますり潰しあいになり、頑丈さで勝る冒険者たちが場を制した。
グスタフが偵察を続けると食事を作っている厨房があったがそこは無視。さらに奥へ進むと、刺激臭がする液体を湛えた貯水槽のある広間にゴブリンたちが集結していた。そこでオークなど諸族とカーレリアの戦争であることを宣言してゴブリンたちを奮い立たせているのは、カーレリアでも悪名高いゴブリンのグロックという男だ。
パーティはそこへ踏み込むと、何か言ってくるグロックをうるさい死ねと一喝し、得物を振り回し始める。武器を強化されたゴブリンの精鋭兵士、そして貯水槽から出てきたグロックの切り札である錬金術でゴブリンを縫合して巨人の大きさにした怪物との戦いになる。
しかし、怪物が手に取ったモノを自身に塗りこめて力にすることをエスペランザが見破ったことで、パーティは全員その場で飛び道具を撃ち続けることに専念。錬金術の巨兵は前に出てくる前に崩壊してしまう。
頼みの怪物をやられたグロックたちは破れかぶれで斬りかかってくるが、戦い方に手馴れてきた冒険者の敵ではなく、あっさりと壊滅した。
冒険者がグロックたちの運び込んだ物資や略奪した財宝を検分して荷造りをしていると、一通の檄文が出てきた。それには、『参集せよ。我ら再び王を戴かん。王の旗を掲げ、狼煙を焚け。鯨波を挙げ、戦を始めよ。我らの勝鬨が天に響く時、敵の血で染められた道を辿り、我らが王は還り来たる。参集せよ!』と書かれていた。
〈歴史〉判定に成功したことで、この文がかつて(3.5eのキャンペーン時代)この地のオークたちを纏めていたが、いずこかへ消えた竜の血を引く王、グリッシュ。彼の帰還をにおわせるものだとわかる。
「なるほど。PCは知らんがだいたいわかった」
「面倒ごとには関わりたくない。ほっとこう」